【納豆の作り方】意外と簡単!キャンプギアが活躍
それではここから、実際に納豆の作り方をご紹介します!
STEP1:豆を茹でる(市販の大豆水煮なら省略可)
納豆を作るにはまず、茹でた大豆を用意する必要があります。その方法は主に3つ。
- 普通の鍋でコトコト煮る
- 圧力鍋で煮る
- 市販の大豆の水煮を買う
最も手軽なのは市販の大豆水煮を買うこと。スーパーでも簡単に手に入るので、まずは試してみたいという方にはオススメです。
いっぽう最もオーソドックスなのは、乾燥大豆を買ってきて、鍋で煮る方法です。
普通の鍋ではかなり時間をかけて茹でる必要があるので、圧力鍋があると便利です。
大豆を茹でる場合は、まず最初に大豆を水に漬けて、水を吸わせます。
漬ける時間は商品によって異なるので、パッケージの説明を確認しましょう。
大豆は水を吸うと大きく膨らむので、大豆の4倍程度の水に漬けましょう。
水を吸って膨らんだ大豆を、茹でていきます。
筆者が愛用しているフィスラーの圧力鍋の場合、15分ほどで煮豆が完成します。
指でつぶせるくらいの柔らかさになればOK。
大豆のゆで汁はほんのりと甘く栄養も豊富なので、捨てずにみそ汁やスープなどに活用すると美味しいです。
STEP2:市販の納豆と混ぜる
豆が茹であがったら、ざっとお湯を切り、温かいうちに市販の納豆と混ぜます。
(目安)
- 250gの乾燥大豆を茹でて625gの重さになった大豆に、市販の納豆1パックを混ぜる
水煮を使う方は、大豆をレンジなどで温めておきましょう。
大豆が煮汁をまとっているので、煮汁に納豆のネバネバを混ぜ込んで、全体に納豆菌を行き渡らせるイメージで混ぜていきます。
なお市販の納豆ではなく、粉末納豆菌を混ぜて作ることもできます。より本格的に試してみたい方にオススメです。
STEP3:40℃で24時間保温する
ここからがいよいよ納豆づくりの本番です。
納豆と混ぜた大豆を、24時間程度、40℃くらいで保温します。
大豆が発酵して納豆になるためには
- 酸素が多い状態
- 適温は40℃
- 湿度80%以上
という条件が必要です。
「どうやって40℃くらいで24時間保温するか?」筆者にとって、これが最大の難問でした。
インターネット上でさまざまな情報を見ては右往左往し、試行錯誤し、たくさんの失敗を重ねました。
【筆者の失敗例】
- 電気毛布でくるむ:電気毛布がしっとりと濡れ、納豆臭くなりました。
- 炊飯器の保温機能を使う:温度が高すぎたようで、茶色くローストされてしまいました。
そして最終的に行き着いた方法がこちらです。
- 保冷バッグ(またはソフトクーラー)に、お湯を入れたプラスチック水筒と一緒に大豆を入れる。
- 納豆が呼吸をできるよう、フキンなどをふんわりかけてソフトクーラーを閉めておく。
- 水筒のお湯は冷めないよう2~3回交換する。
普段はキャンプで使っているサーモスのソフトクーラーの中に、大豆と一緒に、お湯を入れた1Lのスクイズボトルを入れて温めます。
水筒に入れるお湯の温度や、水筒の容量に応じて、交換する回数は調整するとよいと思います。
筆者のスクイズボトルは耐熱温度が70℃なので、70℃くらいのお湯を入れて、2回交換しています。
【例】
- お昼に納豆を仕込み、保温しておく
- 夜寝る前と翌日の朝起きた時にお湯を取り換え、お昼まで保温する
※保温中は納豆の匂いが発生するため、車で持ち運ぶ場合やキャンプで作る際などはご注意ください。
お湯を取り換え忘れてしまったこともあるのですが、保冷バッグの中が、モワ~っと蒸し暑い感じになっていれば、最終的に成功したので、ある程度アバウトでも大丈夫だと思います。
いずれもキャンプで愛用しているアイテムなので、キャンプギアをフル活用し、新たに道具を買い足すことなく納豆づくりができました。
納豆の保温中は匂いがあるので、クーラーボックスを使いたくない方は100円ショップで売っている大きめの保冷バッグでも大丈夫です。
なお温度の調整が面倒な場合は、ヨーグルトメーカーを使えば、ボタンひとつで保温をお任せすることができます。
ただし非常時には電気が使えない可能性があるので、筆者は電気を使わない納豆づくりを続けています。
STEP4:冷蔵庫で休ませる
煮た後の大豆の表面はツルンとしていますが、納豆になるとうっすら白い膜が張ったマットな質感になっています。
お箸で混ぜてみて、納豆らしい粘りがでれば成功です!ここまでくれば、もう安心。
半日ほど冷蔵庫で休ませれば、美味しい納豆の出来上がりです。
キャンプなど、冷蔵庫が使えない状況の場合は、保冷剤を入れたクーラーボックスや保冷バッグで保冷するのがオススメです。
納豆づくりは「夏休みの自由研究」にもオススメ!手作りキットを活用するのもアリ
納豆づくりは、子供の夏休みの自由研究にもピッタリ。
納豆は納豆菌のはたらきを利用した発酵食品であり、実際に作ってみることで「発酵」の仕組みを勉強することができます。
大豆の代わりに枝豆やあずきなど、色々な種類で納豆づくりを試してみても楽しいでしょう。
自宅で「わら納豆」を簡単に作れるキットもあるので、活用してみても良いですね。
【こんな方におすすめです】納豆を作ってみたい、昔ながらの納豆を食べたい、食育や自由研究に使いたい、納豆嫌い克服に、作っても食べてもおいしい手作り納豆キットです。
【天然の納豆菌で作る】天然の納豆菌で作っており、市販の納豆に比べて約1.4倍の「葉酸」が含まれています。また特徴として、糸引きが弱く感じられ、味やにおいはあっさりしています。口の中でほんのりとわらの香りをお楽しみいただけます。
【素材のこだわり】素材は全て信州産を使用...
キャンプギアを活用して手作り納豆にチャレンジ!作る過程も子どもと楽しめる
筆者が実際に作っている、手作り納豆の作り方をご紹介しました。
「家にあるキャンプギアでできそう」「夏休みの自由研究に作ってみよう」と思われたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
納豆は電気を使わずに作れるので、キャンプ場で作ることもできそうです。筆者は次回は、キャンプサイトでの納豆づくりにチャレンジしてみる予定です。
みなさんもぜひ、自分だけの美味しいオリジナル納豆を作って楽しんでみてくださいね!
▼「夏休みの自由研究」のアイデアはこちらも参考にどうぞ!