そもそも一酸化炭素中毒ってなに? キャンプ中の発生条件・濃度・性質・現れる症状などを徹底解説!

一酸化炭素の性質とは?
一酸化炭素(化学式ではCO)という化合物に馴染みが無い方も多いでしょう。よく似た有名な化合物に二酸化炭素(化学式ではCO2)がありますが、危険度においては全く異なります。
確かに二酸化炭素も非常に高濃度になれば有害ですが、一酸化炭素はそれよりもずっと低い濃度でも人体に危険な物質です。一酸化炭素は空気と同じく無色透明、無臭であるため、充満していることに気づけないのが恐ろしい点です。
発生する条件
ではなぜ一酸化炭素が発生するのでしょうか。身近な発生源は石油ストーブや炭や薪を燃やしている時です。通常の酸素が十分に供給されている燃焼では二酸化炭素が発生しますが、換気不足や機器の故障などで燃焼部に酸素が十分に届かない時、「不完全燃焼」が生じます。その際に発生するのが一酸化炭素なのです。
つまり、「燃焼が起きている場所にはいつ一酸化炭素が発生するかわからない!」という事をまず覚えておきましょう。
危険な濃度と現れる症状
一酸化炭素は、約200ppm(0.02%)という低濃度でも頭痛などの症状が出始めます。その後、800ppm(0.08%)を超えるとめまいや吐き気、そのまま2時間いると失神します。
さらに、3200ppm(0.32%)以上では30分で死に至ります。さらに、幼児はこれより低い濃度でも危険ですので、十分な注意が必要です。(数値参照先:日本ガス石油機器工業会)
一酸化炭素中毒の対策を伝授! 「密室厳禁」「こまめな換気」「CO警報機の準備」の3つを忘れない!

筆者撮影 90ppmを示すガス警報機
密室空間では火器を使用しないこと!
一酸化炭素の発生源は酸素不足下での燃焼です。つまり、燃焼で酸素がどんどん使われるため、密室で燃焼し続けると必然的に酸素不足下での燃焼となり、一酸化炭素が発生します。
そのため、まずは締め切ったテント内や建物内でストーブを使ったり、炭でバーベキューするなどの燃焼をさせないことが大切です。
密室で使用する際はこまめに換気すること!
どうしても寒いからテントを閉めてストーブを使いたいなどの場合には、必ず換気をしましょう。多くのテントには換気のできるベンチレーションシステム等が付いていますので、換気部分を開けて十分に空気を循環させることが必須です。
CO警報器(一酸化炭素警報器)を使用する!
上記の対策を講じた上で、持っておくと安心なのがCO警報器(一酸化炭素警報器)です。置いておくだけで一酸化炭素濃度が上昇していると警報により注意喚起してくれます。無色透明で無臭である一酸化炭素を検知する強い味方と言えます。
1台でも、持っていないよりは安心ですが、電池切れや故障で警報がならないリスクに備えて2台、3台と置いておくと安心です。とはいえ、基本は警報器に頼ることのないよう十分換気しておき、万が一の備えとして持参しましょう。
そのほか、冬キャンプを快適に過ごすための方法としては燃焼しない電化製品で暖を取る方法があります。例えば電気ストーブやホットカーペット、電気毛布などを活用すると良いです。そのためには電源サイトに泊まるか、蓄電池を持参するなどして電源を確保して臨みましょう。
次におすすめCO警報器を3つご紹介いたします!
【一酸化炭素中毒対策アイテム①】シンプルデザインな一酸化炭素検出器 簡単操作可能&コスパも◎
Viffly 一酸化炭素検出器

デジタルLCDディスプレイ:一酸化炭素デジタルLCDディスプレイ:一酸化炭素アラームは、可聴信号アラームとCOレベルのデジタル表示の両方を検出します。 また、一定期間にわたってピーク値を表示することもできます
安全かつ効果的なアラーム:危険な一酸化炭素レベルが検出されると、赤いLEDが点滅し、アラーム音が鳴ります。 アラームは最大85 dBまで鳴りますが、音量は大きくなりますが、耳にはダメージを与えません...
シンプルなデザインが特徴のこちらの一酸化炭素検出器は単三乾電池3本を入れて、簡単な操作だけで使用できます。一定以上の一酸化炭素濃度を検知すると最大85dBのアラーム音で知らせてくれます。非常にコスパが抜群ですので、気軽に複数台持つことを検討できる商品です。
ちなみに筆者も愛用していますが、購入した当初、値段が値段だけに一度本当に鳴るのか確認の実験として、安全に注意しながら密閉容器中で燃焼させたところ、ちゃんと検知してアラーム音で知らせてくれました。
【製品情報】
・サイズ:長径100mm
・警報濃度範囲:30-999PPM
・検知濃度範囲:0-999PPM
・正常作動中数値:000PPM
・作動温度:0-45℃
・電源:単三乾電池*3(別売)
・誤差:±10%