SDGs未来都市に選定されている三重県の「いなべ市」。アウトドアシティを掲げていることもあってハッピーキャンパーの皆さんはご存知の方も多いのではないでしょうか?「青川峡キャンピングパーク」や昨年オープンしたばかりの「やまてらす」など人気のキャンプ場もある同市は、”カジュアルなSDGs”を掲げ、地域の未来のために「大切」かつ「楽しい」活動を行っています。大人も子供も楽しめて、そして大切なことを分かりやすく伝えているいなべ市の取り組みはどのようにして産まれ、目指す先のビジョンはどんなものなのか、そしてどうやって企画を考えているのか。素敵な活動に興味津々のハピキャン編集長「大西」が現地まで取材へ行ってきました!

いなべ市が目指す 気軽に「SDGs×アウトドア」を体験できる街

画像3: ハピキャン編集部撮影

ハピキャン編集部撮影

画像5: 大西編集長

大西編集長

佐藤さんはいなべ市をどんな街にしたいのですか?

画像8: 佐藤さん

佐藤さん

いなべ市が気軽に「SDGs×アウトドア」を体験できる街になったらいいなと思っています。

画像3: ナイスキャンプマン

ナイスキャンプマン

「SDGs×アウトドア」ってすごくいい!楽しそう♪

「SDGs×アウトドア」とは一体どういうものか、どうしてその考えになったのか、これは気になります!

いなべ市の魅力を見つめ直したときに「自然」が資源であると気づいた

画像6: 大西編集長

大西編集長

なぜ「アウトドア×SDGs」なのでしょうか?

画像9: 佐藤さん

佐藤さん

いなべ市でSDGsを推進するにあたって「いなべ市にあるモノ・魅力のあるコト」ってなんだろうと考えたんです。

極端な話ですが、大型のアミューズメント施設などを誘致できれば、注目も集まりますし、大規模なことも取り組めますよね。

でも、そうではなく地元の資源をうまく使った形にしたかったんです。

画像7: 大西編集長

大西編集長

あくまで、今あるものを大切にしたいということですね。

画像10: 佐藤さん

佐藤さん

いなべ市は面積の58%が山や森です。名古屋から1時間でアクセスできる位置にありながら、これほど豊かな自然に囲まれているのは強みだなと。

画像: 青川峡キャンピングパーク提供 オープンから19年経つが、来場者の数は右肩上がり。

青川峡キャンピングパーク提供
オープンから19年経つが、来場者の数は右肩上がり。

画像11: 佐藤さん

佐藤さん

いなべ市には「青川峡キャンピングパーク」のように楽しみながら自然と触れ合える施設もあります。

既存の施設や、放棄地とされていた森林を有効活用することで、アウトドアを軸としたSDGsを展開できるのではないかと思ったんです。

画像4: ナイスキャンプマン

ナイスキャンプマン

いなべ市には何度も来ているけど、本当に自然が豊かだよね!

画像: いなべ市 竜ヶ岳(筆者撮影)

いなべ市 竜ヶ岳(筆者撮影)

また、いなべ市は鈴鹿山脈の麓に位置するため、登山好きの方も多く訪れます。

キャンプだけでなく、登山も楽しむことができる街は、そう多くは無いように思います。

佐藤さんがいなべ市の魅力を考えたとき、「自然」が思い浮かんだのも頷けますね!

いなべ市のSDGs推進の核を担うのは「にぎわいの森」

画像2: にぎわいの森(いなべ市提供)

にぎわいの森(いなべ市提供)

画像12: 佐藤さん

佐藤さん

自然に囲まれた中で、美味しい物がたくさん集まる「にぎわいの森」ですが、実はいなべ市におけるSDGs推進の核でもあるんです。

画像8: 大西編集長

大西編集長

いなべ市の「SDGsの核」とは、どういうことでしょう?

画像13: 佐藤さん

佐藤さん

「にぎわいの森」は、訪れた人たちが「この空間は自然がいっぱいで美味しいものがあって心地いいな」と思ってもらえるようなコンセプトのもと作られています。

にぎわいの森はSDGsの核と言いましたが、実は施設内に「SDGsとはこういうものだ」というような案内や掲示は敢えてしていないんです。

筆者も何度か「にぎわいの森」には足を運んだことがありますが、施設内にはSDGsの案内はあまり見受けられませんでした。なんとなく「自然に囲まれて落ち着く空間だなぁ」と感じた覚えがあります。

画像: 食肉加工屋FUCHITEIのホットドック(いなべ市提供)

食肉加工屋FUCHITEIのホットドック(いなべ市提供)

画像14: 佐藤さん

佐藤さん

小難しく押し付けるようにSDGsを推進しようとしても、受け入れてはもらえません。

そのため、にぎわいの森では直感的に「美味しい」「心地よい」と感じてもらうことを大切にしています。

画像9: 大西編集長

大西編集長

まずは「にぎわいの森」自体を楽しんでもらうことが一番というわけですね。

画像15: 佐藤さん

佐藤さん

その通りです。そして、ひと通り楽しんだ後に「あの食材っていなべ市産のものだったんだ」「にぎわいの森は放棄地だった森林を活用したものなんだ」など気づいてもらえればなと。

画像10: 大西編集長

大西編集長

資源の再活用や地場産品を磨きあげることもSDGsですもんね。

「美味しい」「楽しい」など五感で心地良さを体験してもらい、そこからSDGsへの理解を深めるきっかけを作る。

つまり、いなべ市にとってにぎわいの森は「SDGsへの入口」とも言えます。

画像5: ナイスキャンプマン

ナイスキャンプマン

にぎわいの森に多くの人が訪れるほど、いなべ市のSDGsを知ってもらうきっかけにもなるってことなんだね!

画像16: 佐藤さん

佐藤さん

その通り!さすがナイスキャンプマン、良いこと言うね!

「山辺」をポジティブに捉え、楽しめる空間に変えていく

画像17: 佐藤さん

佐藤さん

最終的には「山辺(やまべ)といえば、いなべ市」というイメージが浸透していけばいいなと思っています。

画像11: 大西編集長

大西編集長

「山辺」ですか。「海辺」と言えば、鎌倉や湘南が思いつきますが、正直「山辺」と聞いて思いつく街はまだないかも...

画像18: 佐藤さん

佐藤さん

そこなんです。海辺と聞けば連想する街や物はあるのに、なんで山辺には無いのだろうと思って。

むしろ「山辺」はネガティブなイメージとして捉えられているのかなと。

いろんなものが連想できる「海辺」に対して、まだそれほどイメージが浸透していない「山辺」

どちらも「自然」であるのに、抱く印象に関しては大きな差があるように思います。

画像19: 佐藤さん

佐藤さん

でも、海辺と同じように、山辺にもたくさんの魅力があると思うんですよ。

いなべ市には多くの森林がありますが、自然や周辺の地域資源を活用して、「楽しめる空間」をどんどん創り出したいんです。

画像12: 大西編集長

大西編集長

その先導例がにぎわいの森というわけですね。なるほど、ちょっとイメージが掴めてきました!

画像4: ハピキャン編集部撮影

ハピキャン編集部撮影

ちなみに「青川峡キャンピングパーク」や「やまてらす」で販売されている薪は、いなべ市の間伐材を使用しています。

キャンプには欠かせない焚き火。そして焚き火には薪は必要な存在。薪が安定してキャンプ場に供給されているのは、いなべ市が山辺の恩恵も受けているからとも言えますね。

画像20: 佐藤さん

佐藤さん

「山辺」はポジティブな空間。いなべ市のSDGsの取り組みを通して、多くの人にこの想いが伝わればいいなと思います。

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