【木製マグカップ「ククサ」の作り方:作業編③】ノミでククサのくぼみと持ち手の穴を掘っていこう
いよいよククサ作りで一番手間のかかる「くぼみの部分」を彫っていきます。「平ノミ」と「木製ハンマー」を使います。
角利産業 木彫細工のみ 平 9mm
SUN UP コンビハンマー ウッド&ゴム GW-45
ハンマーでノミを斜め45度に木材へ打ち込み、テコの原理で木くずをすくっていく感じがポイント。
クラフトナイフでの作業同様に、根気よく続けてできたのがこちら。
親指ほどの深さまで彫った様子です。荒削りですが、この後にヤスリ作業をして整えていくため、とりあえずこのままでOKとします。
次は、持ち手部分の穴を開けていきます。写真のようにマジックペンで罫書きしました。
今度は丸ノミで掘っていきます。
角利産業 木彫細工のみ 丸 9mm
慎重に、弱い力で貫通を目指す。
一つ目、無事に貫通。ここはすぐに終わりました。
この調子で二つ目も!その時でした。。。
一つ目の穴と同じぐらいの力で彫っていったのですが、ヒビが入ってそのまま真っ二つに割れてしまいました。
順調にいっていれば、ヤスリをかけて完成の予定でしたのに!…無念。悔しい!
〈作業時間:3時間〉
ククサの自作も同様 手作りで大事なのは設計段階! 割れてしまった原因は持ち手が短すぎたこと!
本来ならば上の画像のようなキレイなククサが完成していたはず。そんな夢を見つつ、現実の失敗作を分析していきます。
割れてしまった持ち手部分を観察した結果、失敗原因だと思われる理由は持ち手が短すぎたこと!
写真のように、罫書きの段階で持ち手の2つの穴は距離が近く余白の部分が少ないです。ここが原因として考えられます。
イメージとしては、「太さのある木なら手でも折れないが、枝は細いから手で折れる」。つまり、この時点で十分に耐えれるほどの太さ、幅では無かったと考えられました。
また、一つ目の穴が開いたことによって耐久力が均等ではなくなったことも、失敗の足かせになったと思います。そのため、「弱い力で彫っても持ち手部分が短すぎて、力に耐えれない」という結論にいたりました。
とはいえ、失敗の原因を突き詰めただけで終われないので、改善案も考えることにしました。
改善案を考える
失敗の原因の考察を元に思い浮かんだ改善案の選択肢としては
・穴を小さくする
・持ち手の部分を長めにする
・持ち手の穴はドリルなどの工具を使用する
の3つです。
1つ目は、穴を小さくして耐久力を上げる考え。持ち手部分の余白が増えるので、改善はされると思います。ただ、今回罫書いた穴の大きさは、大人の人差し指と中指がギリギリ入る程度です。
つまり、この罫書いた穴よりも小さくしようとした場合、ククサとして使える実用的な穴では無くなってしまします。子供用として活用するなら、別ですが。
2つ目は、持ち手を長くして耐久力を上げる方式。上から見たイメージ画像が以下
こちらは穴の大きさを変えません。なので、大人でも使えるククサに仕上げることができます。一つ目の「穴を小さくする」よりかは妥当な改善案だと思います。
そういえば、ククサって、持ち手が長いのが特徴だったような...
さらに3つ目として穴を彫る道具として選択したのが丸ノミでしたが、やはりドリルなどの穴を彫るのに適した専用道具があった方がきれいかつ簡単にできるかと思います。
木製マグカップ「ククサ」の手作りで学んだのは準備段階での設計が大事なこと ぜひ本記事を参考に!
初心者のDIYチャレンジ2回目にして「設計って大事」だと思い知りました。下準備の段階でどれだけ緻密に計画するかが…モノづくり成功のポイント。また、道具選びも重要だということを知りました。失敗から学べたことは大きな収穫でした。本記事は完成とまではいきませんでしたが、(失敗も含め)皆さんの参考になりましたら幸いです。
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