有名アウトドアブランド「コールマン」の歴史
第一次世界大戦より前の1901年、アメリカのカンザス州ウイチタ創業。当初は照明を販売していましたが、1920年代のオートキャンプブーム時代にキャンプ用のバーナーを発売。それを皮切りに、1965年にはテントや寝袋などキャンプアイテムが登場。そして、そのキャンプギアの販売網は北米だけでなく世界に広がり、1989年日本市場にコールマンランタンが登場した。
このようにコールマンの歴史は120年以上ありますが、壊れにくく古いモノでも現役で使用できることから、「ビンテージアギア」もコレクター中心に人気となっています。
とくに「コールマンビンテージランタン」は、コレクターに人気が高く、今でも高値で取引されています。
しかし、「ビンテージアイテム」は「ランタン」だけではありません。
スーツケース型ホワイトガソリンのバーナーは1923年に登場。100年の歴史があり、さまざまなモデルを経て、今でも販売されているコールマンを代表する商品です。
ビンテージコールマンバーナー6種類紹介
一言で「ホワイトガソリンバーナー」といっても、ゴトクが1つのシングルバーナーからゴトクが2つのツーバーナー、ゴトクが3つあるスリーバーナーなどさまざまなタイプがあります。
今回はそのなかでも、通称「スーツケースタイプ」と言われる、箱型のバーナーを紹介します。
1:1930年代初期のツーバーナー
実用的ではないが、レア度No1!
コールマンというと「コールマングリーン」を思い浮かべますが、ツーバーナーを販売始めた当初1920年代のモノはブラウンカラー。カタチは現在のモノと変わらない箱型ですが、重さがズッシリ。しかも、この時代のモノはバーナーだけでなく、コンロの上部がボックスになり、オーブン機能にもなるツーバーナーです。
本体はズッシリ重いため持ち運びには不向きですが、持っているとテンションがあがる一品。
ただし、基本的な作りは現在のモノとあまり変わらず、リストアしやすくメンテナンスすれば現役で使用できます。
2:「413シリーズ」
手に入れやすいビンテージツーバーナー
現在でも販売されている413シリーズですが、発売は1930年後半からと歴史が長いシリーズです。
よって、一言で「413」といっても、413B〜413Hとマイナーチェンジを繰り返し進化しています。
現在でも413Hは販売されていますが、初期の413Bモデルは80年以上の歴史があります。
長年製造されているモデルのため、ビンテージのモノも手ごろな値段で購入でき点が魅力。
3:「425シリーズ」
コンパクトで実用的なビンテージツーバーナー
定番の「413」より、一回り小さく持ち運びしやすいシリーズ「425」。こちらのモデルは1940年代から60年代まで発売。425~425Fまであり、マイナーチェンジをしながら約50年作間作られた人気シリーズ。
ボディカラーはグリーンですが、タンクの色や脚があるものなどモデルによって多少異なり、コレクター心をくすぐります。
コンパクトサイズで持ち運びしやすいため、我が家では1軍で使用しているツーバーナーです。
4:「442シリーズ」
軽量なアルミボディーのビンテージツーバーナー
1960年代に発売された442シリーズは、グリーンカラーではなくシルバーxレッド。本体がアルミ製で軽量なのが特徴で、他のツーバーナーより軽く持ち運びに優れています。
トップカバーには1960年代の特徴のダイヤモンドロゴがあり、インパクトあり!ちょっと変わったカラーのバーナーを探している人におすすめのツーバーナーです。
5:「426シリーズ」
料理好きにおすすめ!3コンロのスリーバーナー
1口コンロのシングルバーナーや、2口コンロのツーバーナーは多くのアウトドアブランドで販売されていますが、コールマンのビンテージバーナーには3口コンロのスリーバーナーもあります。
こちらも426~426Eまでマイナーチェンジを繰り返し、1949年~1990年代まで製造された商品。
3口あるだけあり、長さがあり重さもズッシリしますが、野外でも3つコンロがあると便利。料理好きの人におすすめしたいバーナーです。
6:シアーズのバーナー
色がかわいくレア度が高い!
アメリカの百貨店シザーズがコールマンに委託して作っていたアウトドアギア。ランタンも同様シアーズバージョンがありますが、カラフルな色のシアーズバージョンは希少性もありコレクターに人気が高く、高値で取引されているアイテム。
シアーズブルーやアボガドカラーなど、今流行りのくすみカラーのモノが多く、これひとつあるとキャンプサイトが華やぎます。
人とは違うギアが欲しい人など、レアなモノに興味がある人向きツーバーナーです。