【必要な材料と製作道具】 木製スプーンの木材は「桂(カツラ)」がオススメ!
DIYスプーン作りに必要な材料と製作道具を紹介
今回使ったアイテムはこちら!
材料
※画像上段
(左から)
・紙ヤスリ×3枚 (粗さ#120/#240/#400)
・木材(種類:桂)縦160mm×横110mm×厚み15mm
・オリーブオイル
製作道具
※画像下段
(左から)
・ノコギリ
・クラフトナイフ
・彫刻刀×3本 (種類:平刀、丸刀3mm&1.5mm)
(画像にはありませんが…)
・ブックスタンド(自宅にあったもの)
・養生テープ(自宅にあったもの)
・新聞紙(自宅にあったもの)
材料と製作道具を合わせても、この6点だけで作れちゃいます。占めてお値段は、2200円。安い!(彫刻刀は小学校の時に使っていた物だから、費用に含まれてませんが...)
なお、ブックスタンドや養生テープ、新聞紙は自宅にあったものを利用しています。
木の材質
筆者は「桂(カツラ)」という木を材料として選んだのですが、その理由は「加工しやすいのに丈夫」だからです。
そもそも木には、「針葉樹」と「広葉樹」の2種類に分類されています。外見だけの特徴を見てみると、針葉樹は、ヒノキやイチョウ、スギのような葉っぱが針みたいに細い形をしている木のこと。
反対に広葉樹は、ケヤキやシラカバ、ブナといった葉っぱが広い形をしている木のことを指します。(もちろん、組織構造なども違います)
そして、今回材料で使った「桂(カツラ)」は、この広葉樹に属しています。針葉樹と広葉樹、共に製作物の材料として使う場合にも、それぞれの特徴がありDIYするものによって選ぶ必要があります。
〈針葉樹の特徴〉
・柔らかい
・軽い
・加工しやすい
〈広葉樹の特徴〉
・硬い
・重みがある
・丈夫(傷がつきにくい)
上記のような特徴から、カトラリー作りをするには加工がしやすい「針葉樹」を選ぶのがベストと言えます。
しかし、わがままな筆者、「せっかく作るなら、丈夫で長持ちしてほしい!だけど、加工しにくのは嫌だ!!」そんな無茶を考えます。
そこで!探して見つけました。それが「桂(カツラ)の木」だったのです。
桂の木は硬めな広葉樹にしては比較的柔らかい、とのこと。しかも、値段も安い部類。即買いです。
桂 板材 中 240x170x14mm 彫刻 工作素材
【作業①】マジックペンでスプーンの外枠を描こう!丈夫に作りたいなら木目に沿ってけがくのが鉄則!
材料を揃えたところでいよいよ作業開始です。加工の目安となるスプーンの罫書(けがき)は、鉛筆で下書きした後、マジックペンでなぞりました。
〈作業時間:5分〉
〈ポイント〉木目の向きに気をつけて木目に沿ってけがく
木は、木目の流れが向いている方からの力に弱いです。木目の流れが上記の画像のように横向きなら横からの力に弱いのです。
つまり、木目の流れに対して直角(縦)にすると、握って力を加えた時に「すくう丸い部分」や「持ち手の部分」が折れやすくなってしまうのです。
スプーンの部分名称
スプーンの先端は、そのまま「先(さき)」、すくう丸い部分は「つぼ」、持ち手は「柄(え)」、持ち手の後ろ部分は「柄尻(えじり)」と呼ぶのだそうです。勉強になりました。
【作業②】ノコギリで大胆に荒削り! 「万力」も自作!木材を固定&切断
荒削りの工程
マジックペンでスプーンの外枠をけがきした後は、「荒削りの工程」に入ります。
けがきした木材を切らなければならないのですが、何せDIY初心者ですので木材を固定する道具などありません。そこで、自宅を見渡してみるとブックスタンド、新聞紙、養生テープがあったので、即席で「お手製万力」を作りました。
〈ポイント〉木材の厚みに合わせて2つのブックスタンドを向合わせて重ねる。
使用したノコギリはこちら!
石鋸工業 現場屋 折込万能鋸 120mm
替刃式の折込鋸で、コンパクト設計でとても使いやすいです。
お手製万力にけがきした木材を挟み、こちらのノコギリを使ってスプーンの外枠を大胆に削っていきます。
そしてできたのが、これ!
切削のコツは、あまり力を入れすぎないこと(力を入れなくても速く切れます)。製作工程はまだまだ続きますので、体力を温存していきましょう!
〈作業時間:1時間30分〉
【作業③】クラフトナイフでスプーンの輪郭を形成! どれだけスプーンの形に近づけられるかが後に響く
クラフトナイフで形を整える
続きまして、クラフトナイフで形を整えていきます。荒削りでは削りきれなかった余分な部分を、小回りの利くクラフトナイフで削ぎ落していきます。
筆者が使ったクラフトナイフはこちら。
オルファ(OLFA)クラフトナイフL型 34B
スプーンの「つぼ」の外側や「くびれ部分」「先(さき)」を削る
オルファクラフトナイフを使って、スプーンの「つぼ」の外側や「くびれ部分」を削ります。
さらにスプーンの「先(さき)」部分を削って削って...
クラフトナイフで細かく調整しながら削って、ようやくスプーン本来の形が現れてきました。
外周りが綺麗になりました。だいぶスプーンに近づいてきた気がします。
〈作業時間:2時間〉