こんにちは!鍛冶屋職人のOzakiです。最近キャンプ場のいたる所で、自作DIYのキャンプギアを目にしますよね。素人とは思えないクオリティーのものも度々見かけます。筆者も負けじと、プロの鍛冶屋職人として設備と技術を駆使して「薪入れテーブル」をデザイン。実際に作ってみましたので、作業工程も含めてご紹介します!
薪入れテーブルSTEP1 設計はハイテクの3D作成ツール「3DCAD」を活用

3D CADのデザイン画面
まずは薪入れテーブルの設計について、工程をお伝えします。
今回は、キャンプ場でそのまま地面に置いてしまいがちな薪用のお洒落な収納テーブルを制作します。
3D CAD(3D空間上に仮想の3Dモデルを作成するツール)で形と大きさを決めながらデザインしていきます。ハピキャンのロゴバージョンとタイル柄バージョンと2種類をデザインしてみました。

3D CADのデザイン画面
薪入れテーブルSTEP2 レーザーにてアルミ天板を切断
筆者撮影
設計・製図が完成したら、そのデータをもとにレーザーにて切断します。
筆者撮影
Step1の工程のように3DCADでデータさえ作れば、好きな文字や模様に切断できます。日本の技術は日進月歩です(笑)。
テーブル天板となるアルミ縞鋼板をシャーリングという機械で切断し、プレスで折り曲げます。

筆者撮影
土台のステンレスパイプをハンドソーで切断したら材料が全てそろいました。
薪入れテーブルSTEP3 溶接作業をしてオリジナルのキャンプアイテムが完成!

筆者撮影
アルミの天板を切断したら、残すは溶接作業です。アルミの丸棒を熱を加えながら折り曲げたら溶接でくっつけていきます。同じようにステンレスも溶接します。

筆者撮影
各パーツを組み立てたら完成です!
【スペック】
- 重量:(約)13kg
- サイズ:(約)490×530×H430mm
- 収納サイズ:(約)490×530×H150mm
- 素材:アルミ(天板)、ステンレス(土台、ポール)
こちらの薪入れテーブル、使い方を3パターン想定しているので、具体的な活用方法をお伝えします。
薪を入れる収納スタンドとして

筆者撮影
写真のように、薪の収納スペースは比較的広く、長さ45cm×太さ3~5cmくらいのもので15~18本くらい入ります。
キャンプで薪を地面に置いたままにすると、湿気を吸って火を起こしづらくなることが度々ありました。そんな時こそ薪の保管スペースがあればということで、この薪収納テーブルを作りました。
天板を使ってミニテーブルに変身

筆者撮影
薪入れスタンドに天板を被せると、テーブルに変身!サイドにシェラカップなどかけることも可能です。

筆者撮影
ソロキャンプでは、この薪入れテーブル1つがあれば、食事スペースとしても十分な仕様に。一人では十分過ぎるくらいのテーブルです。
夜はランタンスタンドとしても使用可能
キャンプシーンだけではありません。おうちキャンプの際にベランダやテラスでランタンスタンドとして活用いただくことも可能です。

筆者撮影
天板の裏のフックにLEDランタンを吊るして灯すと、何とも幻想的な光が広がります。

筆者撮影
ハピキャンロゴバージョンでも、良い感じに灯火がロゴを抜けていきます。

筆者撮影
鍛冶屋職人が工場設備と熟練技で作ったキャンプギア、いかがでしたでしょうか?
実は趣味が講じて、アウトドアアイテムを他にも作り始め、オンラインでの販売もスタートする予定です。現在ホームページは制作中ですが、よろしければインスタグラムのアカウントをフォローいただけると最新情報を更新しています。
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