「ムササビウイング」の魅力4点徹底レビュー!
「ムササビウイング」の魅力を4つ、紹介していきましょう。
魅力1:コットン素材を活用しており、焚き火に適している!
「ムササビウイング」はいずれもコットンを混ぜた布地を使用しています。
それぞれ割合が異なっており、「TC」はコットン素材とポリエステルを混ぜたTC素材。「VC」はよりコットンの割合が高く、「コットン」はその名の通り、コットン100%のタープです。
いずれもコットンを使った布地は火の粉に強いため、タープ近くでの焚き火に適しているとされ、このため「ムササビウイング」の各商品名には「焚き火」が冠されているのです。
実際のところ、コットン素材は難燃素材ではありますが、まったく燃えないということはなく、火の粉がつけば穴が開くことはあります。
なので、もし火の粉がついたら、すぐに内側から叩いて火の粉を落としてやる方がよいのですが、それでもポリエステル素材のタープよりは遥かに焚き火に適しています。
なお、TC、VC、コットンによる燃えにくさには大きな差はないと思います。
※ 厳密にはTCやVCよりもコットンにより優位性があると思いますが、「火の粉に対して穴が開くリスクがある」という意味ではどれも同じです。「コットンだから火の粉がついてもTCよりは慌てなくてよい」といったことはありません。
魅力2:霜や雨、強い日差しなどの気象条件に強い!
コットン系素材が強いのは火の粉に対してだけではありません。特にありがたみを感じるのは「露がつきにくい」ということです。
ポリエステル系素材のタープは内側に露がつきやすく、場合によってはそれが垂れてきたり…ということもありますが、ムササビウイングの場合、水分はコットンに吸収されるので、露の懸念はかなり低くなります。
もちろん、水分を含んだムササビウイングは翌朝、しっかりと乾燥をさせてやる必要があります。
テントやタープなどは、乾燥させる時間を計算に入れて片づける順番を考慮しなくてはならないケースが多く、そうした手順を気にしなくてよいのはストレス軽減になります。
また、冬場は霜もつきにくいですし、雨も漏れることなくしっかりと弾きます。
さらにコットン素材は影が濃いので、日差しの強い日にも適しています。この影の濃さは、VC素材やコットン100%のもののほうが、TC素材より良いようです。
魅力3:好きなポールが使えるので、広さの調整が自由自在
「ムササビウイング」にはポールがついてきません。一見これは不便なようですが、逆に言うと、好きなポールが使える良さがあります。
場合によっては木の枝などを使ってワイルドにタープを固定することもできます。
おすすめなのは、ある程度太さがあり、最長で280cmまで延びるポールです。探すとかなり安いものでもしっかりしたポールが見つかります。
ポールは1本でも2本でも使えます。1本だけだと手軽ですし、張るのも簡単です。
ちなみに1本だけ280m程度まで延ばすと、グンと高さが際立ち、とても見栄えがします。
2本使う場合は、60m~120cmぐらいの低いポールをお尻側に挿して高低差を出します。こうすることでタープの中がフルに広く使えます。
体感として1本だけ使用するのに比較し、2本の方が倍近く広く感じます。ポール2本ならば、コットを入れてのタープ泊もできるようになります。
なお、頂点となる一番背の高いポールからはロープを2本、V字になるように張るとより安定感が出ます。
とはいえ、1本でもピンと張りさえすれば、特に倒壊するようなことはありません。風が強い時だけ2本にするなど、上手く使い分けると良いでしょう。
魅力4:テントとの連結も可能! 家族用にも使える!
「ムササビウイング」はさほど大きさのないタープですが、うまく使えば家族でのキャンプにも使えます。
特にワンポールテントの場合、テント側のポールにムササビウイングの後端のロープを括りつけることで、かなり広めの前室的空間を作ることができます。
括りつける場合はこうしたフックを使用すると便利です。このフックのベルト部分をポールに巻きつけ、フックとロープを結び付ければOKです。
連結方法はこれだけではないのですが、いろいろな方法を試してみると面白いでしょう。
ただ、ここまで後端を高く上げる場合、ムササビウイングに付属のロープでは長さが足りない場合があります。そうした場合は、後ろの斜めになる2本のロープを、別の長いものに取り換えておくとよいでしょう。
「ムササビウイング」がオススメな方
ソロ用タープ「ムササビウイング」はこんな人にオススメです。
タープ泊や小型テント+タープを楽しみたい方
「ムササビウイング」は他のタープに比較して設営が簡単なので、ソロキャンプでもキャンパーの負担を増やさないタープだと言えます。
特に、タープの下にコットだけ入れて寝てしまうタープ泊は、本当に設営も撤収も簡単でおすすめです(季節はかなり限定されますが)。
また、画像のようにムササビウイングの後端に小型テントを設営するのも手軽。しかもこの設営は、ある程度しっかりとした装備をタープ下に広げられるので、かなりゴージャスなソロキャンプが楽しめます。
私は料理が好きなので、このスタイルがとても気に入っています。もちろん、ポールの代わりに落ちている木の枝で設営するのも面白いでしょう。
こうしたソロキャンプのバリエーションを楽しみたい人に、ムササビウイングはとても適しています。
多少の悪天候でもソロキャンプを楽しみたい方
「ムササビウイング」の良さは、悪天候にもタフに対応ができる点ではないかと私は思っています。雨中でも設営や撤収は早くできますし、ひとたび設営してしまえば、多少の雨でも気にせず一人の世界を満喫できるからです。
露や雨にも強いのは上記の通りですし、高く頂点を上げた状態なら、雨中でも焚火が可能です。
また、雨の中に大きなテントを持っていくと、撤収や、撤収後の乾燥などが大変なことになりますが、ムササビウイングと小型テントの組み合わせだと、それぞれ45リットルのゴミ袋に丸めて入れるだけでOK。撤収は早いですし、帰ってきてからマンションのベランダでも乾燥させることができるのです。
ですので、悪天候と分かっていてもソロキャンプに出撃する、という時、ムササビウイングがあるととても心強いです。(※ 気象情報を事前に確認の上、無理のない状況でご判断ください)