筆者がおすすめするキャンプ食器は琺瑯&ステンレス
紙皿を卒業した筆者が現在愛用しているキャンプ食器は、主に琺瑯とステンレス製です。それぞれのメリット・デメリットは…。
琺瑯
「琺瑯」とは、金属の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた素材で、金属の強さと、ガラスの美しさを兼ね備えた素材です。
酸や塩分に強く、汚れが付きにくく、食器に匂いが残らず、洗いやすく手入れしやすいのが特徴。また、耐熱性があり、琺瑯の容器はオーブンで使用することも可能です。
アンティーク琺瑯など数十年前のモノがあるほど、劣化しにくい素材ですが、ガラスコーティングが剥げて、金属部分がサビることがあります。また、多少の衝撃には問題なく、私は何度か落としても今まで割れたことはありませんが、強い衝撃でガラス質が欠けてしまうことがあります。
筆者愛用の琺瑯
ビンテージ好きの筆者は、ランタンやツーバーナーなどアウトドアギアにビンテージのモノを使用していますが、キャンプ用の食器もアンティークショップで購入した琺瑯のモノを使用。
私が持っている琺瑯食器はスタッキングができ、持ち運びがしやすく、琺瑯らしいデザインと光沢が魅力。
保温性がありスープ皿としても最適。冷たいモノでも熱いモノでも使用しやすい食器です。
また、熱にも強く焚火やバーナーの近くに置いても、プラスチックのように溶けたり、ウッド製のように焼けたりすることはありません。
大皿、サラダボウル、マグなどの食器類のほかにも、我が家は鍋やケトルも琺瑯素材を使用。キャンプ用品の素材を統一することで、キャンプスタイルに統一感ができます。
アメリカの老舗琺瑯ブランド「クロウキャニオン」は、スプラッターデザインでスタイリッシュ。カラーもブラックやグレーの渋い色から、イエロー、ブルー、ピンクなどのカラーがあり、プレート、マグ、カトラリーとすべて琺瑯素材で揃えることができます。
琺瑯は手入れが簡単で、汚れ落ちもよいので家の食器としても活躍します。
ステンレス
ステンレス素材の魅力は、値段が手ごろで割れないところ。シェラカップやクッカーは金属素材のモノが多いため、それらとの統一感が取れやすい素材です。
ただし、ステンレスは熱伝導率が高いため、熱いモノを入れると食器自体が熱くなり、火傷をする恐れが高くなります。また、熱いものを入れても保温効果が低く、外気温が低いとすぐ冷えてしまうところや、ナイフなどでステンレスが傷ついてしまうデメリットがあります。
筆者愛用のステンレス
私が愛用しているステンレス製の食器は2種類。
1つは、ダイソーで購入したコスパ抜群のステンレスプレートとボール。軽量なので登山やディキャンプに行くときに活用。シェラカップとの相性がよいため、武骨なキャンプスタイル好きにおすすめ。
2つ目は、取っ手が木製のビンテージステンレス食器。アンティークショップで購入したため、出所はよくわかりませんが、北欧製のモノや日本製のモノがあるようです。
一見、ステンレス製の食器はシンプルに見えますが、これは取っ手が木製になっており、熱伝導率が高いステンレスのデメリットをカバーしてくれます。
また、一部木が使われているので、ステンレスですがナチュラルスタイルにもマッチ。どんな料理にも合わせやすい食器です。
大きさもさまざまあり、BBQをするときなどに活用。これと木製の食器を合わせてもスタイリッシュです。
その他
人数が多いときは、木製の大皿を持って行きますが、木製は木の種類によっては脂が取れにくく、手入れをしないとカビたり、表面がひび割れすることがあり、多少手入れが必要な素材です。
しかし、ウッド素材はナチュラルスタイルのキャンパーに人気。表面にラッカーやウレタン塗装されているものが手入れしやすくおすすめです。
プラスチック製は軽量で、子供がいる家庭にはおすすめですが、火の近くに置くと溶けてしまう恐れがあるので注意が必要です。
映えキャンプ飯は食器にもこだわるのが正解!
紙皿は洗う必要なく手軽に使用できますが、エコの観点からも再利用できる素材に変えてみるのはいかがでしょうか?
折角おいしい食事を用意しても、皿に色気がないとおいしさも半減。「見た目」は味覚にも影響すると言われるため、キャンプの食器選びも気を抜かず、「料理によって食器を変える!」ぐらいの気持ちで、キャンプ飯を楽しみましょう。
割れにくく、洗いやすく、熱に強い、琺瑯やステンレス素材はキャンプ食器に最適ですよ。