怖い話その② テントの周りに小人……? 謎の言葉を話す謎の生き物
今から2年前の夏に実際に体験した話です。
子供が夏休みということもあり、栃木県那須高原にあるとあるキャンプ場で土曜~月曜の2泊3日のキャンプをすることになりました。
そのキャンプ場は広い敷地にもかかわらず、祝日は満員になる人気のキャンプ場。ファミリーで来られている方も多く、大変賑わっていました。
1日目は普段通り家族で楽しく過ごしました。
2日目になると、次の日が平日ということもあってか、昼過ぎには周りの人達はほとんどチェックアウトしてしまい、区画サイトでありながらも貸し切り状態な程ガラガラになりました。それでも私も子供達も「広々使えるからいいねぇ」なんて言いながら日中楽しくキャンプを満喫しました。
その日の夜。
家族は寝静まり、私も夜中の0時を回った辺りで寝床につきました。
それから少しすると
「ザク、、、ザク、、、ザク、、、ザク」
砂利を歩く足音で目が覚めました。
夜中の静まり返ったキャンプ場で足音が響き渡るのも珍しくはないですが、ただその日の夜は、周りに我々家族しかいなかったので少し違和感を感じながらも、私はそのままもう一度眠りにつきました。
それからどれ程時間が経過したか分かりませんが
「ザク、、、ザク、、、ザク、、、ザク」
また足音でふと目が覚めました。
「また誰か歩いてるよ」と思い、目を閉じながら足音を耳で追っていると、ふとある事に気がづきました。
「なんかだんだんこっちに近づいてない?」
誰かトイレに行ったのかなと、一瞬目を開けて隣を確認しましたが、妻も子供も寝ていました。もう一度目を閉じて足音を耳で追うと
「ザク、、、ザク、、、ザク、、、ザク、、、」
その足音はさらに私達のテントに近づいていて、気が付いた時には私達のテントの周りをゆっくりと歩いていました。
私は目を閉じたまま「こんな時間に他人のテントの周り歩く人ってヤバくない?」と思いながらも、その不気味さに目を開けることはできず、そのままじっと耳を澄ましていると、さらに不思議な事に気が付きました。
それは、テントの周りを歩いている足音が明らかに小さいんです。
例えるならば20cm位の人間?小人?、、、本来なら小動物だろうと考えますが、その足音のリズムは明らかに二足歩行でした。
その何か?は、走ったり止まったりしては私達のテントを何周かした後、私が寝ている頭のすぐ真横にピタッと立ち止まりました。
「うわー、、すぐそこに何かいるよ、、、」
その瞬間、私は一瞬にして全身に鳥肌が立ちました。
テントを一枚挟んだすぐ横に何かがいる。その気配をはっきりと感じた私は、そのまま息を潜め、目を閉じたまま動くことができずにいると、今度は小さくもハッキリとしたヒソヒソ話が聞こえ始めました。
「ρΦζλψωПσξχйё」
話し声に聞こえるけど、日本語じゃない、機械音に近いけど機械音じゃない、今までに聞いたことがない声?音?が聞こえました。
「え?二人いるの?」そう思った時、隣で寝ていた娘が寝返りをうち、ガザガザっと音がしました。その瞬間「ザッザッザッザッ」と遠くの方へ走っていくのが分かりました。
ほっとした私は連日の疲れもあったせいかそのまますぐに眠りにつき、気が付いたら朝を迎えていました。
早く妻にも昨夜の出来事について聞いてみたかったんですが、子供達が怖がると思い、その日は黙っていました。
それから数日後、やはり気になったので妻にだけその話をしたら、「夜中にトイレには行ってないし、ぐっすり眠っていたからよく分からない」とのことでした。
結局あの足音と話声が何だったのか今でも分かりません。
ただあの時、私達のテントの周りを言葉を話す小さな生き物がいた事は間違いありません。
(ライター:カノカン⁺@新宿キャンパー!)
テントの周りを、明らかに二足歩行で言葉を話す小人?のような生き物が歩き回るという恐怖体験でした。
よく都市伝説などで「小さいおじさん」という話を耳にしますが、同じような感じなのでしょうか……。もしくは妖精の可能性もあるかもしれませんね。。。!
娘さんが寝返りをうたなかったら、どうなっていたのでしょうか……。考えるとゾッとしますね。