こんにちは。焚き火の着火はつくまで着火剤をどんどん放り込むタイプのくにぱぐです。今回は注目のアウトドアメーカーZEN Productsの超小型焚き火台「ZEN PIT」をレビューしてみます。小型ながらオーソドックスな形状でガッシリとした構造。ソロキャンプをはじめとした調理シーンにも色々使える便利な、結構すごい奴です。

【「ZEN PIT」の基本情報】わずか700gの小型焚き火台ながら堅牢で調理に役立つ!

画像1: 筆者撮影

筆者撮影

「ZEN PIT」はガレージブランド「ZEN Products」のフラグシップ的な位置づけになる焚き火台です。

ステンレス板7つと2本のステンレス棒により組み上げられる構造はシンプルかつ堅牢。上下ふたつのゴトク渡しがあるため、オーブン的な使い方ができるなど、様々な調理に対応できます。

全パーツの重量合計はわずか700g、A4サイズの付属のバッグに収まるサイズです。この小ささなので、どこにでも持ち運べる利点があります。

組み立ては非常に簡単で、方法さえ理解していれば数十秒で完成をさせることができます。

◆組立て方法等

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ステンレス板はしっかりとした厚みがあって、はめ込み部分の合いも良いため、組み立て後は薪をガンガンと乗せていっても動じないのはさすがです。

キャンプ場やホームセンターで売っている長さ40cm程度の薪なら、(多少はみ出しはしますが)問題なく乗せることができるので、小型焚き火台の中でもかなり使いやすい部類に入るでしょう。

堅牢さは薪だけではなく、調理器具を乗せる上でも発揮されます。

公式サイトによれば「まんべんなく荷重をかければ」という前提つきながら、7kg程度乗せることもできるとあります。薪や調理器具を乗せる場合はもう少し低く見積もったほうが安全ではありますが、かなり頑丈であることがわかりますね。

小型焚き火台はたくさんの種類が出ていますが、調理まで含めた実用性、という意味ではかなり注目できる存在だと思います。

「ZEN PIT」の魅力を徹底レビュー!

「ZEN PIT」の魅力を4つ、紹介していきましょう。

魅力1:オーブンとしても使用できる! 調理に適したグリルになる!

筆者撮影

小型の焚き火台ながら、高さの異なる2箇所のゴトク渡しに、付属のステンレス棒を通してゴトクとすると、様々な調理に対応できます。

焚き火調理や湯沸かしだけなら、2本の棒だけでも十分です。

焚き火ではなく炭火を使い、さらに100均などで買って来た網を乗せれば、十分バーベキューが楽しめます。

また、上の段に網などを乗せ、その上に炭を乗せることで簡易的なオーブンにすることができるのがZEN PITの面白いところです。

この場合、下段の穴にもステンレス棒を通す(付属は2本だけなので、近しい棒を使用する)か、火床の上に網などを乗せて、食材を乗せる段にします。

さらにZEN PIT全体の周囲を風防で囲んで熱を逃がさないようにすることで、上下からの熱が食材に集中することになり、オーブンの完成。やや食材の置くスペースは小さいながら、ピザやグラタンの調理に使えるわけです。

構造上、この簡易オーブンは若干灰が食べ物に落ちてしまうのですが、「灰も調味料のうち」と割り振ってそのワイルドさまで含めて楽しむといいと思います。

魅力2:燃焼効率は非常に良好! 初心者でも簡単に焚火ができる!

画像3: 筆者撮影

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薪を置く金床にはスリットが入っており、また、金床全体がU字状になっているので、薪の下に空気の通り道が作られやすいです。

少々意識的に雑に薪を乗せていくだけで、結構な空気が入ってきますので、焚き火台としての燃焼効率はかなり高いと言えるでしょう。

どうしても横向きに薪を並べるタイプの焚き火台はこの点が難しく、せっかく燃えたと思ってもすぐに火が消えるということが珍しくありません。

その点「ZEN PIT」は火が消えることがあまりないので、初心者でも安心して焚火を楽しむことができるというわけです。初心者でも比較的扱いやすい焚き火台だと言えますね!

魅力3:電車移動にもラクラク対応! 出先で焚火やバーベキューに最適!

画像4: 筆者撮影

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A4サイズ、700gというサイズは、徒歩移動や電車移動でもまったく苦にならないレベル。画像のようなバッグがついていますが、これに入れてしまえば本当に紙一枚のサイズです。

荷物の隙間に押し込んで、どこにでも持ち運べるのは非常に便利です。

徒歩キャンプで焚火がしたい時はもちろんのこと、花見などで本格的なバーベキューをするためにも適したグリルだといえます。

この場合、マッチ一本でも火が付くというロゴスのミニラウンドストーブが便利です。これなら、大がかりな炭起こしの手間がいりません。

ただ火力や燃焼時間を考えると、ミニラウンドストーブを4つ~8つぐらいは用意しておきたい気はします。

画像2: ソロキャンプ調理にも便利!わずか700gの超小型焚き火台「ZEN PIT」レビュー
ロゴス(LOGOS) 固形燃料 エコココロゴス ミニラウンドストーブ6 83100106
総重量:(約)900g 内容量:6pcs サイズ:(約)7.5×3.5cm×6pcs
主素材:ヤシガラ
即着火。 1分でバーベキュー開始。
ライターなどで着火でき、1分程度ですぐBBQが楽しめます。
狭いエリアでも使いやすいミニラウンドタイプ。
6個入り。1個で30~45分燃焼。
主原料はヤシガラ。需要により伐採するのではなく、需要と共に育てていく燃料。
¥929
2021-06-22 9:00

その他にも、バーベキューを楽しむためには、金網とトング、灰受け用のアルミトレイ(すべて100均で揃います)程度は必要ですが、全部合わせても荷物の量はかなり少なくて済みます。

いつもよりもゴージャスな食事をしながら行う花見は最高ですね。

魅力4:手入れはとても簡単! 灰を捨ててサッとひと拭き!

画像5: 筆者撮影

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「ZEN PIT」は数十秒で組み立てられる焚き火台ですが、仕舞う時のスピード感も同様です。

灰は金床に溜まりますので、焚き火後、完全に温度が下がったら、この灰を捨て去り、ウェットティッシュなどでサッとひと拭きするだけで、綺麗に仕舞うことができます。

この辺の手軽さは非常に便利です。シンプルな構造であるため、焚き火が終わった後の温度の下がり方も早いので、すぐに撤収ができるのです。キャンプ場であれば、夜のうちに焚き火台の撤収ができる感じです。

なお、使用を重ねると金床は熱で曲がってきますが、はめ込む際に手で折り曲げながら固定するので、多少の歪みはまったく気になりません。

また、極端に金床が傷んだり錆びたりした場合は、金床だけを購入することもできます。

金床以外のパーツはそもそも簡単に曲がらないぐらい材質がしっかりとしており、小型軽量の焚き火台ながら、「ZEN PIT」は長く使える魅力もあるのです。

「ZEN PIT」がオススメな方

画像6: 筆者撮影

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小型焚火台「ZEN PIT」はこんな人にオススメです。

焚火初心者で、徒歩移動や電車移動メインのキャンプをしたい方

「ZEN PIT」は小型焚火台としては扱いやすく、また調理に使いやすい利点もあるため、焚火に慣れていない人が使う上でも不便は感じにくいと思います。

キャンプ初心者の方で、移動が徒歩や電車に頼りたい、という人には是非「ZEN PIT」はオススメです。

これ一つあれば焚火もできますし、焼肉やバーベキューはもちろんのこと、もっとキャンプらしい料理も作れます。

しかも薪や炭は小型のものでなくても、キャンプ場に売られているものでもそのまま使えます。
それだけで荷物をかなり減らすことができますね。

オーブン系の調理を楽しみたい方

「ZEN PIT」の最大の特徴とも言える簡易オーブン利用。
食材を乗せるスペースは小さいながらも、ピザやグラタンなどが作れるのはかなり楽しいです。

キャンプでピザなどの調理というと、通常はアウトドア用のピザ窯を使ったり、ダッチオーブンを使ったりするものですが、「ZEN PIT」なら大分荷物を圧縮してオーブン調理ができます。

しかも通常のオーブンと違って、蓋のようなものがなく、中が丸見えの状態で作るので、火が通る過程が楽しめるのです。

使ってみた感じ、やや火の入り方が急激で、たとえばパンのような本来「低めの温度でじっくり焼く」ような調理は難しそうでしたが、短時間で火を通すようなものなら問題なく使えます。
こうした調理を楽しみたい人にはおすすめですね。

「ZEN PIT」をオススメしない方

小型焚火台「ZEN PIT」ですがこんな人にはオススメできません。

ファミリーキャンプ専門の方

「ZEN PIT」は小型の焚火台ですので、「オーブン的に使える」とはいっても、やはりサイズは小さく、調理できるものはかなり限られます。

市販のチルドピザはなんとかギリギリ乗りましたが、多少引っかかって生地が切れたりはしましたし、その辺りが調理できるサイズの限界と言えます。

ですので、ファミリーキャンプで家族全員の食事を作るとなると、少し難しい部分もあるかなと感じました。

焚火をするだけなら大きな問題はないと思います。
若干火は小さいですが、特に家族で使っていても気にはなりませんでした。

買ってすぐに使いたい! という方

「ZEN PIT」は小型サイズゆえに、ある程度その他の道具で補わないと使いにくい部分もあります。

例えば、灰が結構火床から落ちます。
場合によっては火のついた薪も落ちてしまいます。
こうしたものを受け止めるのに、難燃素材でできたスパッタシート、アルミトレイのようなものが必要です。

また、火ばさみで適宜薪を組み替えてあげないとやはりそうした点のリスクが生じます。

小型焚火台ゆえ、風防(ウィンドスクリーン)も欲しいところ。

画像3: ソロキャンプ調理にも便利!わずか700gの超小型焚き火台「ZEN PIT」レビュー
Alpinista 防風板 ウインドスクリーン 折り畳み式 アルミ製 10枚 7点セット ペグ4本ハードケース日本語説明書付 (24cm, 7点セット)
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2021-06-24 13:35

こうしたものを揃える手間も楽しいのがガレージブランドならではと思いますが、逆に言うと「そこまで揃えたくない」という方には、あまり「ZEN PIT」はおすすめしにくいですね。

「ZEN PIT」の評判・口コミ

「ZEN PIT」は小型焚き火台の中でもかなりの人気があります。皆さんやはり調理にこだわる感じがありますね。

Twitter: @yosojicamp tweet

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「ZEN PIT」などの小型焚き火台はこんな使い方がいい!

画像7: 筆者撮影

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最近は「ZEN PIT」のような小型焚き火台がたくさん出ており、こうした小型焚き火台のみを使っている方もたくさんいらっしゃいます。

組み立ても簡単で、省スペースで運べますし、十分焚き火が楽しめるので、それはそれでよいのかなと思う反面、やはりある程度の「使い分け」もあっていい気はします。

例えば、我が家の場合は、積載に余裕がある場合はもっと大きい焚き火台をメインに使っています。
薪を組んだり、火をいじったりする楽しみは、大きな焚き火台でないと味わえないからです。

一方で、冬場などの積載に余裕がない時は、荷物の隙間に「ZEN PIT」を挟んでおいて、なんとか小さな焚き火を楽しむという感じです。また、合間で画像のようなアヒージョをちょっと作ったりして間食にしたりも結構楽しいものです。

小さな焚き火も大きな焚き火もいずれも楽しいのですが、両者にはある種違う趣もあるので、できれば使い分けで両方楽しめると、キャンプの幅が拡がるのではと感じます。

「ZEN PIT」は非常に万能感のある小型焚き火台ですし、持っていて困ることはないはずです。手入れさえきちんとしていれば一生使えるようなギアでもあります。

ですので、キャンプの際には常に携帯をし、様々なシチュエーションで焚き火やバーベキューを楽しめるといいですよね。

画像4: ソロキャンプ調理にも便利!わずか700gの超小型焚き火台「ZEN PIT」レビュー
ZEN PIT
※価格は税込表記(12,546円+税)
※日本郵政にて発送をいたします。配達日時の指定はできませんのでご了承ください。
ZEN PITはモビリティに優れ、様々な調理方法に対応する焚き火台です。
A4に収まる仕舞いサイズにかかわらず一般的なサイズの薪をそのまま置くことができ、また調理のために考えられた2つの高さのゴトク渡しを備えています。
700gという軽さと堅牢さも評判です。
¥13,800

▼ZEN Productsから2021年6月に新発売された焚き火台「NEHAN」のレビューはこちら

コンパクト焚き火台の新スタイル! ZEN PIT「NEHAN」は直火感覚で楽しめる超軽量焚き火台

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