筆者のバイク仲間でもあるキャンプ女子es(エス)さん。
キャンプ歴はまだ浅いものの、グッズ選びには並々ならぬこだわりと熱意をお持ちです!
今回はesさんが最初に選んだテントについてと、そのテントを選ぶに至るまでの過程をインタビューさせてもらいました!
今急増中の女子キャンパーにインタビュー ツーリングが趣味だった彼女がキャンプを始めたきっかけは?

筆者:こんにちは!
今日はキャンプ女子のesさんに、その道具選びについて根掘り葉掘り聞いていきたいと思います!よろしくお願いいたします!

esさん:はい、よろしくお願いします!
お手柔らかにお願いします(笑)

筆者:僕の印象からするとesさんは最近ズッポリとキャンプにハマってるだけでなく、そのグッズ選びにはかなりマニアックなこだわりを感じるのですが、今日はその辺を中心にお伺いしたく思っています。
えー、まずはキャンプ歴からお伺いしますが、始めて何年くらいですか?

esさん:一年半くらいですかね。

筆者撮影・キャンプ仲間のesさん。キャンプ歴は短いもののパッキングも堂に入っています!

筆者:あ・・・割と最近と言えば最近なんですね。
そもそもキャンプに興味を持ったのは何かキッカケがあったんですか?

esさん:もともと家族でキャンプをしていたので、いつかは自分でもやりたいと思ったのがきっかけですかね?

筆者:ほう。ご家族が割とアウトドア志向だったと。
じゃあ子供の頃から家族でキャンプとかはされていたわけですか?

esさん:そうですね~
夏はキャンプ、冬はスキーに行くのが小学校ぐらいまでは恒例行事でした。

筆者:それじゃあベースとしては充分あったわけですね。
ザックリ「インドア派」「アウトドア派」と二つに分類すれば、完全「アウトドア派」だったと?

esさん:そうですね♪
アウトドア派ですね〜
バイクに乗り始めてそれが加速した感はありますが。

筆者:それじゃあ個人でキャンプに行くようになったのは、オートバイに乗り始めたのがきっかけとしては大きかったわけですか?

esさん:その通りです!
バイクに乗り始めて泊りがけの遠出するようになって、ホテル泊まるならキャンプしよう!ってなりましたね。

筆者:ちなみにオートバイ歴は何年くらいでしたっけ?

esさん:2015年からなので4年ぐらいになりますね。

筆者:なるほど。
オートバイに乗り始めた時に(もっと遡ると免許を取得中とかに)、オートバイとキャンプというのはesさんの中で結びついていましたか?
それともオートバイは単純に乗り物として興味があって乗り始めた感じですか?

esさん:(当初は)結びつきは無かったですね。
バイクは単に興味、憧れが昔からあって乗り始めたって感じです。
乗り始めてから世界が広がってやりたいことが増えていった感じです(´∀`)

筆者:じゃあ最初から「バイクキャンプありき」って感じでもなかったんですね。
元々アウトドア好きのベースがあったにせよ、それがバイクでのキャンプツーリングに目覚めたキッカケって何かあったんですか?

esさん:きっかけですか・・・
なんですかね?なんとなくやりたいな〜とかインスタ見ていいなぁとかそんなぼんやりした感じだったと思います

筆者:ほほー。
じゃあ最初にキャンプツーリングしたのは「なんとなくやってみたくなって一人で行ってみた」んですか?
それとも友達に誘われて・・・とかですか?

esさん:なんとなくで一人で2泊行きました!

筆者:ええ?
じゃあキャンプツーデビューはいきなりソロだったと!
装備とか積載とかのノウハウはどうやって得たんですか?

esさん:そこは文明の利器、ネット頼りです!
あとはお店とか自分の頭の中でのシュミレーションとかでがんばりました(´∀`)

筆者:で?最初はどーでした?
割と上手くいきましたか?
聞く方としては失敗談を期待してしまいますが(笑)

esさん:割と成功でしたよ!
期待を裏切りますが(笑)
食事はほとんど缶詰とかお弁当でしたけど。

筆者:その辺がネット以前と以後との差ですよね・・・
僕の最初のソロキャンプ(15歳)の時なんか悲惨でしたよ・・
炊飯に失敗したご飯と缶詰をキャンプ場で拾った鍋に入れて雑炊作ったら
夜中にその鍋を野犬が舐めまわしてる音が聞こえてきたりして(遠い目)

esさん:・・・・・・・

筆者:あ・・すいません・・・切なさにちょっとタイムスリップしてました・・・

esさん撮影・時間が許せばほぼ季節を問わずバイク&キャンプを楽しんでいるesさんの愛車。
人気のテント「MSRのエリクサー2」の最大の魅力とは? 優れた「デザイン性」でソロキャンプに◎

筆者:えっと・・・それではここから本題に入りますね。
現在Sさんが使ってるテントと、それを選んだ経緯についてお伺いしたいのですが、まずはモデル名を教えてもらえますか?

esさん:MSRのエリクサー2です!

esさん撮影:これがesさんが「最初のテント」として選んだMSRエリクサー2!


筆者:それはもう最初のキャンプからそのテントを使ってたんですか?

esさん:そうです。
最初からいいのを買ってしっかり継続して行きたかったのでMSRのエリクサー2を買いました(´∀`)

筆者:そこなんですよ!聞きたいのは。
まずですね。
僕の経験則から言いますと、キャンプ初心者の若い女性が最初のテントを選ぶ際にMSRを選択するというのは割と稀有な例なんですよね。
*筆者注
MSRというブランドは、初心者が選ぶにしてはちょっとばかり玄人向けなメーカーで、一般的に未経験者が経験者にアドバイスを求めて購入する場合、モンベル、小川テント、アライテント、スノーピークなどの、登山・アウトドアの世界で古くから定評のあるブランドを選ぶことが多い。

esさん:私も珍しいと思ってます(笑)

筆者:へ~~。
それがMSRを選ぶに至った理由というか経緯が今回一番知りたかったわけで・・

esさん:あ・・でも最初はモンベルで検討してましたよ。

筆者:ほほー。ちなみにモンベルは何を検討されてたんですか?

esさん:ムーンライトが最初の候補でした。
でも私としては、ちょっと重たいと思ったのと収納サイズが少し大きいかなぁと感じたので候補から消えたんです。
クロノスドームは色が私は好みじゃないのと人と被るのでやはり消えて・・・
ステラリッジは高くて諦めました(笑)

筆者:その他、ごく一般的なブランドのテントは購入候補にされましたか?
例えば小川テントとかダンロップとか・・・・

esさん:そのあたりはあまり考え無かったです

筆者:ほほ~~。
その辺は僕らとの世代差なのか、情報収集の方法の差なのか興味深いところですね。
それではMSRが候補になった最大の理由は何ですか??

esさん:私がエリクサーを選んだ理由・・・

筆者:ドキドキ・・・

esさん:ぶっちゃけると一番は値段です(笑)
あと見た目(笑)
見た目が良くて値段もそこそこで人と被らないってことで選びました(´∀`)

筆者:確かに「エリクサー2」に関して言いますと、「MSR=ちょっぴり他のブランドより高価」というイメージほどは高価ではないんですよね。
それにデザインや色使いも一般的な山岳テントよりも洗練されている印象もありますもんね。

esさん:そうなんですよ。
クロノスドームは人と被る・・・っていうのもあったんですけど、あのカラーもいかにも山岳テントといった感じで私にはしっくりこなかったです

筆者:なるほど~。
MSRというブランドを知ったのはやはりネットですか?

esさん:ネットです!
「キャンプツーリング向きテント特集」という記事を読んで知りました
キャンプツーリング向けのテントの紹介記事

筆者:へ~~~。
僕のイメージではMSRという少々玄人さん向けなブランドがそういう記事に取り上げられるのが意外なんですけど、まさにそこが出会いだったわけですね。
その記事には他にどんなテントがオススメになってました?

esさん:オーソドックスなコールマンのツーリングドームとかスノーピークのアメニティドーム、モンベル、アライあたりだったと思います


筆者:そんなキラ星のような定番テントのなかにあって、やっぱりデザインが目を引いたのがMSRって感じだったわけですか?
正直「コレだーーっ!!」感はありましたか?

esさん:ありました!
で、深く調べていくうちにこれしかない!ってなっていきました。

筆者:案外ここが話の核心なのかもしれませんが、そこでMSRブランドがよりesさんの琴線に引っかかった要因として、「モステントの血統を引き継いでいるブランドだから・・」みたいなものはありましたか?

esさん:的中です!
調べていく中でそれはありましたね!
*筆者注
モス(テント)とは世界で初めてドーム型テントというものを世に生み出した伝説的ブランドで、機能面だけでなくその優美な形状やフレームワークが人々を魅了しました。
その美しさは、ニューヨーク近代美術館『MoMA』にもキャンプ用品で唯一貯蔵されていたことでも窺い知れます。
残念ながらモスのテント部門は2000年に売却され、「モスブランド」のテントの生産はそこで終了したのですが、その血統を引き継いで展開しているのがMSRというわけです。
ツーリング女子が調べていくうちにたどり着いた「モステント」とは? キャンプがさらに楽しくなる!

筆者:MSRのテントに行き着いたのは、まず「モステント」の存在を知って、そこを追った結果ですか?
それともまずはMSRテントに惹かれて、歴史を遡ってモステントに辿り着いた感ですか?

esさん:MSRのテントに惹かれて調べていたらモステントに繋がった感じですね

筆者:その時点でモステントの存在そのものは知っていましたか?

esさん:知らなかったです
調べていくうちに辿り着きました

筆者:なるほどー。
そこでモステントにも同時に魅了されるものはありましたか?

esさん:ありました!
特にMOMAに置かれているってのが一番魅力的でした!

筆者:モステントにも魅力を感じた時点では、まだMSRは購入前でしたか?

esさん:購入前でしたね
ですが、モステントは購入困難だし手入れがたいへんということでMSRへの購買意欲が高まりました

筆者:その時にですね。
「モステントの中古品を探す」という選択肢は多少なりともありましたか?

esさん:無かったですね~
早くキャンプ始めたかったですし(笑)

筆者:なるほど。そこは健全でしたね(笑)
世の中には、あの加水分解した独特の臭いを「モス臭」と言って愛でる方もいらっしゃいますからねー
*筆者注
モステント登場時はまだナイロン製ドームテントの黎明期で、ナイロンの品質も今ほど安定しておらず、一定期間使用すると加水分解し、独特の臭いを発しました。
マニアックなモステント愛好家は、その臭いすら「モス臭」として受け入れているのです。

esさん:昔、実家のテントも臭かった思い出があり、臭いテントはイヤでしたからね(-。-;

筆者:ワハハハ!
あれは単純にナイロンのコーティングの劣化が原因ですからねー

esさん:そうなんですね・・・

筆者:年代的にドームテントだけでなく、化学繊維のテント自体がまだ黎明期というか過渡期でしたからね。
僕が高校山岳部だった80年代初期は、まだ綿素材のテントに防水液を塗っていましたし。

esさん:コットンテントは今では逆にまた流行り始めてますが時代の流れに逆行している形になるんですねー

筆者:そうですね。
まぁ今若い人の間でフィルムカメラが流行ってるような現象に似てるかもしれませんね。
夏休みに、学校の屋上でフライシートに刷毛で防水液を塗ったのも、今思い返せば青春の1ページっぽいですけどね(遠い目)

esさん:そんな経験してみたいです(´∀`)

筆者:いや~・・当時は嫌で嫌でしょーがなかったんですけど、まあそれは置いときましょう(笑)
話を戻しますね。

esさん:戻りましょうか( ̄∇ ̄)