本記事では「ちょっと落ち着いたデザインがいい!」「他のギアと色味を合わせたい!」という、既製品では物足りない方向けに、レザークラフトで作るオリジナルOD缶カバーの作り方をご紹介します!
レザークラフトでのOD缶自作手順【8】縫い合わせ~前準備~
最後に縫い合わせです。
縫い合わせに使うのは、針とロウ引き糸です。
糸にロウをつけることで、糸の毛羽立ちを押さえるとともに、強度が増し、ゆるみが出にくくなるメリットがあります。
縫い合わせる前に針と糸をほどけないように結びます。
1.針に糸を通す
2.針に糸を刺す
3.1cm位あけてもう一度針に糸を刺し、針穴の方向に引っ張る
4.糸がほどけなくなればOK
糸の両端とも同じように針と糸を結び、前準備完了です。
↓ロウ引き糸はこちら
財布やキーケース、鞄などの小物作りには最適な量とお色目です。
ロウ引き済だからすぐに縫い始められ、細かいステッチにも耐える強度があります。
高品質ポリエステル蠟引き糸3個セット:幅0.8mm。長さ:1巻60m×3個
ビーズやアクセサリーの手作りにも最適です。【お知らせ】2019年11月中旬から発送する糸の糸巻の筒カラーがブラックに変更になっております。 糸自体には変わりはございませんが糸巻の筒カラーが変更になっていることがございますので 何卒ご了承の程よろしくお願いいたします。
↓針はこちら
レザークラフトでのOD缶自作手順【9】縫い合わせ~平縫い~
本記事のOD缶カバーは、平縫いとベースボールステッチで作ります。
OD缶の下の部分は平縫い、革同士を合わせる部分はベースボールステッチで縫い合わせます。
まずは平縫いです。糸の長さは、縫い合わせる長さの4~5倍用意します。
最初に、一番端の穴から針を通し、左右の長さを均等にします。
次に床面側の糸を、床面から銀面に向けて糸を通します。
糸を通したら、手前に引っ張り糸を片側によせてすき間を作り、銀面側の糸を通します。
銀面から糸を通す時、もう一方の糸の上を通すか下を通すかを決め、すべて同じ方向で縫います。ばらばらに作ると、見た目もばらばらになってしまうので注意してください。
この縫い方を繰り返して、革の端まで縫います。端まで縫い終わったら、1つか2つ縫い戻して、糸を床面側にだします。最後に玉結びをしたら、平縫いの完成です。
レザークラフトでのOD缶自作手順【10】縫い合わせ~ベースボールステッチ~
革同士が合わさる部分は、すべてベースボールステッチで縫います。
糸の長さは、縫いたい辺の長さの8~9倍を準備します。
まず縫い始めは、糸が切れないように2重に縫います。
ベースボールステッチは写真のように交互に縫い、糸はすべて床面から銀面に向けて通します。
クロスになる所は、糸の上下の位置関係をすべて揃えて縫い合わせると、縫い目が統一されて見た目がキレイになります。
本記事では、写真の白矢印の方向に縫う方を常に上にして縫っています。
縫い終わりは、2重または3重に縫って床面側で玉結びをします。ほどけるのが心配な方は、ライターなどで焼き留めをしましょう。
革が合わさる部分すべてを縫い終わったら、縫い合わせは完了です。