六本木「文喫」やブックホテル「箱根本箱」を手掛ける日販主催のキャンプイベント「森の生活」が開催されました!
11月16日〜17日に読書×キャンプのイベント「森の生活」が開催されました。主催は六本木の「文喫」やブックホテル「箱根本箱」を手がけるブックディレクションブランドYOURS BOOK STORE(日販)と、自然の中で味わう非日常体験をプロデュースする株式会社Wonder Wanderers。
本を読む、火を囲む。
音楽を聴く、友と語らう。
めいめいが、自分の時間をみつけていく。
読書とキャンプという、ありそうでなかったイベントにハピキャン編集部もお邪魔してきましたので、イベントの様子をお届けします。
「森の生活」は “平熱のまま「自分の時間」をみつけるイベント”
会場は茨城県の水海道あすなろの里キャンプ場。
【水海道あすなろの里キャンプ場】
- 住所:茨城県常総市大塚戸町310
- 施設:フリーサイト、屋根付き共同炊事場、テーブル・イス付きカマド(野外)、200人用キャンプファイヤー場、その他ロッジ棟や展望風呂有り
- HP:http://asunaronosato.net/index.html
当日の天気は秋晴れ。木漏れ日が気持ちの良い森の中が舞台です。
受付で手渡されたパンフレットには、こんな一文が。
「森の生活」は、掘り出し物がみつかるブックマーケットでも、熱狂を生み出すフェスティバルでもありません。これは、平熱のまま、自分の時間をみつけるための装置です。
会場である森の中に入って行くと、そこはとても静かでまったりとした空気で満ちていました。会場に流れる心地よい音楽とともに、焚き火の音、鳥の声、歩くたびに鳴る落ち葉の音がしっかりと聴こえるゆったりとした空間です。
受付では、「森の生活」の来場者特典オリジナルトートバッグをいただきました。
どんな人が参加しているの?「森の生活」参加者の様子
会場内では、気に入った場所で読書をする人、焚き火を囲んで語らう人、コーヒーを飲みながらボーっとしている人など、イベントのコンセプト通り参加者それぞれが思い思いの「自分の時間」を過ごしていました。
そんなみなさんのキャンプサイトに、ハピキャン編集部がちょっとだけお邪魔して、お話を聞かせていただきました!
焚き火を囲んでまったりと―キャンプ初体験の方も含めた5人グループ
年に5~6回はキャンプに行くベテランキャンパーから、「森の生活」が初キャンプだという方まで入り混じったこちらのみなさん。お邪魔したのはまだイベントが始まって間もない時間でしたが、キャンプが初めての方は「森の生活の雰囲気が良くて、既に楽しすぎてキャンプにハマってしまいそう」とおっしゃっていました。
設営前からお酒をのみながらゆっくり楽しむ―会社の同僚2人グル-プ
普段は大人数のグループキャンプを楽しんでいるというお二人、今回はスケジュールのあった2人でイベントに参加したそう。お二人が焚き火用の薪割りをしている音が、キャンプ場内に心地よく響きます。「設営前からお酒を飲み始めてます。夜はジェンガで楽しむ予定です」と、森の中での1日を満喫しておられました。
ここからは、森の生活のコンテンツをご紹介していきます!
私設図書館を開いた夫婦による「出張図書館」
最初に立ち寄ったのは、私設図書館ルチャ・リブロの出張図書館。普段は奈良県の限界集落で図書館を開いているそうです。並んでいる本は、『森の生活』に関連すると感じたものをチョイスしたとのこと。
ハピキャン編集部が気になったのは、本に貼られている多数の付箋。
「ルチャ・リブロでは、僕達がぐっと来た箇所に付箋をつけたまま本を貸し出しています」と、図書館オーナーの青木真兵さん。その理由を聞くと「僕達の気になった箇所を残しておくことで、その本を借りて読んでくれた人と話がはずむんです」とのこと。
「たまに付箋が途中のページまでしか貼っていない本もあって、それは途中で挫折したということなんです(笑)。そういうのも、おもしろいかなって」と教えてくれたのは、妻・海青子さん。
イベント参加者のみなさんも、お二人との会話を楽しみながら、チョイスされた本を借りたり、本について話をしたりと、盛り上がっていました。さすが、本好きが集まるイベントです。
誰かのおすすめの本と出合う「本の持ち寄り交換会」
こちらは、「本の持ち寄り交換所」。自分が持ってきた本を置いて、誰かが持ってきた本を持ち帰れる場所です。
交換所に置いてある本には、持参した人の一言メッセージが添えられています。
読んだことのない本と出合って「おもしろそう!」と思うだけでなく、自分の好きな本が置いてあって、そこに挟まれたメッセージ(紹介文)を読んで共感できるのも、なんだか嬉しかったり。
常総市図書館がセレクトする「森の百冊絵本」
本の持ち寄り交換所の隣にあった「森の百冊絵本」では、お子さん達が絵本に夢中になる様子が。読み聞かせに聞き入る子どももいれば、自分でめくって楽しむ子、そして子どもだけでなく大人もなつかしみながら絵本を開いているのが印象的でした。
セレクトの基準は「森の中でゆっくりと読みたくなる絵本」とのことで、森や自然に関連する絵本が並びます。
ドリンクや野菜の販売も!「森の生活」をさらに味わい深くするコンテンツ
つくばの「千年一日珈琲焙煎所」による珈琲豆の販売&ふるまい珈琲
森の中を周っていると、どこからともなくコーヒーの良い香りが。ルチャ・リブロのトークイベント中にコーヒーをふるまっていた、千年一日珈琲焙煎所さんが香りの発信源でした。普段はつくばでお店をやっているそう。
自家焙煎のコーヒーは、秋の森の中で飲むのにもぴったりな味わい。トークイベントを聴きにきたみなさんも、温かいコーヒーを楽しんでいました。
守谷市で農園を営む「ジーバナ農園」による野菜の販売
森の一角に、色とりどりの野菜が並ぶお店が。近隣の農家・ジーバナ農園さんのブースでした。普段は音楽フェスなどに出店しているというジーバナ農園さん。「森の生活はのんびりとした空気で、いつも出店する音楽フェスとは少しちがっておもしろいです」とお話しされていました。
森の中でお酒を楽しむ「アウトドアバー」
お酒やソフトドリンクを提供するアウトドアバーも。昼はコーヒーとともに読書を、夜はお酒とともに音楽を楽しむなんていうのも、いいですよね。
設営済みのグランピングテントも!キャンプ初心者も楽しめる工夫
イベント会場内には、グランピングテントも。内部はイスなどのインテリアも既に設置してあり、キャンプ初心者でも森の中での生活を気軽に楽しめます。その他、会場であるあすなろの里内のロッジに宿泊してイベントを楽しんでいる人もいました。
音楽とバーベキューで楽しむ「森の生活」の夜の雰囲気
夜から翌朝にかけても、素敵なイベントが催されています。ハピキャン編集部は見られなかったので、写真で雰囲気だけ味わっていただければ幸いです。
【取材後記】森の中での静かな読書時間は、心の余裕を取り戻させてくれる
読書×キャンプのイベント「森の生活」は、アットホームで、ゆったりとしていて、とても素敵な空間でした。一般的なキャンプイベントとは異なり、普段はキャンプをしない人も気軽に自然を楽しんでいたように思います。
キャンプというと、アウトドアをアクティブに楽しむイメージがあるかもしれません。しかし、今回の「森の生活」のように、ただ本をじっくり読むためにキャンプへ行くのだって、もちろんアリです。(ちなみに筆者もアクティブ派ではないため、キャンプではいつも本を読んだりボーッとしたりして楽しんでいます)
もしこのイベントレポートを読んで「キャンプってちょっと良いかも」と思った読書好きの方がいらっしゃったら、ぜひ一度試してみてください。この楽しさを、たくさんの人に味わってほしいなあと思います。
イベントの様子は、動画でもどうぞ!
こちらのキャンプイベントレポ記事もどうぞ!