【キャンプ大賞2025】ギア&最新トレンドTOP20。実行委員が振り返る注目ポイント【16位〜20位編】

2025.04.15 更新

【キャンプ大賞2025】ギア&最新トレンドTOP20。実行委員が振り返る注目ポイント【16位〜20位編】

近藤 実

近藤 実

今年も大きな盛り上がりを見せた「キャンプ大賞2025」。おぎやはぎの二人も目を輝かせた、キャンプ業界の注目ギア&トレンドTOP20ですが、本記事では実行委員メンバーがランキングを振り返り!ランクインしたひとつひとつのギアやトレンドについて、その注目ポイントを解説します。今回は第1弾として、16位〜20位を振り返ります。

キャンプ業界のあれこれを一つのランキングに!リニューアルしたキャンプ大賞

2022年から2024年までの3年間にわたり、キャンプ業界最大級のアワード企画として開催されてきた「キャンプ大賞」。これまではテントやファニチャーなど、ジャンルごとに部門を設けてランキングを発表してきましたが、2025年は大胆にリニューアル

部門別のカテゴリーを撤廃し、ギアに限らず最新のトレンドまでを含めた総合TOP20ランキングとして新たに生まれ変わりました。

このリニューアルにより、従来は紹介しきれなかった事柄にもスポットライトを当てることが可能になり、この1年間でキャンプ業界を大いに賑わせたあらゆる出来事がノミネートの対象となります。

キャンプ大賞2025の番組密着記事はこちら!

16位〜20位にランクインした見逃し厳禁ギア&トレンドを実行委員メンバーが徹底解説!

敬称略・五十音順

すべての出来事を一つのランキングに集約したことで、キャンプ業界の「今」がひと目で分かるようになった「キャンプ大賞2025」。一方で、ノミネートの対象範囲が広がったことで評価軸が多様化し、ランキングの選定作業はこれまで以上に難易度を増しました。

Photographer 吉田 達史

そこで本企画では、ランキングひとつひとつをキャンプ大賞の実行委員が振り返り。ランクインの理由や、注目ポイントを解説。今回は第1弾として、16位〜20位を振り返ります。

【16位】レギュレーターストーブTriTrail/SOTO

Photographer 吉田 達史
  • サイズ:幅138 × 奥行156 × 高さ111mm
  • 収納サイズ:幅112 × 奥行47 × 高さ113mm
  • 重量:約135g
  • 価格:9,900円(税込)

16位にランクインしたのは、言わずと知れたガス機器メーカー「SOTO」の「レギュレーターストーブ TriTrail」。前身モデルとも言える「ST-310レギュレーターストーブ」と比較し圧倒的な軽量化とコンパクト化を実現。登山向きに大きな進化を遂げました。同時に登場した、同じく登山向きに進化したCB缶もランクインの要因に。

石角さん

軽いね!収納もコンパクトだし、持ち運びはかなり楽になった印象。輻射熱を防ぐプレートとか、使いやすい点火装置とか、小さいながらも気の利いたギミックが盛り込んであるのがSOTOらしい。

Photographer 吉田 達史
Photographer 吉田 達史
野毛さん

今までのバーナーは、ゴトクで本体が自立して安定するというのが普通でしたが、ガス缶を3点目の安定具として使うという発想は斬新ですね!

Photographer 吉田 達史
近澤さん

標高が高いところや気温が低い状況では燃焼が悪くなるから、CB缶対応のバーナーは登山には不向きな印象でした。でも、バーナーと同時に山でも使えるCB缶のガスを出してしまうのは驚き。SOTOの本気度が伺えますよね。

Photographer 吉田 達史
Photographer 吉田 達史
ハピキャン編集長・大西

ガス缶でいうと、見た目もカッコよくなってる。CB缶って産業的なデザインが多いし、おしゃれなキャンパーさんとかはカバーをつけて隠したりするけど、このデザインならそのまま使いたいと思えますよね。

Photographer 吉田 達史

【17位】二次流通ギア

Photographer 吉田 達史

「二次流通ギア」とは、一度ユーザーの手に渡ったキャンプギアが、リサイクルショップやリユースアプリ、オークションサイトなどを通じて再販売されることを指します。キャンプブームの影響で、二次流通市場は買い手・売り手ともに増加し、活況を呈していることから、17位にランクインしました。

近澤さん

リサイクルショップを使うのはもちろんだけど、今はスマホひとつで個人売買できるから、より身近になりましたよね。特にキャンプギアは専門のリサイクルショップやサイト・アプリもあって、特に盛り上がっているイメージです。

Photographer 吉田 達史
野毛さん

そうですね。ポジティブに言えば、いろいろな販路が確立され、選択肢が増えましたね。中古は価格も控えめで初心者でも手が出しやすいですしね。もちろん中古ギアにも一長一短があるので、上手に使い分けすればいいと思います。

Photographer 吉田 達史
石角さん

二次流通というキーワードでは、ヴィンテージの存在も無視できないよね。僕の店も、ヴィンテージのアイテムを取り扱っているけれど、改めて注目が集って価値が高まったギアもある。新しいギアも魅力的だけど、古き良きギアの世界を覗くというのも、キャンプの楽しみ方のひとつだと思いますよ。

Photographer 吉田 達史
ハピキャン編集長・大西

キャンプギアには、使うだけじゃなくて、コレクションするという楽しみ方もありますから。昨今の二次流通ギアの盛り上がりは「飽きられた不要ギアの再利用」みたいな、軽い言葉で片付けられる現象ではないことは確かです。

Photographer 吉田 達史

【18位】GOENにんにく正油粉/GOEN

Photographer 吉田 達史

18位は、GOENの「GOENにんにく正油粉」。ニンニク、醤油、塩を粉末にしたミックススパイスで、アウトドアスパイス界隈では、「ほりにし」以来のヒットスパイス。他のスパイスと一緒に使う「ちょい足し」という発想が新しく、肉、野菜、魚、パスタ、ご飯など、食材、料理を選ばず使える幅広い汎用性が魅力です。

ハピキャン編集長・大西

こだわりの青森県産ニンニク…、聞いただけで美味しそう。一見ジャンクな調味料に見えるのに、添加物不使用っていうのは嬉しいギャップですね。ビタミンB1、ビタミンC、アリシンとか、栄養価も高くて健康に良さそう!

Photographer 吉田 達史
石角さん

このスパイスはニンニクが主役なんだね。アウトドアスパイスって、最初はいろんな味のミックスみたいなものが多かったけど、最近は一つの味を際立たせたものも増えてきたよね。

Photographer 吉田 達史
Photographer 吉田 達史
野毛さん

ニンニクの本場青森と、なんでも粉にする会社ミリオンが組んだ逸品ですね。知り合いの料理人も味見をして「ウマい!」と太鼓判でした。どんな料理とも相性がよさそうですし、ちゃんと賞味期限が切れる前に使い切れそうなサイズ感。固まりにくいのもいいですね!

Photographer 吉田 達史
近澤さん

これはかなり美味しい!なんとなく美味しくなったんじゃなくて、ちゃんとニンニクの味わいを楽しめる。これだけ使うのももちろんアリだけど、他の調味料と合わせて使うのも良さそうですね。

Photographer 吉田 達史

【19位】アベンジャー/Jeep

Photographer 吉田 達史

キャンプ大賞として、初めてノミネートされた車は、Jeepの「アベンジャー」。同ブランド初のEVとして登場し、本格的なアウトドア走行も可能。最新EVでありながら、いままでのJeepらしさも色濃く残してあり、キャンパーの心を掴んだとして19位に。一充電走行距離が486kmと、遠方のキャンプ場でも安心してチャレンジ可能。

近澤さん

Jeepにもとうとう100%電気で走る車種が登場しましたか!他メーカーからも電動SUVは登場していますが、既存モデルと比較しても、トップクラスのアウトドア感ですね。僕の以前の愛車もイエローだったし、個人的にはこのボディーカラーにも惹かれます。

Photographer 吉田 達史
ハピキャン編集長・大西

コンパクトなサイズもいいですね。もちろん、ラングラーやチェロキーなどの大きめなSUVもJeepらしくて良いですが、普段使いも考えるならこのくらいのサイズ感が運転しやすそう。

Photographer 吉田 達史
石角さん

ボタンひとつで走行モードが選択できるのはすごいね!まさに最新の車って感じ。6つ走行モードがある中で「スノー」 「マッド」「サンド」と3つもオフロードタイプがあるのはさすがJeepといったところ。実際にどんな違いがあるのかとても気になります。

Photographer 吉田 達史
Photographer 吉田 達史
野毛さん

正直乗ってみないと評価できないところはあるけど、Jeepというネーミングだけでもアウトドア感出るし、フェイスもしっかりJeepなのはそそります!

キャンプギアを積む想定だと、乗れるのは2人から3人といったところかな。キャリアをつけたら問題なさそうですね。

Photographer 吉田 達史
Photographer 吉田 達史

【20位】Kohaku/yozora

Photographer 吉田 達史
  • サイズ:幅540 × 奥行650 × 高さ260cm
  • 収納サイズ:約 幅78 × 高さ38 × 奥行32cm
  • 重量:14kg
  • 価格:95,700円(税込)

糸井重里氏が主宰する「ほぼ日」がディレクションし、情熱大陸にも出演した小杉敬氏(ゼインアーツ代表取締役社長)がデザインを手掛け大きな話題を呼んだテント、yozora「Kohaku」が20位にランクイン。高感度なセンスとアイディアが詰まったテントで、誰でも簡単に張れる美しいデザインとリア側に大きく設けられた「空を見る窓」が特徴。

近澤さん

ほぼ日✕ゼインアーツという座組でテントが発売されたのは驚きでしたね。yozoraというブランド名に対して、天窓をつけて機能を対応させるというこだわりも見えて、生半可なチャレンジではないように感じました。

Photographer 吉田 達史
ハピキャン編集長・大西

この天窓は印象的なギミックですよね。寝ても座っても、どんな体勢でも後ろの窓から景色や空を眺められるのは癒やし。空気の澄んだキャンプ場に行って、星空を眺めながら眠りにつくなんてのも良さそうです。

Photographer 吉田 達史
Photographer 吉田 達史
石角さん

男性でも立って着替えられほどの高さがあって、床面積も広い。インナーテントを使わずに、シェルターとしても楽しめそうです。前面のメッシュドアが広くて開放感があるので、テント内にいながら景色を満喫できるのも良いですね。

Photographer 吉田 達史
野毛さん

ビルディングテープのおかげで迷うことなく設営ができるのは親切だと思いました。こういったところからも、小杉さんのデザインとすぐわかります。次のプロダクトにも期待せざるをえないですね。

Photographer 吉田 達史
Photographer 吉田 達史

次回は11位〜15位を解説

Photographer 吉田 達史

今回はキャンプ大賞2025から16位〜20位について、実行委員の解説をお届けしました。様々な事象が入り混じるランキングでも、確固たる理由をもって決定されたのがよくわかります!次回は11位〜15位を解説するのでお見逃しなく!

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