スキレットが調理器具と食器を兼ねる! ピザオーブンで焼く「コテージパイ」
3つ目のレシピは、スキレットを活用した「コテージパイ」について紹介します!
コテージパイとは
コテージパイは、パイ生地の代わりに潰したじゃがいもを使用したパイのことです。
コテージパイというと牛肉のパイ、シープパイで羊肉のパイを指しますが、今回は合い挽き肉で作りますので、一応コテージパイと呼びましょう。
なめらかで優しいじゃがいもの口当たりと挽肉の力強い味わいが相性良く、お酒がどんどん進む、かなり飲んべえ向きのパイです。
潰したじゃがいも(マッシュポテト)を作るのは面倒そうですが、実はお湯で戻せるタイプの乾燥マッシュポテトが売られていますので、これを使うようにしましょう。
パイを焼く工程があるとはいえ、スキレットの中で焼く直前までの工程はほぼすべて完了しますし、焼き上げたパイはそのままスキレットから食べられます。
つまり、調理器具と食器をスキレットが兼ねるので、意外と手間のない料理だと思いますよ。
コテージパイの材料+道具(1人前)
【材料】
- 合い挽き肉 …200g ★
- タマネギ …1個 ★
- にんじん …1/2本 ★
- セロリ …1/2本 ★
- ニンニク …1片★
- ほりにしスパイス …適量
- 乾燥マッシュポテト …50g程度
- ピザ用チーズ …適量 ★
- バター …10g ★
- ブイヨン …1個 ★
- ドライパセリ …適量
- キャノーラ油 …大さじ1
【道具】
- スキレット(下記のオーブンに納まるもの)
- ピザ用オーブン
- オーブンの加熱用器具(薪ストーブやバーベキューグリル)
- グリル、バーナー
- シェラカップなど
乾燥マッシュポテトはポテトサラダなどを作るのにも便利です。最寄りのスーパーで取り扱いがなければ通販でも購入できます。
もちろん実際にじゃがいもをゆでて潰しても構いません。その場合、皮をむいた大きめのじゃがいも2個ぐらいが目安になると思います。
ほりにしスパイスはフィッシュ・アンド・チップスの項目を参照ください。
やはり「ほりにしスパイスでなければダメ」ということはありません。どんなアウトドアスパイスでも、塩胡椒でもOKです。
スキレットは取っ手のないタイプだとピザ用オーブンに納まりやすいです。納まらないとパイは焼けないので、この点注意しましょう。
ピザ用オーブンはストーブやバーベキューグリルで加熱します。
コテージパイの作り方
(1)タマネギ、にんじん、セロリをこまかく刻みます。あらかじめ家で刻んでおいて、ジップロックでキャンプ場まで運んでもいいでしょう。
(2)少量のキャノーラ油を敷いたスキレットをコンロにかけ、(1)の野菜を炒めていきます。タマネギの色が透き通ってくるぐらいが目途です。
(3)ほりにしスパイスで下味をつけ、潰したニンニクと、刻んだブイヨンを入れ、さらに炒めます。ブイヨンが完全に溶けてしまうまで炒めましょう。
(4)挽肉も加え、さらに炒めます。挽肉にも完全に火を通しましょう。
(5)全体によく火が通ったら、軽くスプーンなどでたたいて均し、均一の高さにします。じゃがいもが上に乗るので、その分高さに余裕は残しておきましょう。
(6)熱湯を沸かし、シェラカップなどの別容器で乾燥マッシュポテトを練っていきます。この時、ほりにしスパイスとバターも加え、味に深みを出していきます。
(7)スキレットの上にマッシュポテトを均しながら乗せていきます。
(8)スキレットの上のマッシュポテトに、さらにピザ用チーズを乗せて下準備は完了です。これを250度に熱したオーブンで20~30分ほど様子を見ながら焼いていきます。
(9)チーズが溶けて、焦げ目が軽くつけば完成。仕上げにドライパセリを振ると見栄えが良くなります。
マッシュポテトは一度に全量作るというよりは、加減を見ながら足していくといいでしょう。焼き加減もこまめにチェックしながら程よい仕上がりをめざしましょう。
どんな料理もキャンプ飯になる!工夫の基本はこのレシピに詰まっています!
今回、なんとなくIPAビールに合いそうな料理をやりたくなり、ハピキャンにて3レシピの企画をさせて貰いました。
もちろんイギリス料理をキャンプ場で作るなんていうレシピはどこにも存在しませんので、私なりにいろいろと工夫をしてみました。
ホットサンドメーカーで焼く、メスティンで揚げる。スキレットでオーブン調理をする、というのはいずれも汎用性が高く、イギリス料理でなくても様々な料理に転用が効くアイデアです。
これらを活用すれば様々なアイデアキャンプメシが作れるはずなので、皆さんも「こんな料理をキャンプでやりたいな~」というアイデアがあれば、これらのテクニックを当てはめてみると、すごい新作料理が作れるかもしれませんよ。