夏の車中泊の暑さ対策に! EcoFlowのポータブルクーラー『Wave』の検証ポイント
Waveは車中泊以外のシーンでの使用も想定されて作られた製品ですが、今回は車中泊に特化して「使えるかどうか」を検証していきたいと思います。
今回検証したいポイントは次の4つ。
- 冷えるのか
- 8時間使えるのか
- うるさくないか
- 設置のしやすさ
実際にWaveを使ってみて、徹底的に検証したいと思います!
EcoFlowのポータブルクーラー『Wave』のスペックを検証ポイントに合わせて紹介!
検証の前に、簡単にWaveのスペックを紹介します。
- 高さ:41cm
- 横幅:30cm
- 奥行:43.7cm
- 重量:17.5kg
持ち上げてみると、両手だったら持ち上げられる程度の重さでした。
ただ、軽いかと言われればそんなことはないですね。ある程度重みはあります。
Waveにはオプションでバッテリーパック(容量約1,000Wh)があるので、実際に装着してみます。
装着方法は簡単で、まずはバッテリーパックの上に本体を乗せます。
次に、本体を少し後ろにずらせば装着完了です。
ちなみに、Waveはスマホのアプリと本体をBluetoothで接続して、アプリで操作もできるみたいです。
「冷えるのか」の観点から冷房能力をチェック
ポータブルクーラーにとって一番肝心なのが冷房能力ですが、Waveの冷房能力は1,200Wです。
自分が去年まで軽キャンピングカーで使用していた『クレクール3』は800Wで、Waveと比較してみるとサイズはほとんど一緒です。
実際に冷えるのかという部分は、後ほど詳しく検証していきます。
ほぼ同サイズでありながら能力が上がっているとは、検証が楽しみです!
「8時間使えるのか」の観点から消費電力をチェック
EcoFlowさんのサイトには「8時間使える」と載っていましたが、本当に使えるのでしょうか。
消費電力が高すぎると長時間の使用は難しいですが、Waveの消費電力はAC460W・DC410W・最大600Wです。
DC接続だと、消費電力が少ないようですね。
オプションのバッテリーパックだと消費電力がわからなかったので、EcoFlowのポータブル電源『RIVER』にACで接続してみると弱で約300W、強で約520Wの消費電力でした。
冷房のオンオフだけじゃなくて、強弱によっても消費電力は変わるようです。
家庭用クーラーのように、設定温度になったら消費電力が下がると思います。なので、長時間使用できることが期待できそうですね。
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▼ポータブル電源『RIVER』についてはこちらの記事をチェック!
「うるさくないか」の観点から騒音をチェック
車中泊で使用する際には騒音も気になるポイントですが、Waveの取り扱い説明書を見ると「騒音55dB未満」と書いてあります。
60dBで、静かな乗用車の走行音、または普通の会話くらいの音量です。そのため「騒音55dB未満」が本当なら、車内で使用しても音が気になることなく眠れると思います。
後ほど、実際にアプリで騒音を計測して、何dBか確かめてみます。
「設置のしやすさ」から構造をチェック
4つ目のポイント「設置のしやすさ」の観点から、Waveの構造を見ていきましょう。
Waveに限らず、一般的なポータブルクーラーには冷風の吸込み口と吹出口、温風の吸込み口と吹出口の4つの空気の流れがあります。
Waveの構造を見てみると、まず冷風側は下側の吸込み口から車内の空気を吸込み、上側の吹出口から冷えた空気が出る仕組みになっています。
反対側には下側に温風の吸込み口、上側に温風の吹出口があります。
温風の吸込み口と吹出口が後ろに付いてるのは、かなり車中泊向きです!
よく冷えないポータブルクーラーの特徴として、「温風の吸込み口が車内」ということが挙げられます。
温風の吹出口を外につないで熱だけ車外に出せば冷えそうな感じがしますが、車内に吸込み口が二つ(冷風と温風)あると空気が足りなくなって、車外から車の中に熱い空気が入って冷えなくなります。
Waveは、温風の吹出口と吸込み口をダクトで車外へつなげられる、ワンタッチのアタッチメントが付いています。
このアタッチメントにより、車外から熱い空気が入ってしまう心配が少ないのがポイントです。
また、温風の吸込み口の下側には、ドレンホースの差込口があります。
Waveはノンドレンシステムなので基本的に結露は溜まらないのですが、湿度がめっちゃ高いときには、少し結露が出ると思われます。
キャンピングカーにEcoFlowのポータブルクーラーを設置! ダクト出口のDIY方法も解説
それでは、実際にキャンピングカーに設置していきます!
軽キャンピングカー『インディ727』に設置
助手席の上にWaveをセッティングしてみましたが、スペースが足りず温風のダクトが装着できませんでした。
この設置方法は厳しいですね……。
助手席を前に出して、助手席の後ろにWaveを設置してみると、ダクトも問題なく装着できました。
この設置方法なら、入り口も通れるし、ベッド展開もできそうですね。
温風の吸込み口と吹出口は、ダクトをつなげて窓に出してます。
置いた感じ、やっぱり軽自動車だと少し存在感ありますね。
ソロ用だったら問題なさそうですが、二人だったら、かなり荷物を制限しないと厳しそうです。
ライトキャブコン『マッシュ』に設置
ライトキャブコンの『マッシュ』では、ベッドを退かすと、大きめのバゲッジドアと、その横に縦長のバゲッジドアがあります。
縦長のバゲッジドアが外にもつながっているので、今回はここを使ってWaveを設置していきたいと思います。
ここならダクトを使わずに直接外へ温風を出せるので、かなり効率は良いと思います。これなら常設も可能です。
ダクト出口のDIY方法
窓を全開にしてダクトを出していると窓から熱い空気が入ってきてしまうので、銀マットを使ってダクト出口をDIYします。
今回使うのは100円ショップで売っていたエアコン室外機用の日除け。けっこう分厚いものの、折りたためるのでコンパクトに収納できそうです。
ダクト出口の作り方は以下の3手順。
- 窓の大きさに銀マットをカット
- ダクトより少し大きめに印をつける
- 印に沿ってカッターナイフでカット
出口から出したダクトにヘアバンドをつけて隙間を塞ぐと、より空気が漏れないようになります!