焚き火台選びのポイントを玄人目線で解説します
今回は焚き火台の選び方を成形方法から素材の違い、押さえるべきポイントまで現役業界人が詳しく説明する企画、略して焚き火台の選び方を詳しく説明しますというテーマでやっていきたいと思います。
以下のような流れで説明していきます。
- 焚き火台は2つのタイプに分類される
- 大事なのはサイズと素材
- その他の押さえるべきポイント
- 実際に比較してみる
それでは早速いきましょう!
焚き火台は2つのタイプに分類される
焚き火台は「金型を使って生産されるもの」と「金型を使わずに生産されるもの」、このいずれかのタイプに分類されています。
【タイプその1】 金型をつくって生産されているもの
本体に関わるパーツの形状をかたどった金属(金型)を作り、焚き火台の素材の金属をその金型にプレス機で押し当てて成形するイメージです。
そうすることでパーツを短時間で大量に作ることができるので、生産効率が格段に上がります。
メリットとしては効率が上がることでコストが抑えられるというところですね。
逆にデメリットとしては金型を作る費用がかかってしまうので、金型代が原価のなかに含まれてしまう。そして、原価に含まれた金型代を償却するために必然的に生産のロット数が増えます。
大量に作っても捌ける見込みのある商品か、もしくは、販売力のあるメーカーでない限りはなかなか金型を作っての商品開発というのはできません。
【タイプその2】 金型を使わずに生産されているもの
ベースとなる焚き火台の素材の金属を、レーザーにデータを入れて指定の形状にカッティングしていきます。
そのカッティングした金属を溶接したりして組み立てていくという流れです。
このメリットは、金型代がかからないので日本の国内でも加工ができ少ないロットで作りやすいというところです。
ガレージブランドの焚き火台がこういった形が多いというのは、それが理由です。
デメリットとしては、やはり生産効率が格段に落ちてしまうのでコストが上がってしまう点です。
大量に作れないので在庫が多く用意できないっていうところが挙げられるかな。
ピコグリルがコピーされて暴落しているというような話があります。
もともと本家のメーカーがレーザーでカットして溶接してと丁寧に作っていたと思いますが、その焚き火台の金型を中国に作られてしまって低コストで大量生産されたということなのかなと思っています。
そのため、まず検討対象の焚き火台がこのどちらの分類に入るかということを見ていただき、用途に応じて選んでもらうっていうのがいいのかなと思ってます。
それぞれこんな感じの方におすすめです。
金型を使って生産されるもの→安くてスペックの良いものが欲しいという方
金型を使わず生産されるもの→高くてもこだわったものが欲しいという方
続いて、焚き火台の性能と価格に大きく影響する要素を説明していきます。