焚き火はキャンプの楽しいアクティビティのひとつ。でも、いざ焚き火台を買おうと思うと種類が多すぎて何を選んだらいいか迷いがちです。この記事では、筆者が2年間愛用してきたファイヤーボックス(FIREBOX)の焚き火台「G2」を料理好きなキャンパーとしての視点で紹介します。ぜひ、焚き火台選びの参考にしてください。
FIREBOX(ファイヤーボックス)のコンパクト焚き火台「G2」はアメリカ製のウッドストーブ

筆者撮影:頑丈なので少々雑に扱っても問題なし。(写真はチタン製)
ファイヤーボックスはアメリカ生まれ。創設者のスティーブさんは自然をこよなく愛し、子どもの頃からアウトドアが大好き。
また、彼はレストランでの調理経験もあるほど料理が得意。
「G2」とは「Generation2」の略で、意味は第二世代。ショップの表記によっては「Gen2」と略されている場合もあります。
スティーブさんは旅を続ける中で焚き火台の改良や試作を続け、とうとう「G2」のスタイルにたどり着いたとのことです。
基本スペック
それでは、「G2」とはどんな焚き火台なのかスペックをみていきましょう。
- 材質:ステンレス
- サイズ:12.7 x 12.7 x 19 cm
- 重量:944 g(本国サイトデータより)
- 使用燃料:薪、炭、アルコールストーブ、固形燃料など
- 付属品:ファイヤースティック2本
▼ファイヤーボックス「G2」
特徴:付属のファイヤースティックとたくさんの穴が料理の幅を広げる

筆者撮影:ファイヤースティックは標準で本体に2本ついています。
「G2」を個性的でユニークなものにしているポイントは、付属のファイヤースティック。
基本的な使い方は、五徳として。
ファイヤースティックを本体上部の切り込みにはめ込んだり、本体横の縦長の穴にさして口径の小さなクッカーを落とし込んで使ったりします。
五徳としての役割以外にも、「G2」本体の穴を活用して多様な使い方ができます。

筆者撮影:ファイヤースティックとオプションのグリルプレートで保温スペースも。
ファイヤーボックスのYouTube公式チャンネルには活用例がたくさん紹介されています。
参考にしてください。
料理好きの筆者おすすめ!ファイヤーボックスの焚き火台「G2」の6つの魅力
焚き火料理がしやすいように随所に工夫が見られるファイヤーボックスの「G2」。
実際に料理好きな筆者が「G2」を使って料理するうえで、とくに魅力的だと感じたところを紹介します。
【魅力1】組み立て簡単&コンパクトで持ち運びがラク

筆者撮影:「G2」は折りたたむと厚さ約1cmとなり、手の小さい人にも扱いやすいサイズです。(写真はチタン製)
本体は蝶番(ちょうつがい)でつながっているため、パタパタと展開し、灰受けをセットすれば完成します。
五徳に使うファイヤースティックのセット時間を含め、慣れれば1分もかかりません。
また、コンパクトに収納できるので、ザックにいれても邪魔になりません。
天気が微妙で焚き火をするかしないか迷った時でも、荷物の中にすっと入れられる手軽さがあります。
【魅力2】薪・アルコール・固形燃料など色々な燃料に対応

筆者撮影:落ちている枝でも焚き火ができます。
キャンプサイトの状況や作りたい料理によって、使う燃料を変えられます。
「G2」は、ファイヤースティックや灰受けの位置を変えるとさまざまな燃料が使えるので便利です。
- 薪
- 木の枝
- アルコールストーブ
- 固形燃料
- 炭
- ペレット
など。
アルコールストーブや固形燃料を使う場合は、「G2」の側面が風防の役割を果たします。
炭やペレットを使うときは、オプションのファイヤーグレートを使うと火力の調節がしやすくなります。
【魅力3】調理中でも薪の補充ができる

筆者撮影:側面の穴が大活躍。食べ物は置いたままで薪を補充できます。
「G2」の側面にはやや大きい2つの開口部があるのも特徴です。
なんと、そこから薪を補充して火を絶やさないようにできます。
しかも側面の開口部は2方向にありどちらからも薪を入れられるので、火力も維持しやすいのは料理好きな人にとって嬉しいポイントとなるのでは?
また、側面上部に開閉できるフラップもついているので少々長めの薪も差し込んで調理を続けられます。
【魅力4】口径の大きなフライパンや鍋も安定して使える

筆者撮影:直径26cmのフライパンも問題なく使えます。
焚き火台によっては鍋を置くためのラックやスピットがついています。
しかし、形状によっては鍋がすべりやすく使いにくいことがあります。
「G2」の場合は焚き火台に直接置けるため、鍋やフライパンが安定します。
【魅力5】薪がよく燃えて後片付けがラク

筆者撮影:太すぎる薪も燃え切りました
「G2」は、二次燃焼といって燃え切らないで煙になったガスを再び燃焼させる仕組みで薪を効率よく燃やしていきます。
そのため燃え残りが少なく、灰の処理など後片付けがラクです。
【魅力6】豊富なオプションパーツで多彩な料理を楽しめる
ファイヤーボックスは、オプションパーツが充実しており、グリルプレート、煮炊きをしたりオーブンのように使えるビリー缶、ケーキ用のパウンド型などがあります。
料理好きな筆者は日本でなかなか入手できないものがあったので、アメリカの公式サイトで購入しました。

筆者撮影:焚き火台「G2」とオプションパーツ(下記参照)
写真前列左から
- ベイキングラック(ビリーポットを横倒しにして内部にセット)
- グリルプレート大・小(焚き火台G2にのせて使用)
- ファイヤーグレート(焚き火台G2内部にセットし火の高さを調節)
- 焚火台「G2」
- キャリーケース
- ファイヤースティック(2本追加購入)
写真後列左から
- ステンレストング
- 温度計(ビリーポットをオーブンとして使う際に便利)
- ビリーブッシュポット(温度計をオプションで追加)
- ビリーブッシュポット内鍋
- ポットリフター(焼き型をつかむ道具)
- ベイキングパン(ケーキ用)
- ベイキングパン(パン用)

筆者撮影:オプションのグリルプレート、手にはステンレストング。焚き火とステーキの相性もばっちり。
▼ファイヤーボックス「G2」コンプリートセット

筆者撮影:ベイキングラック、ベイキングパンを使用すればキャンプ場でパンも焼けます。ふたをしめた後、ダッチオーブンのように上部に焼けた炭を置いて温めます。
▼ファイヤーボックス「ビリー缶」