【教えてTOYOTOMI先生-準備編-】石油ストーブを使用する前に確認しておきたいこと
半日にわたり行われた石油ストーブ講習会。
講習内容はもちろんのこと、普段抱えている素朴な疑問にも丁寧に答えて頂き、とっても参考になる講習で「キャンパーさんにも共有したい!」と思う情報もたくさんありました。
【教えて! TOYOTOMI先生】と勝手に名付けちゃいましたが、多くのキャンパーさんが知りたいであろうことを、直接聞いてみましたよ!
質問に答えてくださったのは、株式会社トヨトミの篠原さん。
メーカーならではの豊富な知識と丁寧な口調で、わかりやすく説明していただきました。
【疑問①】本体が揺れた時に灯油が漏れにくい石油ストーブってどんなもの?
石油ストーブには大きく分けて反射形石油ストーブと対流形石油ストーブの2種類があります。
反射形石油ストーブ | 対流形石油ストーブ | |
---|---|---|
特長 | ・燃焼筒からの熱を反射板で反射させる事で 前方向を集中的に暖められる ・側面や背面は熱が伝わりにくいため、 窓際などに製品を置ける ・灯油タンクを取り出すことで給油ができる ・天板で湯沸かしや調理ができる | ・ストーブを囲んで暖をとれる ・燃料タンクが一体になっている。 ・天板で湯沸かしや調理ができる |
どちらも良く見かけるタイプのストーブですが、本体が揺れた時に灯油が漏れにくいのはどちらのタイプなのでしょうか?
対流形石油ストーブのほうが灯油が漏れにくいです。
なぜ、対流形石油ストーブなのでしょうか?
対流形石油ストーブはタンクと本体が一体化しているなど、構造的に漏れにくくなっています。ただし、取扱説明書のとおり移動の際は灯油の抜いてくださいね。
なるほど、キャンプ中に灯油が漏れてしまう心配をあまりしなくていいのは助かりますね!
【まとめ】
Q.本体が揺れた時に灯油が漏れにくい石油ストーブはどんなもの?
A.構造上、対流形石油ストーブがおすすめ。
【疑問②】灯油はどのように保管しておくべき?
石油ストーブには欠かせない灯油。ご家庭でも使う方も多いと思いますが、どのように保管していますか?
筆者は屋外に置いていたのですが、実際はどうするのが適切なのでしょう?
できれば屋内の冷暗所。重要なのは雨水・高温・日光を避けた場所で保管することです。
つまり、筆者の保管方法は全然ダメだったということですね。薄々そんな気はしていました(笑)
日光が当たる場所や高温の所に保管していると、ポリタンク内の水分が結露してポリタンク底に溜まります。
石油ストーブに水が混入すると、動作不良の原因にもなります。
水は灯油より重いため、ポリタンク底に溜まります。
燃料を補充する際にはポリタンク底から汲み上げるので、水も一緒に石油ストーブ内に入ってしまいます。
キャンプで使おうと思った時に、石油ストーブが使えなくなっていたら大変ですからね。
ポリタンクの保管場所には気をつけましょう。
【まとめ】
Q.灯油はどのように保管するべき?
A.ポリタンク内の結露を防ぐため、できれば屋内の冷暗所。重要なのは雨水・高温・日光を避けた場所で保管すること。
【疑問③】去年の灯油は使っても大丈夫?
「灯油を使い切らずにシーズンが終わってしまった」
そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
ちなみに、筆者は過去に何度も灯油を越冬させています(汗)
それって大丈夫なのでしょうか、教えてください篠原さん!
去年の灯油は不良灯油になっている可能性があるため、 使用しないことをおすすめします。
"不良灯油"とは
・シーズン前から保管している灯油
・日光の当たる場所に保管した灯油
・他の油類が混入した灯油
・水抜剤や助燃剤の混合した灯油 など
上の写真は今年購入した灯油と、去年から保管して変質した不良灯油を比較したもの。
去年の灯油は日光の当たる場所に置いてあったこともあり、色味が変化しています。
不良灯油を使用するとタール分が芯に溜まり、点火動作ができなくなる等の不具合が起こる可能性があります。
トラブルを避けるためにもシーズン終わりには灯油を使い切るか、灯油をお買い求めになった販売店にご相談するのがおすすめだそうです。
これからは灯油を越冬させないようにします(反省)。
【まとめ】
Q.去年の灯油を使用しても大丈夫?
A.不良灯油になっている可能性があるので、やめておきましょう。