『Carrime』でテント内を冷やせるのか?検証スタート
それでは検証スタートです!風量は最大のパワフルモードです。
検証時期は7月初旬、天候は晴れ。テントへの直射日光はありません。
何もしなくても汗が吹き出てくる温度の中、テントの出入り口や天井のベンチレーターを締め切った状態で行います。
15:50|検証スタート
- 幕外温度①33.2℃
- 幕内温度②33.7℃
- 幕内温度③33.7℃
しっかりとドレンホースから水が排出されていて、排熱も想定通り。
稼働音について少しお話しておきます!
パワフルモードで一般的な扇風機の「強」程度。
室内使用だと音が気になりますが、屋外使用だと自然音に紛れて多少和らぐ気もします。
布一枚のテント、狭小区画だったりすると隣のテントまで音が届くので騒音注意です。
16:20|30分経過
- 幕外温度①33.0℃(−0.2/−0.2)
- 幕内温度②34.3℃(+0.6/+0.6)
- 幕内温度③32.8℃(−0.9/−0.9)
※カッコ内の温度は、(前回計測値との温度差/計測開始時との温度差)
計測開始から30分経過。Carrimeの対面に設置した③が-0.9℃の測定値。
ポータブル電源の排熱のせいか、Carrimeの近くに設置した②の温度が上昇しています。
この原因として少し気になるのは、排熱ダクトの温度。手で触れると温度が高くなっているのがわかります。
消費電力は平均して180wh、Jackeryの場合は5時間程度稼働できる計算です。
16:50|1時間経過
- 幕外温度①31.8℃(−1.2/-1.4)
- 幕内温度②33.3℃(−1.0/‐0.4)
- 幕内温度③30.6℃(−2.2/-3.1)
計測開始から1時間経過。ポータブル電源の排熱状況を鑑み、 ②を『Carrime』本体の上部に移動しました。
穏やかではあるものの③が‐3.1℃、夕方に差し掛かり幕外の温度も下降傾向です。
17:50|2時間経過
- 幕外温度①31.2℃(−0.6/-2.0)
- 幕内温度②30.1℃(−3.2/‐3.6)
- 幕内温度③28.8℃(−1.8/-4.9)
計測開始から2時間経過。②と③の温度の差が出てきています。つまり、テント全体を冷やし切れていない、やはり排熱ダクトの影響でしょうか。
18:50|3時間経過
- 幕外温度①29.1℃(−2.1/-4.1)
- 幕内温度②29.0℃(−1.0/‐4.7)
- 幕内温度③28.0℃(−0.8/-5.7)
計測開始から3時間経過。日の入り時刻は19時頃。もう辺りは暗くなり始めています。
幕外温度が1時間前比‐2.0℃と下がってきていますが、幕内温度の下降幅は鈍化。
この時点でポタ電の残量は50%、あと3時間持つ計算です。
19:50|4時間経過
- 幕外温度①28.1℃(−1.0/-5.1)
- 幕内温度②28.5℃(−0.5/‐5.2)
- 幕内温度③27.4℃(−0.6/-6.3)
計測開始から4時間経過、夜の帳が落ち辺りはもう真っ暗です。
内幕、外幕の気温差があまりなくなってきました。
20:50|6時間経過 検証終了
- 幕外温度①27.2℃(−0.9/-6.0)
- 幕内温度②27.4℃(−1.1/‐6.3)
- 幕内温度③27.1℃(−0.3/-6.6)
計測開始から6時間経過したところで充電残量も残りわずかとなりました。このあたりで検証終了とします。
期待していた結果は出せず検証終了……とは言えやり方次第ではもう少し良い結果を出せるかも?!
テントという狭い空間であれば外気温‐10℃を期待していましたが、28℃付近で失速してしまいました。温度下降も穏やかで、最後は外気温と変わらない温度になり、期待していたような効果は得られませんでした。
検証後にわかったことですが、前面にも排熱ダクトを設置できるようです!やはり排熱ダクトをどうにかすればもう少し良いパフォーマンスが期待できるかもしれませんね。
ポータブルクーラーの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!