夏場に涼しいキャンプがしたいなら標高1000m以上のキャンプ場を探そう! 探すと関東にも数多くある
「標高が100m上がると気温が1度下がる」と言いますが、概ね標高1000mを越えてくると、平地とは明確な温度差を感じるようになります。
こうした場所でのキャンプは夏場でも暑さを感じにくく比較的快適であるため、夏キャンプをするならおすすめです。
東京周辺だと栃木県の奥日光、群馬県の北部、あるいは山梨から富士山周辺あたりにそうした場所は数多くあります。
「高い標高」即ち「高原」かというと、これはそうではありません。
高原に限定をするとかなり地域が限定されてしまいますが、明確に「高原」という表記になっていない地域でも、標高1000m前後の場所には結構な数のキャンプ場があるため、訪れやすい場所を探してみましょう。
【標高1000m以上のおすすめキャンプ場3選】山梨県の道志村は夏でも涼しい 「高原」でなくてもOK
例えば、キャンプ場が数多いことで知られる山梨県の道志村は「高原」ではないですが、奥の方に行くと標高は1000mに近いぐらいになり、かなり涼しさを感じるキャンプ場があります。
キャンプ場の標高はキャンプ場の公式サイトに記載されている場合もありますが、比較して探すのであれば、国土地理院のWebマップが標高もわかるものになっているので、こちらをヒントにしながら探していくと良いかもしれません。
東京など関東平野に住んでいると「高原なんて遠すぎる!」と思ってしまいがちですが、「標高が高い場所」に絞って探せば、意外と身近によい場所があるかもしれませんよ。
【標高1000m以上のキャンプ場の気温】「100mで1度下がる」は目安 日中・夜間の気温は事前に調べよう
記事の冒頭で「100m標高が上がれば1度下がる」と書きましたが、実際にはこれは目安に過ぎません。気温についてはあらかじめ日中と夜間の気温がどのくらいかを調べておくことをお奨めします。
例えばですが、Google検索にて「○○(地名) 天気」と検索すると、24時間の気温がわかります。
こちらを数日程度ウォッチしておくと、だいたいの温度感覚が掴めると思います。それに応じて、衣類やシュラフなどを用意しておくといいでしょう。
ただ、幾つか気にすべき点はあります。
【標高1000m以上の高所キャンプの気温ポイント①】日中 真夏だと涼しくても25度前後
日中の気温は1500mぐらいの標高だと、真夏でも25度ぐらいになります。1000mだと28度~30度ぐらいでしょうか。
25度というと一見快適なように見えるとは思いますが、このぐらいの気温であっても晴天の場合の日差しはかなり強烈です。
「日差しは真夏そのもの、ただし空気がひんやりしている」ぐらいの感覚なので、日なたにいる限りは相当な暑さを感じると思います。この点、単に高所を選べばよいわけではない、という部分もありますし、木陰で過ごすか、木陰がない場合はタープを張るなどの道具的な用意も必要になってきます。
一方で、高所の場合、少し日が陰ると途端に肌寒さを感じるようになるので、最高気温が高くても、すぐに一枚羽織るような準備もすべきと言えるでしょう。
【標高1000m以上の高所キャンプの気温ポイント②】夜中 冷え込みに注意 冬用のシュラフがあると便利
夜については「焚き火で暖を取ればいいか」などとは思わないようにしておきましょう。
気温の下がり方が大きくなるのは深夜から明け方にかけてです。就寝後に寒さを感じると辛いばかりか、気温の下がり方によっては体調を壊すことすらあるので、冬用のダウンシュラフや、電気毛布といった厳重な装備を用意しておくと安心です。
特に、標高1500mを越えてくると、真夏でも気温15度を下回ることが珍しくないので、昼間とは明確に着こみ方から変ってくると考えておきましょう。
全体的に、衣類に関しては少しオーバーなぐらいの防寒対策をしておくと安心です。余力があれば、夏用、冬用の両方の装備があれば万全です。
しかし、そこまで大量の荷物を持ちきれない場合「ダウンシュラフしか持って行かなかったが、そこまで気温が下がらなかった」というようなケースも出てきます。
そんな時はダウンシュラフにくるまらず、布団のように拡げて体にかけるだけにすると、そこまで寝苦しさを感じずに熟睡できます。
どんな方法であれ、「暑い・寒いの両方に対応できる」形を考えておきたいものです。