こんにちは。前も言った気がしますが別段アメリカ渡航経験はないくにぱぐです。今回はグラタン系のメニューで少し変わったものを作ってみようということで、アメリカの伝統料理である「マカロニチーズ」に挑戦してみました。現地そのままのレシピですと、熱したチーズとマカロニを混ぜ合わせるような作りで、どうにも日本人の口に合うとは思えず、「だいたいマカロニグラタン」の作り方にしてみましたが、グラタン系メニューの参考にはなりやすいと思います。
マカロニチーズはスキレットで作って焼き上げると作りやすい!

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マカロニチーズのようなグラタン系メニューは、家庭だと「耐熱皿に入れてオーブンで焼き上げる」という工程になります。
こうしたメニューをキャンプ場で作る場合、耐熱皿よりも手軽で使いやすいのが「スキレット」です。
鉄製の極厚なフライパンであるスキレットは、キャンパーが日常的に使う調理器具ですが、熱の回り方もよく、割れたりしませんので、手軽に使えるというわけです。
しかもスキレットなら、焼き上げる前の下ごしらえにもそのまま使えます。
結論として、調理から食事までが1つのスキレットで済むわけで、意外と利便性の高い料理だといえます。
焼くほうのオーブンはダッチオーブンを使うか、今の季節であればキャンプ用のピザ窯も使えます。
この組み合わせであれば、市販のワンパックになっているタイプのグラタンの素などでも簡単に作れます。
今回はマカロニを別鍋で茹でるといったやや面倒な工程もありましたが、市販のグラタンの素ならば、完全にスキレット1つとオーブンで行けますので、むしろ冬のソロキャンプにはおすすめな料理じゃないかと思います。
マカロニチーズの食材と作り方
マカロニチーズの食材(2人前)

筆者撮影
- マカロニ …150g
- バター …40g
- 牛乳 …200ml
- チェダーチーズ(ピザ用) …120g
- 生パン粉 …40g程度
- 中力粉(準強力粉) …20g
- タマネギ …1/2個
- 粒マスタード …5g
- 黒瀬スパイス …少々
2人前としましたが、たぶん2人でこれだけ食べるのは結構大変な量になると思います。
スキレット1つで作るわけなので、何人かでシェアできるようなイメージで作るとよいと思います。
さほど変わった食材はありませんが、小麦粉が「中力粉(準強力粉)」になるので注意してください。
たいがいのスーパーでは「うどん用」として売られています。
ない場合は強力粉で代用してください。薄力粉よりは粘りが出ると思います。
黒瀬スパイスがない場合は、塩胡椒で代用してください。
マカロニチーズの調理に必要な道具

筆者撮影
- スキレット
- ダッチオーブン、もしくはピザ窯(上記のスキレットが入る大きさ)
- マカロニを茹でる鍋
スキレットはダッチオーブンやピザ窯に入る大きさであることが重要です。
取っ手のないものであれば20cmぐらいのものでも入ります。
取っ手のある場合、小さいものを複数使って焼くなど、多少工夫がいりますね。
焼き上げるのは、ダッチオーブンかピザ窯を使います。
尾上のピザオーブンなら、薪ストーブなどの上の乗せるだけでも焼けるので手軽です。
別鍋はマカロニをゆでるための目的です。
ワンパックのグラタンの素なら、マカロニをゆでる必要がないので、この部分が省略できます。
チーズマカロニは焼く前にしっかり混ぜて炒めるのがコツ

筆者撮影
1)
タマネギをみじん切りにします。

筆者撮影
2)
スキレットにバターを入れてタマネギを炒めます。コンロなどで調理するとやりやすいです。飴色になるまでしっかりと炒めましょう。

筆者撮影
3)
タマネギに火が通ったら、いったん火を止め黒瀬スパイスを振ってから、小麦粉を入れてダマにならいように混ぜ、さらに弱火にしてよく炒めます。

筆者撮影
4)
とろみが出てきたら牛乳とマスタードを入れて、沸騰させます。かき混ぜながら弱火で3分ほど煮込み、さらにとろみを出します。とろみが出たら火を止めます。

筆者撮影
5)
マカロニを茹でます。書いてある時間より1分ほど早く引き上げ、よくお湯を切ったら、スキレットに入れます。マカロニはまんべなく敷き詰めましょう。

筆者撮影
6)
マカロニの上にチーズとパン粉を敷き詰めます。これで下処理は完了です。

筆者撮影
7)
ピザオーブンを十分に熱してから、スキレットを入れていきます。
ピザストーンの上にスキレットを直接置いてください。火傷に注意しましょう。

筆者撮影
8)
ダッチオーブンを使う場合は、ダッチオーブン内に網を敷かずにスキレットを入れ、上下から炭で焼いていきます。こちらも十分に予熱すること。上下の炭の量は7:3ぐらいの比率で上を多めにしましょう。

筆者撮影
9)
10~20分ぐらいで焼きあがりますが、表面の火の通りが悪い時は、ガストーチで少し遠くから炙ってあげるとチーズやパン粉が馴染みます。これで完成です。
中は炒めて煮込んでいるので、そこまで焼き工程で火を通す必要はありません。
少しカリカリ、実はトロトロ、ぐらいがおいしいマカロニチーズ

筆者撮影
上にも記載しましたが、「焼き上げる」と言っても、実態として焼きたいのは表面のチーズとパン粉だけです。
チーズはカリカリに焼くと美味しさが際立ちますが、マカロニとの一体感を楽しみたいならトロトロに溶けているぐらいが一番良いため、あまり焼き過ぎないのがポイントです。
パン粉は半面サクサクに仕上げたい部分もあります。ひと手間加えるなら、先にバターで炒めておいて、それを乗せて焼くようにしましょう。
この場合、チーズは最低限溶けていればいいので、あっという間においしいマカロニチーズが出来上がります。