チェアリングとは?椅子に座って何をするの?
「チェアリング」とは、外で椅子に座って過ごすことを指します。最近じわじわとブームになりつつあるアクティビティですが、「外で椅子に座って過ごすって、日常的な行為なのでは?」と感じる方もいるでしょう。
あえてチェアリングと呼ぶ場合には、「自分のお気に入りのアウトドアチェアを、公園や河川敷など自然を感じられる場所へ持ち出してくつろぐ」といった、気軽にできるアウトドアアクティビティを指すことが多いようです。
チェアリングは「お散歩以上、キャンプ未満」
チェアリングの魅力は、以下のように「お散歩よりもアウトドア感がありながら、ピクニックやキャンプよりも手軽である」という点にあります。
- キャンプほどハードルが高くないアウトドアアクティビティ
- お散歩よりももう一段深い自然体験ができる
- 日常の中で手軽にチルアウトできる
- どこでもプライベートな外カフェになる
- 行楽先のワンモアアクティビティ
キャンプはいろんなアイテムを揃えなければいけないし、事前にキャンプ場を予約したりなどかなり計画的に進めないとならないですよね。
一方で、チェアリングは外へ持ち出せるチェアさえあれば思い立ってすぐにできますから、すご〜くハードルの低いアウトドア活動です!
チェアリングで何をするの?
「チェアリングをしてみたいけど、椅子に座って何をするの?」という疑問が浮ぶ方もいるでしょう。
チェアリングは気軽さが売り(?)なので、「何もせず、ただ椅子に座ってぼぉ〜っとするだけ」でもOKなのですが、こんなことをしてみても良いかもしれません。
<チェアリングで何をしたい?>
- 景色を見ながら考え事をする
- 読書
- ちょっと仕事
- ご飯を食べる
- 友達と語らって過ごす
- ペットと過ごす
- 星空を眺める
- しっぽりと一人居酒屋 ※チェアリングスポットによってはお酒NGのところも
チェアリングは、日中だけでなく夜もできますから、星の綺麗な日なんかは、チェアリングをしながら夜空を眺めるのも良さそうですよね!
始める前にイメージを膨らませてみよう!チェアリングの始め方
「チェアリングをしよう」と思い立った時、きっと最初にチェアを買いたくなると思いますが、ちょっと待ってください!
私が実際にチェアリングをやってみて思ったのは、「チェアを買う前に、どこでチェアリングをしたいかイメージしてみるのが大切」ということです。
なぜなら、チェアリングしたい場所によってどんなチェアが向いているのかが変わることがあるからなんです。
具体的には、以下のステップを踏んでチェアリングの準備をしていきましょう。
STEP1: 「どこでチェアリングをする?」をイメージ
行き先の場所の雰囲気によっても適したチェアは変わるので、「どこでチェアリングをしたいか」をイメージしてみてください。
たとえば、ピクニックシート率が99%の芝生広場で座面が高めのチェアに座ると、「場違い感」や「周囲の人を見下ろしている感」が出て、少々悪目立ちしてしまうことも…。
筆者は、キャンプでは座面と背もたれが高いハイバック系の「ヘリノックス サンセットチェア」を愛用しているのですが、"チェアリング人口ほぼゼロ"の近所の公園でこのチェアを使ったら、なんだか悪目立ちしているような気がして本当に気まずかったです。。(汗)
いろんなところでチェアリングしたいと思うはずですが、まずは自分にとって一番身近で、頻度高く行くであろうチェアリングスポットを頭の中でイメージしておくと良いです。
STEP2:「そのチェアリングスポットにどうやって行く?」をイメージ
徒歩で行くのか、自転車で行くのか、車で行くのかなど、交通手段によって最適なチェアの仕様が異なってきます。
徒歩で行けるお散歩圏内の公園であれば、持ち歩くのに最適な軽量タイプのチェアがベストです。一方で、自転車で行くことが多そうなのであれば、少し重量があるチェアも持ち運べるでしょう。バイクや車を使うのであれば、重さはそこまで気にしなくてもいいかもしれません。
ざっくりでいいので「どんな交通手段を使うことが多そうか」をイメージすることで、より最適なチェアを選べるようになるはずです。
STEP3:チェアを選ぶ
場所や交通手段のイメージが固まってきたら、チェアリングに使うチェアを選びましょう!
筆者は、キャンプによく行くので、以下3種類の折り畳みチェアを持っています。
- ヘリノックス「サンセットチェア」
- ヘリノックス「チェアワンL」
- ワークマン「燃え広がりにくいローチェア」
ただ、行きたい場所や交通手段をイメージすると上記はあまり適さない気がしました。色々と検討して、私のチェアリングスタイルには、ヘリノックス「グラウンドチェア」がピッタリだという結論に至っております。
【座面高】22cm
素材:なし
パッケージ重量:0.7kg
既にチェアを持っているよという方は、まずはお手持ちの「お気に入りの一脚」を持ってチェアリングを体験してみてから、Myベスト・チェアリングチェアの購入を検討されても良いかもしれませんね!
TPOによって最適なチェアが変わるのは至極当然のこと。個人的な考えになりますが、折り畳めばコンパクトになるチェアなら、何個持ってても良いと思います!(笑)
チェアリングを始める際の注意点
チェアリングをする際には「ルールやマナーを守ること」と「チェアリングができない場所があること」の2点に注意が必要です。
チェアリングはピクニックやキャンプに比べると決まり事が少ないイメージを持つ人も多いはずですが、「どんなふうに楽しんでもOK!」というわけではありません。チェアリングの普及を目的とした団体である『JCA 日本チェアリング協会』では、以下をチェアリングのマナーとして啓蒙しています。
・人様に迷惑をかけない
・ゴミは持ち帰る。むしろ掃除して帰るのかっこいい
・市井の人々に威圧感を与えない(酒をよく思わない人もいるので)
・私有地に無断で立ち入らない
・騒がない(KEEP CALM)
・公共の場を占有しない
・装備を増やしすぎてキャンプにならない
また、公園のようにひらけた場所であっても折り畳みチェアの使用をNGとしている場合もあります。
<筆者が確認した事例>
- 【折り畳みチェア全面的にNG】→代々木公園
- 【明確な規定はないグレー】→井の頭公園(※大きなキャンプチェアはNGだがお尻サイズの椅子ならOKとのこと)
- 【折り畳みチェアの使用OK】→中目黒公園
「ここでチェアリングしたいな!」という場所を見つけたら、チェアリングができるかどうかもしっかり確かめてくださいね。
実際にチェアリングをしてみました!場所別の体験談をご紹介
筆者も、実際にいくつかのパターンでチェアリングをしてきました!
チェアリング体験(1) 近所の公園で仕事をしてみた
まずひとつ目にご紹介するのは、「ママは仕事があるのに小学生の子どもがどうしても公園で遊びたい」と言ってきた時のチェアリング体験です。
写真のように、ノートパソコンを持っていき、「子どもが遊んでる様子が見え、かつ、日陰」というゾーンを選んでチェアを設置。チラチラと子どもを見ながら仕事をしました。
近所の公園だったため、顔見知りの人もちらほらいる環境の中「Myチェアで仕事をする」は最初はちょっと恥ずかしいのですが…(笑)、やっているうちに慣れてきて「これ意外といいな!」と思いました。
「チェアリング@近所の公園」の感想
- 家でやるよりも格段に清々しく仕事ができた
- 「子どもの公園遊び付き添い」にチェアがあるとめっちゃ楽
- 公園常設のベンチは数が少なかったり陽が当たって暑かったりするが、自分のチェアがあれば公園の中の心地よい場所で休めるのが良い
- 徒歩で行くのでチェアはリュックに入るサイズで、なるべく軽量のものが良さそう
チェアリング体験(2) 自転車で少し遠出してコーヒーを飲んでみた
続いてご紹介するのは、eバイク(電動のスポーツ自転車)にチェアやドリップコーヒーセットを詰めたトランクカーゴを乗せて、徒歩では行けない距離にある公園で自転車チェアリングをした経験です。
筆者は「子ども乗せ電動ママチャリ」しか持っておらず、その電動ママチャリ歴・早10年なのでスポーツタイプの自転車の乗り心地は全く未知の世界。
そんな筆者が、電動自転車専門店モトベロとトランクカーゴとカリタがトリプルコラボした特別イベント(イベント詳細は下記の記事)で、「eバイクでチェアリング」という体験をさせていただきました。
いや〜、スポーツ自転車は乗り心地がめちゃめちゃ良いですね!ママチャリとは全く別の乗り物です!
この体験イベントでは、eバイクとセットでHelinox(ヘリノックス)の「グラウンドチェア」と、カリタのコーヒーミル・ポット・ドリッパー・カップ・バーナー・水…などのギアが全てセットで借りられる!(←すごくないですか?!)…のですが、これら全てが収納できてしまうトランクカーゴもめっちゃすごいと思いました。
トランクカーゴは自転車の荷台に乗せてもすごく安定感があり、チェアリング現場では「テーブルとして使える」んです。見た目もカッコ良いですよね!!
自転車×トランクカーゴは、すごく「アリ」だと思いました。
▼トランクカーゴの収納テクニックはこちらの記事をどうぞ
さてさて。
チェアリング×アウトドアコーヒーは、初体験。ドキドキ。
もちろん、めちゃくちゃ美味しいです!!
外で珈琲を挽いてドリップで飲むなんて、キャンプでないとできない贅沢なことだと思っていましたが、自転車チェアリングなら気軽にできてしまうんですね。
いや〜。ほんとに贅沢な時間を過ごすことができ、珈琲も格別の味でした!!
そして、トランクカーゴとグラウンドチェアが欲しくなりました!
「自転車 × チェアリング」の感想
- 持っていける荷物の量がちょっと増えるので、チェア以外にもドリップコーヒーセットなどが持ち出せる
- 徒歩圏外のスポットにも足を伸ばせるので、チェアリングスポットの候補地が一気に増える
- トランクカーゴのような収納ボックスを自転車に積んで持っていけばテーブルとしても使えるので、よりリッチなチェアリングになる
※火器を使ってお湯を沸かす場合は、そのチェアリングスポットが「火器の使用がOK」かどうかを必ずご確認ください。もし「火器NG」の場合は、沸かしたお湯をマグボトルなどに入れて持っていくと良いですよ。
チェアリング体験(3) 旅行先のワンモアアクティビティとして楽しんでみた
続いてご紹介するのは、「旅行先にチェアを持って行って、現地でチェアリングする」という体験です。
友達家族との旅行で千葉の房総エリアを訪れた際に、「使うかわからないけど、とりあえずチェアを持っていくか」ということでみんなで各々のチェアを持っていきました。
泳げる気温ではなかったのですが子どもたちが砂浜で遊びたいというので(ありがちパターン)、大人たちは持っていったチェアを砂浜で広げて、子どもたちを監視しながらゆったりとくつろぎました。
オーシャンフロントでのチェアリング、すご〜く気持ちよかったです!!
とりあえずでもチェアを持って行っておいて本当に良かったですよ。
「旅行先 × チェアリング」の感想
- 偶発的に見つかる「チェアリング向きスポット」でチェアリングができる可能性が高いので、より非日常なチェアリング体験ができる。
- 旅行先で「ゆったりくつろいだわぁ〜」という記憶が残る(なんやかんやで旅行中は慌ただしくなりがちの人は特に)
- 車で行く旅行の場合は、ちょっと大きめでゴージャスなチェアも持っていける
- 宿の庭やベランダでも朝カフェタイムができたりする(※施設へチェアリング可否を要確認)
いかがでしたでしょうか?!
チェアリングってどんな体験ができるのか、イメージが膨らんできましたか?
▼『おぎやはぎのハピキャン』でも、キャンプ女子のマイキャンさんや、芸人のおかずクラブ・オカリナさんらがチェアリングを体験!