【キャンピングカー自作ポイント①壁の断熱】最重要! 断熱をしっかりして快適な居住空間にしよう
キャンピングカーを自作するうえで最も重要なのが車の壁の断熱です!なぜなら、断熱がしっかりされていないと、車内が暑すぎたり寒すぎたりして快適に過ごせない状況になってしまうから。
ここからは、しっかりと断熱をするための工程をお伝えしていきます!
【キャンピングカー自作ポイント①】天井や床などすべての壁をまっさらな状態に!
筆者が購入した中古の日産キャラバンは2005年式。元々車の壁に入っている断熱材が相当古くなっていたので、古い断熱材をすべて取ることからスタートしました。
天井の断熱材を取るために、カバーをビリビリに裂いていく作業をしました。普段やらない作業なのでストレス解消になりました!(笑)
カバーを裂くと中から古い断熱材と一緒に埃が出てくる可能性があるので、必ずマスクをつけて作業しましょう。
床や側面の壁には、座席を固定するネジや金具などが埋め込まれていることがあります。ネジや金具を見つけたら、工具を使って全部取ってしまいましょう。
壁をまっさらな状態にした後は、ほうきや掃除機を使って車内を掃除します。仕上げに壁を雑巾で綺麗にするとさらに断熱しやすくなりますよ。
【キャンピングカー自作ポイント①】制振シートで防音対策!
断熱をする前には、天井に制振シートを貼るのがおすすめ!
制振シートとは、振動によって発生する騒音を低減させる効果を持つ、シート状の制振材です。
普段車に乗っているだけだとさほど気になりませんが、車中泊をするとなると、車内にいる際に雨音が気になるケースが少なくありません。制振シートを貼っておくと雨音が軽減されるため、「就寝するときに雨音がうるさくて寝れない…」という事態を防げますよ。
筆者は30cm×20cmサイズの制振シート4枚セットを購入し、制振シートを適切な大きさに切ってから等間隔に天井に貼りました。
目安としては、30cm×70cm四方あたり1枚の制振シートを貼るといいです。さらに効果を高めたければ、30cm×50cm四方あたり1枚を目安にしてみましょう。
【キャンピングカー自作ポイント①】断熱コートと断熱材で快適な居住空間作り!
筆者のキャンピングカーは、断熱コートと断熱材の2種類を使って断熱をしています。
断熱コートも断熱材も、どちらも断熱性能を持つ素材ですが、この2つを併用することでより高い断熱性能を持たせられるのです。
最初に断熱コートを塗っていきます。
断熱コートは白いペンキのような液体で、ローラーを使用して壁全体にまんべんなく塗っていきます。
断熱コートを塗る前には、必ず窓枠を養生テープでカバーしましょう。そのまま塗ってしまうと、窓枠まで白くなってしまいます。
2〜3回重ねて塗っていくとより断熱の効果が期待できますが、断熱コートが乾くまでに半日程度かかる点には要注意…。
完全に乾いたら、養生テープを外してください。
ちなみに、筆者は断熱コートを10kg購入し、3回塗りすることができました。
断熱コートが服についてしまったら洗濯をしても落ちないので、汚れてもいい服を着て作業してくださいね。筆者は不器用なので服がかなり汚れてしまいました…。
また、手についた断熱コートもその日のうちにお風呂で洗い流さないと、手にこびりついてしまうので注意してください!
▼断熱コート
▼ローラー
断熱コートを塗り終わったら、断熱材を壁につけていきます!
断熱材にはさまざまな素材があり、特に代表的な素材の特徴やメリット・デメリットが異なります。
特徴 | メリット | デメリット | |
グラスウール | 繊維と繊維の間に 空気を含むことで 熱を伝わりにくくする | 腐食や収縮変形などの 変化や劣化が起こりにくい。 また、比較的安価である | 水や湿気で濡れてしまうと 断熱性能を発揮できなくなる |
ロックウール | 鉱物を繊維状に 加工したもので、 グラスウールに似た 特徴を持つ | 耐熱性や撥水性に優れて いるほか、騒音にも強い | 撥水性はあるが湿気には 弱い。また、グラスウールに 比べると高価 |
ポリエステル | 水や湿気に強く、 素材の安全性も高いため 医療や寝具にも使われている | 湿気を吸わないので、 断熱性能が低下しにくい | 防湿層がないので、 別途で施工が 必要になることも |
それぞれ特徴・メリット・デメリットが異なるため、一概にどの素材がいいとはいえません。予算とも合わせて検討してみてください。
筆者のキャンピングカーでは、友人から譲ってもらったポリエステルの断熱材を使用しています。
断熱がしっかりされていて、冬はヒーターをつけなくても外より10℃ほど暖かいです。ただ、生活に支障が出るほどではないのですが、防湿層がないので窓が結露しやすいです…。
断熱材を壁の面積に合わせて切り、壁の側面と天井につけていきます。筆者は強力両面テープでくっつけていきました。
壁の側面に断熱材をつけるときは、風が通りそうな箇所を断熱材で埋めていくようにすると隙間風を防ぐことができます。
天井につけるときは強力両面テープでもなかなかくっつかなかったので苦戦しました…。最低でも2人以上で作業しないと天井に断熱材をつけるのは難しいかもしれません。