ケシュアのエアーテントにポリコットンモデルが出た! 洗練された佇まいがスタイリッシュでカッコいい
フランスに本社を置くスポーツブランドメーカーのデカトロン(Decathlon)が展開するアウトドアブランドのケシュア(QUECHUA)。
4~8人用のファミリー向けテントにはポール式とエアー式の2種類がありますが、今回紹介するのはエアー式のテントです。
ポリエステル素材のモデルはこちらで詳しくレビューされていますので、こちらもチェックしてみてくださいね!
まずは『AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON』のスペックをチェック!
今回は、新しく出たポリコットン素材のモデルを体験させていただきました!
まずはスペックを従来のポリエステル素材テント「AIR SECONDS FAM5.2 XL」と比較しながら詳しくチェックしてみましょう。
『AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON』のスペック | 「AIR SECONDS FAM5.2 XL」 | ||
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サイズ(使用時) | 455×305×215cm | 560×365×214cm | |
サイズ(収納時) | 86 x 56 x 46 cm 220L 総重量38 kg (テントとキャスター付きキャリーバッグ)。 | 85×35×35cm、重量20kg | |
居住空間 | リビングルーム:広さ6.8 m² テント内最大天井高さ215cm | リビングエリア7.9m² 最高部214cm | |
材質 | 主な生地:綿30% ポリエステル(PES)70% マット:ポリエチレン(PE)100% ポール:アルミニウム5% ガラス繊維(FG)5% ポリエチレン(PE)50% 熱可塑性ポリウレタン(TPU)40% キャリーバッグ:綿15% ポリエステル(PES)85% | フライシート:100% ポリエステル(PES) 内側の生地:100% ポリエステル(PES) ポール :5% アルミニウム 55% 熱可塑性ポリウレタン(TPU) / 40% ポリエステル(PES) マット:100% ポリエチレン(PE) キャリーバッグ:100% ポリエステル(PES) | |
仕様 | ・個別ベッドルーム2個 ・ダークカラーのポリコットン製ベッドルーム ・断熱加工グランドシート付属 ・ファスナー付きバスタブ型グランドシート付き | ・2ルーム ・“FRESH”生地とベンチレーションシステムによる遮熱機能 ・特許取得の生地“FRESH&BLACK”で高い遮光性あり | |
設営方法 | 空気注入式の一体型構造 | 空気注入式 |
使用時の大きさは、奥行き455cmと一般的な2ルームテントより少し小さめ。大きすぎることはないので、設営する際のサイトの広さは特に気にする必要はなさそうです。
そして、高さはなんと215cm。かなりの高さがあるので、背の高い男性でもかがむことなく快適に過ごすことができますね。
ポリコットンゆえの重さと収納時の大きさがネック
気になる点はやはり、総重量です。
エアー式のテントでポールがあまりないにもかかわらず、総重量38kgと、かなり重いです。一人ではとても持てませんので、大人2人での積み下ろしが必須になります。
この後ご紹介しますが、キャスターが付いているので移動は大人1人で問題ありません!
そして、なによりもその存在感は驚異的!第一印象は、筆者も夫も、「デカっ!」でした。
我が家の車はトヨタのNOAHですが、テントだけでこの存在感。積載するときにの荷物の並べ方も、いろいろ考えながらになりそうです。荷物の多くなる冬キャンプでは、積載できないんじゃないかなと思います。
『AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON』を設営してみよう!
5月末、キャンプ場へ行ってきました! 実際に『AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON』を設営してみます!
筆者初めてのエアーテント。どんな感じで立ち上がるのか、ワクワクです。
車から降ろすには2人がかりでしたが、キャスターが付いているので移動は楽々です。
『AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON』の中身をチェック
キャリーバッグを開けて、中身のチェックです。
テント本体、ポールケースの中にポール2種類と補修用のパーツ、ペグケースの中にスチール製の赤いヘッドのついたネイルペグ6本とL型のスチールペグ21本が入っていました。
ハンマーは付属していませんので、自分で用意する必要があります。
キャリーケースに設営の説明書が縫い付けられています。表が設営、裏が撤収の説明書になっています。
ケシュアは海外のブランドですが、説明書には文章が書かれておらず、すべてイラストで説明されています。「読めない!」となることはありませんが、イラストのみでは細かいニュアンスは伝わりにくいので、公式HPにある設営&撤収動画を見るのがおすすめ。特に初めて設営される場合は事前にチェックしておきましょう。
『AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON』を設営するには、大人2人以上で行うことが推奨されています。
① 設営したい場所にテント本体を広げる
向きに注意して、設営したい箇所にテントを広げます。
グランドシート一体型なのでそのまま広げましたが、下にグランドシートを敷いた方が良いと思います。これについては撤収の際に説明していますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
位置が決まったら、テント四隅を赤のネイルペグでペグダウンします。
②エアフレームにポンプでエアーを注入する
3本あるエアーフレームに空気を注入します。バルブは2重構造になっていて、入れた空気が流れ出ないようになっています。
空気排出側のバルブ(本体に近い方のバルブ)をしっかり閉め、注入側のバルブから空気を入れます。
空気の注入は、QUECHUA (ケシュア) ハンドポンプ ダブルアクション - 5.2 L(別売り)を使用します。このポンプは押しても引いても空気が入るので、短い時間で空気を入れることができます。
ポンプに圧力計が付いているので、指で指している「7psi」の圧力まで膨らませます。
最初は楽にポンプを押せますが、さすがに7psiに近くなるとかなり力が必要でした。しかし、筆者でも7psiまで空気を入れることができたので、「女性では無理」ということはないと思います。
『AIR SECONDS 4.2 POLYCOTTON』を設営するには大人2人以上で行うことが推奨されていますが、もう1人いると確実かもしれません。
と言うのも、フレームに空気を入れるときにフレームが折れ曲がってうまく立ち上がってくれない場合があり、そうなるとうまく空気も注入できないので、このときにもう1人がフレームとテントの形を整える役割を担う必要があると思います。
公式の設営方法の動画では寝室側から空気を入れていたのに、筆者はリビング側から入れてしまったので、順番が大切なのかもしれませんが、リビング側からでも問題なくフレームが立ち上がってくれました。
③ リビング前室のポールを取り付ける
黒い細い方のポールを組み立て、リビング側入り口のシェード部分に通します。
リビング内部にも、補強用のポールを取り付けます。
この写真を見ていただければわかるように、天井がかなり高いです。筆者の夫は身長180cmあるのですが、ご覧の高さです。
この部分のポールは、163cmの筆者は背伸びしてやっと届くといった感じでした。
④ 各箇所ペグダウンして調整
L型のスチールペグで各箇所ペグダウンしていきます。
グランドシートの各箇所をペグダウンしたら、アジャスター付きのテープがあるので、きれいに張れるように引っ張って調整してください。
ガイロープはあらかじめテントに取り付けられているので、天候に応じてペグダウンしましょう。
ガイロープをペグダウンした方が、ピンと張れるのでさらにカッコよく見えました。
⑤ 完成!
カラーは「パテ」というカラー。あまり馴染みのない色の名前ですが、「サンドベージュ」といった感じでしょうか。アースカラーに差し色の黒が効いていて、スタイリッシュでカッコいいですね。
従来のポリエルテル素材のモデルと異なり、エアーフレームは内側に収まるようになっています。外側からの見た目がすっきりしてカッコよくなっていますね。
「その分中が狭くなっているのでは?」と感じると思いますが、フレームはまったく邪魔に感じませんでした。
設営の様子をタイムラプスで撮影しましたので、参考までにぜひご覧ください!
グランドシートからフライシート、ベッドルームまで一体になっているので、空気を注入するだけで大体の形はできあがります。
初めての設営だったため手間取った部分もありますが、あまり悩む箇所はなく、長くて扱いの困るポールもほとんどないので、簡単に設営できました!
同時に設営時間も測ってみましたが、初めての設営でも30分程度で建てられました。
各所の撮影等も同時に行なっていたため、実際はもっと早く建てられると思います。