超軽量ギアのメリット・デメリット
超軽量にこだわったキャンプ用品にはやはりメリット・デメリットがあります。
物を軽くするということは、以下のように作ることが多いです。
- 材質を軽いものにする
- 密度を下げる
- 構造をシンプルにして部品を減らす
そのため、どうしても同じジャンルの他のギアと比べると、デメリットが発生します。
- 軽いものの、ふにゃふにゃして弱い
- 強度不足で思ったような使い方ができない
- 無理をすると壊れる
- 軽さを優先にしたあまり、サイズが小さくなって使い勝手が悪くなる
これらのデメリットを理解した上で軽量化に成功すると、持ち運びがとても楽になって徒歩や自転車で移動する人や、車でもコンパクトな装備が好きな人にはとてもメリットとなります。
超軽量のキャンプ用品はメリットとデメリットが必ずあることを理解しないといけませんが、デメリットを減らすために頑張ってるなと思うキャンプ用品が、最近はいくつも出てきてるようなので、ご紹介していきたいと思います。
ULギア【1】ULXナノテーブル 税込5,740円
まずは、A4サイズで超軽量のキャンプ用テーブルのご紹介です。
スペックを確認
【超小型】天板はA4サイズ(縦21×横29.7cm)。登山、釣り、キャンプ、ツーリングなどソロで行動するときに必要十分なサイズ! サイドテーブルとしても使えます。
【超強度】脅威の耐荷重10kg。熱処理が施されたアルミ天板と鉄の10倍もの強度を持つカーボン脚の組み合わせで実現! バーナーに大容量のクッカー、水筒などを載せても、まだまだ余裕!
【組み立て簡単】組み立ては4本の脚を四隅にねじ込むだけ。初めての人でも20秒、慣れると15秒ほ...
- 本体サイズ:縦21×横29.7×高さ7.5cm
(収納時)10.5×29.7×2.2cm - 材質:天板:アルミ合金(A6061)
脚:3Kカーボン+アルミ合金(A6061) - 耐荷重:10kg
デザインをチェック
A4サイズのテーブルで言うと、SOTOの『フィールドホッパー』と同じくらいの価格帯ですね。
ウルトラライトギアは比較的値段が高めなことが多いというのもデメリットになるかな。
持ってみると、大きさの割に感じる重さがちょっとおかしいので、「中身ちゃんと入ってますか?」と疑うくらいです。
極限まで軽さにこだわったようなパンチ穴がたくさん開いていますが、デザインとしてはシンプル。
開く時の動きが、軽すぎず重すぎずで程よいですね。
開き切る時にちょっと硬くなります。開いた後に勝手に閉じたりグラグラしないので、新品の状態だといい感じの動きです。
そしてロゴがさりげなく入っていますね。
カッコいいですね~!
金属性の天板なので、熱いものを置いても安心感がありますが、サイズもA4ということでUL系のテーブルにありがちな、ちょっと小さくした天板ではないんですよね。
やはり1gでも減らそうとすると、一見広そうな天板に見えるんだけど実はちょっと小さくしているという商品も結構多いと思います。
もしくは割り切って、シェラカップとバーナーが置ければいい、とかなり小さくしてるものもありますし、それを分かった上で使ってる人には満足感も高いと思います。
ただ個人的には、ソロキャンプでもこのA4サイズくらいの広さがあると、実用性が高いですね。
気になる耐久性&脚の安定性は?
耐久性としては、思ったよりふにゃふにゃしません。
この天板の厚み等は、穴を開けてこの広さで作った場合のことを想定して、軽くしつつも必要な耐久性を持たせるように設計していると思います。
そして、四隅に脚をはめるための金属パーツが取り付けられています。
パーツを隅に当てた状態で上から留められています。可動式のタイプに比べてがっちり固定されそうな仕組みに見えます。
説明書に組み立て手順が書いてありました。ケースの前ポケットに脚が入っているようです。
すごいなぁ……!カーボンでこんなの作ったの。めっちゃ軽い!
脚は4本で14.5g。天板と一緒に本体の重さを測ってみると179g。A4サイズで100g台はすごいです。
アルミ合金製のA4サイズのテーブルで200g切るのはすごい!ちなみに付属のケースを加えると199.5gでした。
大きさの割りに軽さは凄まじいテーブルだな。
脚はネジで取り付ける仕組みになっていますが、パッと開くSOTOの『フィールドホッパー』に比べたら少し面倒ではあります。
ただ複雑さはなく、4本ネジでつけていくだけなので、そんなに大変でもないし時間がかかるということもありません。
シンプルでかっこいいデザインですね!
そしてA4サイズのこの天板スペースに色々置いてみても、それほど窮屈さは感じません。
A4サイズの天板の使い勝手に問題はなさそうです。
SOTO『フィールドホッパー』と比較
SOTOの『フィールドホッパー』と比べてみましょう。
設置と撤収の楽さは、パッと開くだけの『フィールドホッパー』に敵うものはありません。
同じくA4サイズなので天板を重ねてみると、ぴったり一致するようなサイズですね。
置いてみると高さも近く、わずかにフィールドホッパーの方が高いものの、ほとんど変わらないと言っていいのではないでしょうか。
耐荷重ですが、『フィールドホッパー』は3kgまでとなっています。
便利な構造ゆえに、荷重に対してはちょっと弱い部分もあるのかなとも思います。
▼SOTOのテーブル比較も合わせてチェック!
対してナノテーブルはとてもシンプル。
脚を受けるパーツががっちり固定されているおかげで、グラグラすることもないので、メーカーとしては耐荷重10kgまでOKと書かれています。
8kgのダッチオーブンを置いてみると、「ふにゃっ」とするかと思いましたが、しません!
これは軽ければ軽いほどその分弱くなるというデメリットを改良していますね。
やはりこのシンプルな形状。
2枚の天板それぞれが箱の形になるように隅を折り曲げていて、真ん中側はもう1つの天板と結合されている。
隅は脚を受ける金具がピタッとくっついています。
脚は非常に軽いものの、さすがカーボン製!強く力を加えても破損するような感じは全くありません。
脚の付け外しは確かに『フィールドホッパー』に比べれば手数が多くなって面倒にはなりますが、覚えないといけないようなコツ等はありません。
ただネジをつけるだけなので、とてもシンプルで組み立てやすいと思います。
その反面、脚が小さくて軽くバラバラになるので、なくさないように注意が必要ですね。
天板と脚を収納するところが分かれている付属のテーブルケースに閉まっておくのが、なくしにくくていいんじゃないかなと思います。
シンプルな形状のバランス良いテーブル
このテーブルはちょっと高いものの、やはり良かったですね。
「最低限このくらいのスペースがあった方がいいだろう」というA4サイズの天板にしつつ、強さもしっかりあって、構造と組み立て方も割とシンプル。それでいて200gを切っています。
A4サイズにしてこの軽さと強さで作ってくれたというのは、軽さと機能面と耐久性をすごくいいバランスで作ってくれたテーブルだなと思いました。
唯一値段が少々高いですが、これはこだわって作っているからこのくらいの値段になるのかな。アルミとカーボンの組み合わせでかなり面白いULテーブルでした。
【超小型】天板はA4サイズ(縦21×横29.7cm)。登山、釣り、キャンプ、ツーリングなどソロで行動するときに必要十分なサイズ! サイドテーブルとしても使えます。
【超強度】脅威の耐荷重10kg。熱処理が施されたアルミ天板と鉄の10倍もの強度を持つカーボン脚の組み合わせで実現! バーナーに大容量のクッカー、水筒などを載せても、まだまだ余裕!
【組み立て簡単】組み立ては4本の脚を四隅にねじ込むだけ。初めての人でも20秒、慣れると15秒ほ...