【薪ストーブ】スチール製とステンレス製の違い
まずはキャンプ用薪ストーブに使われる金属の特徴を見ていきましょう。
現在キャンプ用の薪ストーブに使われる金属は、多くはスチールとステンレス、あとは少し高いですがチタン製の薪ストーブがあります。それほどお金をかけずに冬キャンプで薪ストーブを楽しみたい方は、スチール製とステンレス製の2択になると思います。
ステンレス製薪ストーブの特徴
ステンレスは鉄にクロムが含まれた合金で、錆びにくいという大きな特徴があります。この鉄にクロムを加えた430というステンレスの他に、さらに別の金属を混ぜた304という高価なステンレスもあり、より耐食性が高いと言われています。
またステンレス薪ストーブの中には薄く作られた組み立て式の物もあり、煙突なんかくるくる巻いて小さくできるなど、コンパクトになるモデルもあります。これらのステンレスの特徴は魅力的ですよね。
今回はスチール製薪ストーブを紹介するのに、「これだけ聞いたらステンレスの方がいいじゃん!」となりそうですが(笑)…ここからスチール製薪ストーブのいいところも説明します。
スチール製薪ストーブの特徴
スチールというのはいわゆる鉄製で、ステンレスのような防御被膜が作られないので、そのままにしておくと錆びます。なので錆びないように油を塗ったり塗装したりする必要があるんですね。またスチール製の薪ストーブは厚みがありがっしりしたタイプのものが多いです。
錆対策については表面の錆をできる範囲で落として、ホームセンターで売られている薪ストーブ用の黒色の耐熱塗料で塗装すると良いですよ。
そしてスチール製薪ストーブには大きなメリットが2つあります。
1つ目は熱伝導率が高いこと。単純にステンレス製薪ストーブよりも暖かくて、暖房性能が高いと言えると思います。ガンガン燃やしていたらステンレス製でも充分暖かいですが、熱伝導率を見るとスチール製のほうが高いと言えます。
そして2つ目のメリットは価格が安いこと。今回紹介する3つの製品はどれもAmazonで1万円前後で購入しました。一般的にキャンプ用薪ストーブの価格は大体3〜5万円くらいじゃないでしょうか。
実は2022年のスチール製薪ストーブ、お買い得な傾向が見えるんですよ。その理由として以下のことが考えられます。
- ステンレスと比べてスチールの方がコストが低い
- ここ数年ステンレス製薪ストーブの需要が高まり、スチール製薪ストーブが値下がりしやすい状況にあった
- 数年前から作られているモデルの在庫が余り値段が下がってきた等
まとめるとスチール製薪ストーブは、ステンレスと比べて比較的お値段が安くて、キャンプで使うと暖かいということが言えると思います。デメリットは錆の対策が必要なことと、リュックなどにも入ってしまうような薄型軽量タイプはほぼ見当たらないということです。