『エバニュー/Tornado flamer』の実力はいかに?扇風機を使って耐風性チェック
『Tornado flamer』の加熱効率の高さについてはエバニューの自社テストによって検証されていますので、ここでは耐風性のチェックを行います!
検証実験の条件
- 『チタン十字ゴトク』使用時と『Tornado flamer』使用時で、300mlの水が沸騰するまでのタイムを比較する
- 『Ti アルコールストーブ』に入れる燃料アルコールは60ml
- 扇風機の風(弱モード)を1mほどの距離から当てた状態で、水が沸騰する(大きな気泡ができる)までのタイムを計測
【検証①】チタン十字ゴトク使用時
それでは『チタン十字ゴトク』からスタート!
3分経過。ほぼ変化なし。
それもそのはず、炎が流れてしまって鍋底が温められていません。
扇風機の風は弱モードとはいえ、アルコールストーブにとっては厳しすぎる条件だったようです。
9分経っても、小さな気泡が見えてきただけで大きな変化はありません。
14分55秒。燃料切れにより火が消えてしまい、沸騰に至ることはありませんでした。
【検証②】『Tornado flamer』使用時
続いて、同条件で『Tornado flamer』を使って検証です!
2分半ほど経つと、小さな気泡が出始めました。
風の影響で炎が外に流れているものの、チタン十字ゴトクのときと違い、鍋底に炎が当たっているのがわかります。
8分経過。少しずつ気泡が大きくなり、うっすらと湯気が見えてきました。
その後、11分ごろから気泡がどんどん大きくなり、13分経つとボコボコと大きな気泡が出て、湯気も立ち上がりました。
ということで、13分34秒で検証終了!
【結果】『Tornado flamer』を使えば風を受けながらもお湯を沸かせた!
検証結果をまとめると、
小さな気泡が出る | 沸騰 (大きな気泡が出る) | 燃料切れ | |
---|---|---|---|
チタン十字ゴトク | 9:25 | ‐ | 14:55 |
Tornado flamer | 2:50 | 13:34 | 14:30 |
扇風機の風を受けるという過酷な状況でも、『Tornado flamer』使用時にはお湯が沸かすことができました!
チタン十字ゴトクの方は沸騰に至らず、これでは山でのカップラーメンやコーヒーを楽しむことができません……!
今回の検証により『Tornado flamer』の優れた耐風性とともに、アルコールストーブの風に対する弱さも改めてわかりました。
アルコールストーブ使用時には、風防もしくは『Tornado flamer』のような風防機能を兼ねたアイテムが必須ですね。
※アルコールの消費タイムや沸騰タイムは、アルコールの使用料や水の量、環境などにより変化しますのでご注意ください。
『エバニュー/Tornado flamer』はこんな人におすすめ!
『Tornado flamer』を使ってみると、加熱効率を向上させるだけでなく、持ち運びやすさ、炎の美しさやフィンのギミックなど魅力がいっぱいでした!
エバニュー製品のファンの方はもとより、以下のような人に『Tornado flamer』はおすすめです。
- アルコールストーブをより楽しみたい人
- 携行しやすい軽量な燃焼ブースターが欲しい人
- UL(ウルトラライト)ギア好きな人
- 風防を用意したくない人
- 面白いギミックのギアが好きな人
『Tornado flamer』を手に取ると、驚くほどに軽量です。小さなこのギアから、エバニューのギアづくりにかける思いが伝わってくるようでした。
特にフィンの構造は、ギミック好きにはたまらないはず。実践用としてだけでなく、ロマン枠ギアとして「欲しい!」と思う人も多いのではないでしょうか。
▼先ほどの写真で目玉焼きを焼いていたのは、同じくエバニューの新製品『PANTAPAS / Hango』。合わせてレビュー記事もご覧ください♪
『エバニュー/Tornado flamer』は美しく、風に強い、頼りになるギアでした!
エバニューの『Tornado flamer』は、風に弱いアルコールストーブの弱点を克服しながら、効率的に加熱できるスグレモノ。アルコールストーブをより快適に、楽しくしてくれるギアです。
『Tornado flamer』が作り出す美しい炎や耐風性を体感してみてくださいね!
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