SDGs未来都市 三重県「いなべ市」が発信し続ける“カジュアルなSDGs”って?アウトドア好きが注目する「山辺」の街にハピキャン編集長が突撃取材!

2022.03.31 投稿

SDGs未来都市 三重県「いなべ市」が発信し続ける“カジュアルなSDGs”って?アウトドア好きが注目する「山辺」の街にハピキャン編集長が突撃取材!

マッキー

マッキー

いなべ市が目指す 気軽に「SDGs×アウトドア」を体験できる街

ハピキャン編集部撮影

大西編集長

佐藤さんはいなべ市をどんな街にしたいのですか?

佐藤さん

いなべ市が気軽に「SDGs×アウトドア」を体験できる街になったらいいなと思っています。

ナイスキャンプマン

「SDGs×アウトドア」ってすごくいい!楽しそう♪

「SDGs×アウトドア」とは一体どういうものか、どうしてその考えになったのか、これは気になります!

いなべ市の魅力を見つめ直したときに「自然」が資源であると気づいた

大西編集長

なぜ「アウトドア×SDGs」なのでしょうか?

佐藤さん

いなべ市でSDGsを推進するにあたって「いなべ市にあるモノ・魅力のあるコト」ってなんだろうと考えたんです。

極端な話ですが、大型のアミューズメント施設などを誘致できれば、注目も集まりますし、大規模なことも取り組めますよね。

でも、そうではなく地元の資源をうまく使った形にしたかったんです。

大西編集長

あくまで、今あるものを大切にしたいということですね。

佐藤さん

いなべ市は面積の58%が山や森です。名古屋から1時間でアクセスできる位置にありながら、これほど豊かな自然に囲まれているのは強みだなと。

青川峡キャンピングパーク提供
オープンから19年経つが、来場者の数は右肩上がり。

佐藤さん

いなべ市には「青川峡キャンピングパーク」のように楽しみながら自然と触れ合える施設もあります。

既存の施設や、放棄地とされていた森林を有効活用することで、アウトドアを軸としたSDGsを展開できるのではないかと思ったんです。

ナイスキャンプマン

いなべ市には何度も来ているけど、本当に自然が豊かだよね!

いなべ市 竜ヶ岳(筆者撮影)

また、いなべ市は鈴鹿山脈の麓に位置するため、登山好きの方も多く訪れます。

キャンプだけでなく、登山も楽しむことができる街は、そう多くは無いように思います。

佐藤さんがいなべ市の魅力を考えたとき、「自然」が思い浮かんだのも頷けますね!

いなべ市のSDGs推進の核を担うのは「にぎわいの森」

にぎわいの森(いなべ市提供)

佐藤さん

自然に囲まれた中で、美味しい物がたくさん集まる「にぎわいの森」ですが、実はいなべ市におけるSDGs推進の核でもあるんです。

大西編集長

いなべ市の「SDGsの核」とは、どういうことでしょう?

佐藤さん

「にぎわいの森」は、訪れた人たちが「この空間は自然がいっぱいで美味しいものがあって心地いいな」と思ってもらえるようなコンセプトのもと作られています。

にぎわいの森はSDGsの核と言いましたが、実は施設内に「SDGsとはこういうものだ」というような案内や掲示は敢えてしていないんです。

筆者も何度か「にぎわいの森」には足を運んだことがありますが、施設内にはSDGsの案内はあまり見受けられませんでした。なんとなく「自然に囲まれて落ち着く空間だなぁ」と感じた覚えがあります。

食肉加工屋FUCHITEIのホットドック(いなべ市提供)

佐藤さん

小難しく押し付けるようにSDGsを推進しようとしても、受け入れてはもらえません。

そのため、にぎわいの森では直感的に「美味しい」「心地よい」と感じてもらうことを大切にしています。

大西編集長

まずは「にぎわいの森」自体を楽しんでもらうことが一番というわけですね。

佐藤さん

その通りです。そして、ひと通り楽しんだ後に「あの食材っていなべ市産のものだったんだ」「にぎわいの森は放棄地だった森林を活用したものなんだ」など気づいてもらえればなと。

大西編集長

資源の再活用や地場産品を磨きあげることもSDGsですもんね。

「美味しい」「楽しい」など五感で心地良さを体験してもらい、そこからSDGsへの理解を深めるきっかけを作る。

つまり、いなべ市にとってにぎわいの森は「SDGsへの入口」とも言えます。

ナイスキャンプマン

にぎわいの森に多くの人が訪れるほど、いなべ市のSDGsを知ってもらうきっかけにもなるってことなんだね!

佐藤さん

その通り!さすがナイスキャンプマン、良いこと言うね!

「山辺」をポジティブに捉え、楽しめる空間に変えていく

佐藤さん

最終的には「山辺(やまべ)といえば、いなべ市」というイメージが浸透していけばいいなと思っています。

大西編集長

「山辺」ですか。「海辺」と言えば、鎌倉や湘南が思いつきますが、正直「山辺」と聞いて思いつく街はまだないかも…

佐藤さん

そこなんです。海辺と聞けば連想する街や物はあるのに、なんで山辺には無いのだろうと思って。

むしろ「山辺」はネガティブなイメージとして捉えられているのかなと。

いろんなものが連想できる「海辺」に対して、まだそれほどイメージが浸透していない「山辺」

どちらも「自然」であるのに、抱く印象に関しては大きな差があるように思います。

佐藤さん

でも、海辺と同じように、山辺にもたくさんの魅力があると思うんですよ。

いなべ市には多くの森林がありますが、自然や周辺の地域資源を活用して、「楽しめる空間」をどんどん創り出したいんです。

大西編集長

その先導例がにぎわいの森というわけですね。なるほど、ちょっとイメージが掴めてきました!

ハピキャン編集部撮影

ちなみに「青川峡キャンピングパーク」や「やまてらす」で販売されている薪は、いなべ市の間伐材を使用しています。

キャンプには欠かせない焚き火。そして焚き火には薪は必要な存在。薪が安定してキャンプ場に供給されているのは、いなべ市が山辺の恩恵も受けているからとも言えますね。

佐藤さん

「山辺」はポジティブな空間。いなべ市のSDGsの取り組みを通して、多くの人にこの想いが伝わればいいなと思います。

いなべ市が発信する“カジュアルなSDGs”とは、どんなSDGs?
前のページ 次のページ
1 2 3 4

特集