キャンプでの心霊体験をハピキャンライターに調査! 怖〜い話集まりました
夏の醍醐味といえば『怖い話』ですよね。普段から「外で寝泊りするキャンプの割に意外と心霊話を聞かないなぁ〜」などと思っていたハピキャン編集部・筒井は、軽い気持ちでハピキャンライターに向けてアンケートを実施。
実は怖い話が大の苦手な筆者は、アンケート結果を読んで後悔することになりました……。
今回は、キャンプ時にテントの中で楽しんでもらいたい「キャンプでの怖い話」を4つご紹介!
一人で静かに読むもよし、ご家族や仲間と一緒に声に出して読むもよし。
恐怖でトイレに行けなくなってしまってもハピキャン編集部は責任を取れませんのでご了承ください……!
怖い話その① 世界で一番◯◯が置かれた場所でキャンプをした体験
これは職場の上司に実際に起きた出来事です。
夏も終わり少し肌寒くなったころ、谷川岳へ登山に行きました。途中、テント泊も含めた1泊2日の日程です。
久しぶりの谷川岳登山ということもあり、楽しみを膨らませて当日を迎えました。登り始めると、紅葉が色ずき始めた山々の景色が美しく、立ち止まって写真を撮ったりしていると予定より工程が遅くなってしまいました。その結果、薄暗くなってからキャンプ地に到着することになってしまいました。
慌てて山小屋で受付を済ませてテントを張る場所を探しました。紅葉シーズンということもあり、同じくテント泊の人は多かったですが、何故かぽつんと平らな空き地が空いていました。辺りの暗闇に追われるようにそこへテントを張り、登山の疲れに促されて眠りにつきました。
夜が深まり、眠りも深くなったころ、和太鼓と金属音、笛の音が混じった祭囃子の様な音が聞こえてきて目が覚めました。
夢でも見ているのかと思い、寝袋に頭を潜り込ませて目を強く瞑りました。しかし、音はなり止むどころか同じリズムで鳴り続けています。
子供の頃、この音が苦手でした。楽しそうなのにどこ悲しげな、意味は説明できないけれど不安になる音が子供心に怖く感じていました。
そんな記憶が蘇ってしまうと、外を確認しようとテントから出ようにも、体が拒絶するように身動きが取れません。次第に近づいてくるように音が大きくなり、テントの目の前に囃子車が止まったように音が大きくなりました。お囃子の音と一緒に大勢の人間の声も聞こえきます。しかし、何か話しているはずなのにボソボソとした声で聞き取れません。このまま、幾分かの時を我慢していましたが、恐怖に耐えられなくなりできる限りの声で「助けて!」と叫びました。すると、テントがガサガサと揺らされ入口のファスナーがゆっくりと外から開けられました。
「こんなところにテントを張って寝ていてはダメだろう」
雨にうたれた様な寝汗を拭いながら寝袋から頭を出すと、山小屋の主人が立っていました。落ち着いて外を見渡すと山小屋の主人以外誰もいません。もちろん、聞こえてくる音は木々が風に揺れる音だけです。私が不思議そうにしていると、山小屋の主人はライトでテントの目の前に建てられていた看板を照らしました。
「使用禁止」
怒られながら、残りの夜は山小屋の中で過ごしました。山小屋の主人曰く、あそこは事故死体の仮置場とのこと。谷川岳は世界で一番人を殺めている山。その死体仮置場、言い換えれば世界で一番事故死体が置かれた場所で寝ていたのです。
私は怖くなって、山小屋の主人に祭囃子のことを話すことができませんでした。
翌日、帰路に向けて歩き出したところで足を滑らし、谷底へ落ちました。幸い、登山客が多かったこともあり、すぐに助けが入り命には別状ありませんでした。しかし、それからは山登りには行けなくなってしまいました。
皆さんも、テントを張る場所にはくれぐれも注意してください。例え、キャンプ場でも……。
(ライター:松浦さん)
なんと、世界で一番事故死体が置かれた場所をキャンプ地にしてしまった、という恐怖体験談でした。
ご自身も滑落事故に遭ってしまったものの、幸い助けてもらって命に別状はなかったとのこと。前夜、山小屋の管理人さんに助けてもらったことが関係あるのでしょうか……。
調べてみると、群馬県・新潟県の境にある『谷川岳』は遭難事故死者数でギネス記録を持っているんだとか……。「魔の山」「人喰い山」「死の山」などの異名を持っています。
皆さんも登山でのキャンプ地選びには十分に注意してくださいね。