「SDGs=難しい」? そんなことはないんです!身近にあるSDGsってどんなもの?
いなべ市に訪問した大西編集長を出迎えてくれたのは、いなべ市役所商工観光課の佐藤祐孝さん。いなべ市の“カジュアルなSDGs”を市内・市外に発信しているキーマンの1人です。
佐藤さん自身がカジュアルな雰囲気。話しやすそうで安心(笑)
いなべ市はどのような活動を行なっているのか、そして“カジュアルなSDGs”って一体どんなものなのか。大西編集長が根掘り葉掘り聞いちゃいます!
「SDGs=難しい・堅苦しい」という思い込みをなくすことが大切
大西編集長と佐藤さんが集まったのはいなべ市にあるキャンプ場の「やまてらす」
天気も良くまさにキャンプ日和のなか、お二人の対談が始まりました。
早速ですが、教えてください。いなべ市は“カジュアルなSDGs”を大切にしているとのことですが、なぜ「カジュアル」がキーワードなのでしょう?
まずは「SDGs=難しい・堅苦しい」というイメージを無くしたいんです。周りにヒアリングをしてみると、SDGsに対して肩肘を張りすぎている人が多いような気がして。
最近なにかと耳にする機会が多い「SDGs(持続可能な開発目標)」。よく聞くことはあっても「正直よくわからない、なんか難しそう」というイメージを持っている方もいるのではないでしょうか?
SDGsに取り組むには大きなことをしないといけない、と思っている方も多いかもしれないんですが、私はそんなことはないと思ってるんです。
なるほど。SDGs すなわち「持続可能な開発目標」を指しますが、言葉だけ見ると難しく考えちゃうかもしれないですね。
そうなんです。だからいなべ市では、SDGsを堅苦しく説明するのではなく「おしゃれ」「かわいい」といった分かりやすく共感が生まれるデザインや、「楽しい」「やってみたい」と思えるようなイベントを通して訴求することに大切にしています。
☝️このイベントはコロナウイルスの影響で一度は延期されましたが、改めて2021年12月に開催されました。
こちらはいなべ市が2021年に実際に行ったイベントの案内チラシです。
「いなべの里山で楽しくSDGsを学ぼう!」とあるように、面白くワクワクするような体験を通してSDGsを学んでもらうイベントでした。
「SDGsとはこういうものだ」と一方的に伝えるのではなく、参加者と一緒に遊びや体験を通して学んでいくのがいなべ市のスタイル。
ちなみにこのイベントではハピキャンも一緒にコンテンツを作らせてもらいました!
「いなべ市版SDGsチェックシート」で身近にあるSDGsを確認してみよう
いなべ市内のお店や企業から「SDGsに取り組みたいけど、まずはどうしたらいいのかわからない」といったご相談を受けることもあります。
お話を伺ってみると、皆さん気づいてないだけで、実はSDGsに取り組んでいたというケースもよくあるんです。
気づかないうちにSDGsに取り組んでいたというのは??
例えば「こまめに電気を消す」「調理で使用した油をそのまま捨てない」など、普段当たり前のようにしていることがSDGs的な活動でもあるんですよ。
佐藤さんが例に挙げた、節電や環境に配慮した行為は「資源を大切にしている行為」とも言えます。
つまり、それだけでSDGsの取り組みに携わっているということでもあるんです!
そういった声から、いなべ市内の事業者の活動を、SDGsの17のゴールに関連付ける、チェックリスト型ツール「いなべ市版SDGsチェックシート」を作成しました。
このチェックシートを見て頂くと「こんなこともSDGsなんだ」と思う項目もあると思います。
筆者も実際にやってみましたが、「これがSDGsに関係することなんだ〜」と思う項目も。
SDGsに関心を持ったとき、新しいことをやろう!と無理をするのではなく、まずは今自分が行っている行動を見直すことから始めるのがいいかもしれませんね!
ゴミ拾いだって立派なSDGsのひとつ 一人ひとりが実践できるSDGsはたくさんある
「ちょっとちょっと、なんでこんなことになってんの〜!!」
大西編集長と佐藤さんが真剣に話していると、なにやら聞き覚えのある声が響いてきました。
現れたのはナイスキャンプマン!大西編集長と佐藤さんがやまてらすにいると聞いて、駆けつけてくれたようです。
両手にはたくさんのゴミが...なんで?(笑)
ここに来る途中でゴミがたくさん落ちてたから拾いながら来たよ〜。
道端のゴミも見逃さないナイスキャンプマン。さすがです!
ゴミ拾いだって「僕たちが地球に住み続けるための行動」のひとつ。つまり立派なSDGsだからね!
ナイスキャンプマンの言う通り、ゴミ拾いだって立派なSDGsのひとつなんです。
ゴミ拾いには特別な道具や技術は必要ありませんよね。ということは、誰でもできるコトです。
どうでしょうか?ここまでのやり取りから「あれ?SDGsって意外にハードル低いかも」と思えるようになってきたのではないでしょうか?
そんなこんなでナイスキャンプマンも対談に合流です。