ペトロマックス『HK500』の点検・調整方法を紹介
メンテナンスでくまなくきれいにし、細かな部分まで観察したら、次は点検・調整をします。
ペトロマックス『HK500』を購入すると、写真のようなツールが同梱されています。
これらのツールで、ある程度の点検・調整ができるようになっているんです。
ノズルが緩んでいないか点検
まず、ペトロマックス『HK500』の一番のウィークポイントであるノズルが緩んでいないかどうかを点検します。
純正ノズルの材質はセラミックなのですが、金属にセラミックをねじ込んでいるので、熱による膨張率の違いで、使っているうちに緩んでしまうんです。
僕は使っている最中にマントルごと落下して、『HK500』が火だるまになったことがあります。また、セラミックが割れてしまうこともあるので、この部分は真鍮製に変えてあります。
ジェネレーターが緩んでいないか点検
次に、ジェネレーターが緩んでいないかチェックし、増し閉めしておきます。
前回使ったときは、この部分から燃料が吹いて火だるまになりました。
我が家のHK500はいつも火だるまになっているな~。
ニップルとニードルを点検・調整
次は、一番大事なニップルとニードルを点検します。
ニップルには小さな穴が開いていて、この穴を「ニードル」と呼ばれる針で塞いだり開けたりすることで、明るさを調整したり消したりしています。
まずニップルを外します。ニップルを外すとニードルが顔を出します。
この針がニップルの穴を塞ぐのですが……曲がってますね~。
交換用のパーツは『HK500』を購入したときに1本付いてきたのですが、まだ使えそうなのでこれを真っすぐに延ばして再利用します。
真っすぐになりました。
ニップルを元に戻す時には、まずグリップホイールを回してニードルを下げてから装着してください。でないと、またニードルが曲がってしまいます。
細心の注意を払いつつ、元に戻します。
ペトロマックスの『HK500』は前述の通りたくさんの部品を使用しているのですが、調整しなければならない場所はここだけになります。
タンクに圧力をかけることで、ニップルに開いた小さな穴から霧状になった灯油が勢いよく吹き上げます。
その際にこの隙間によって灯油の霧は空気と混合し、ミキシングチューブを通ってノズルから噴射してマントルの中に溜まり、それが燃焼するのです。
ここのネジを緩め、ミキシングパイプを上下することで空気の量を調整します。
これで点検と調整は終わりです。