お手本にする焚き火台を決めよう~メッシュ・ウッドストーブ・コンパクト・BBQグリルなどの種類から選ぼう!~
キャンプで使う焚き火台は色々な形状がありますが、まずはお手本にする焚き火台の種類を決めましょう。大きく分類すると、以下のようなタイプに分かれます。
メッシュタイプ
薪を置く場所がメッシュ(網)になっているタイプです。筆者が最初に作った焚き火台がこのタイプでした。お手本にしたのはユニフレーム(UNIFLAME)の「ファイアスタンド」です。ポール4本をクロスさせて脚を固定し、その上に薄いメッシュ網を乗せて薪を置くだけの簡単構造です。のちほど作り方もご説明します。
ウッドストーブタイプ
主に、小枝や木端を燃やして使うタイプの焚き火台です。形状は丸型、三角形~六角形などがあります。大きさは縦横15cm前後、高さは15cm~20cmほどのものが多く、ソロキャンプに適したサイズです。
コンパクトグリルタイプ
こちらはソロキャンプや卓上で使うサイズで、調理用も兼ねる焚き火台です。ステンレスの板など熱に強い素材の板を箱型に組み、焼き網を乗せて使います。2~3段の高さ調節ができる構造が多く、使う燃料の大きさに応じて受け板の高さを調節します。使う燃料は薪や炭が一般的です。筆者が2番目に作ったのがこのタイプで、現在も使用中です。こちらも、のちほど作り方を詳しくご紹介しますね。

超コンパクトタイプ
薄型の超軽量タイプで、細い鉄棒やステンレスポールなどを脚にして、その間に薪受け用の薄い金属板を渡して使います。コンパクトに収納できる、ソロキャンプ向けの焚き火台です。
BBQグリルタイプ
薪を置く部分が箱型になっており、その上に網を乗せるとBBQなどができるタイプです。自作するには難易度が高いですが、金物の加工に慣れている人や道具を持っている人はぜひ挑戦してみてください。
DIY初心者におすすめ! メッシュタイプの焚き火台の作り方
1つ目は初心者向けの作り方として、メッシュタイプの焚き火台をご紹介します。構造がシンプルで部品が少なく、薪受け部がメッシュで加工しやすいので、不器用な筆者でも1時間程度で作ることができました。
【用意するもの】
- ステンレスメッシュ:50×50cm程度
(筆者はホームセンターで切り売りを購入しました) - 脚にするステンレスポール:50cm程度×4本
(筆者は100円ショップで突っ張り棒を2本購入し、分解して4本にしました) - 脚を固定する丸カン:脚4本が入る大きさ×1
- ハトメまたはワイヤー:ハトメ×4
(筆者は四隅にワイヤーで脚に引っかける輪を作りました) - メッシュを取り付けるためのネジ:脚のポールより径が小さいもの×4本
- ペンチ
- ハサミ
- キリ
- 軍手(怪我防止用)
【作り方】
- ステンレスメッシュの端を1cm程内側へ折り、ペンチで挟んで圧着します。
- 四隅にハトメを取り付けるか、ワイヤーを通して固定するための輪を作ります。
- 脚の上部にキリなどで穴をあけ、ネジを固定します。(全て埋め込まずに、頭を少し残します)
- 丸カンに4本の脚を入れ、中間よりやや下の辺りで脚をクロスさせて立たせます。
- 脚に取り付けたネジにハトメ(またはワイヤーの輪)を通して完成です。
多くの人がDIYしているコンパクトグリルタイプの作り方
2つ目にご紹介するのは、コンパクトグリルタイプの焚き火台の作り方です。台所で使用するステンレス製のバットなどを組み合わせて簡単に作れるため、多くのキャンパーが挑戦しています。
一番簡単な方法は6~8枚のステンレス製バットを用意し、箱型に組み合わせてステンレス製のダブルクリップで止めるという方法です。工具も加工も不要なので手軽に挑戦できます。筆者は少し加工して、折りたたんで持ち運びができるものを作りました。作り方をご紹介しますね。
用意するもの
- A3サイズの薄いステンレス製バット:2枚
(筆者は100円ショップで購入しました) - アルミテープ:カットした断面をくるんで保護します
- ステンレス製のダブルクリップ:4~8個
(固定する時に使います) - 焼き網:15cm四方の小さいもの
- 長方形の小さいステンレス製バット:1枚
(焚き火台の下に置いて灰受けとして使います) - キッチンバサミ
- ペンチ
- 軍手(怪我防止用)
作り方
- キッチンバサミを使って、A3サイズのバットの平らな部分だけ切り出します。
- 1枚は半分にカットし、もう1枚は作りたい焚き火台の奥行(両側面部分)サイズにカットします。
- 半分にカットした板を長方形に持ち、両端を1cm~1.5cmほど90度に折り曲げます。
- 下半分・中央部分に10cmほどの切り込みを2箇所入れ、内側に90度折り曲げます。(薪や炭を乗せる部分になります)
- キッチンバサミでカットした箇所をアルミテープでくるんで保護します。
- 箱型に組み、上下をダブルクリップで固定します。
- 灰受け用のステンレスバットの上に置いて完成です。
文章では伝わりにくいので、筆者の作った焚き火台の画像を載せておきます。見た目は不格好でもちゃんと使えますよ。

不器用でも焚き火台はDIYできる!オリジナルには愛着も湧く&腕が磨かれますよ

不器用でも焚き火台は自作できます。自分で作ったと思うと愛着も湧きますし、完成したら早速使ってみたくなりますよね。そして実際に使ってみると改良すべき点や、使いやすいサイズなどが把握でき、また新たに作りたくなりますから、色々な種類を作ってみてください。筆者は次回、超コンパクトタイプの焚火台作りに挑戦したいと考えています。上手くできたらまたご紹介しますね。