本記事では「ちょっと落ち着いたデザインがいい!」「他のギアと色味を合わせたい!」という、既製品では物足りない方向けに、レザークラフトで作るオリジナルOD缶カバーの作り方をご紹介します!
レザー製OD缶カバーの自作の手順を写真付きで解説! 作り方に迷わない型紙もご紹介
OD缶カバーは以下1~11の手順にそって作ります。12はおまけなのでやらなくてもOKです。
1.採寸
2.型紙作成
3.型写し
4.床磨き
5.カット
6.ヘリ落とし・コバ磨き
7.穴あけ
8.縫い合わせ~前準備~
9.縫い合わせ~平縫い~
10.縫い合わせ~ベースボールステッチ~
11.成型
12.おまけ(ツヤだし)
レザークラフトでのOD缶自作手順【1】採寸
本記事で作るのは、250タイプのOD缶カバーです。
まずは、型紙を作るのにOD缶の寸法を計ります。
直径は108mm(外周340mm)、高さは60mm、その他は写真の寸法です。
レザークラフトでのOD缶自作手順【2】型紙作成
採寸の次は型紙の作成です。
外周340mmを1枚で作るのにはA3サイズの革が必要ですが、A3サイズで作ると革がかなり余ってしまいます。
そこで本記事では無駄なくA4以下のサイズで収まるように、外周は分割して作ることにしました。
こちらの型紙はA4サイズで印刷すると実際に型紙を作れます!
穴は4mmピッチ、革同士の繋ぎ目はちょっと広めの6mmにしています。型紙に穴の位置も書いておくと後で楽ですよ。
型紙を印刷して厚紙に貼り、カッターで切り抜きます。
型紙の完成です!
レザークラフトでのOD缶自作手順【3】型写し
続いて、型紙を革に写します。型紙を革へ写すのに使うのは、目打ちという工具です。
型紙を革に置いてクリップで留めたら、目打ちでなぞります。
革に目打ちの跡が付いたらOKです。ここではまだカットしません。
↓目打ちはこちら
レザークラフトでのOD缶自作手順【4】床面磨き
次は床面磨きです。
革はツルツルしている方を銀面、ツルツルしていない方を床面と言います。
床面は毛羽立っているので、トコノール(床面処理剤)で毛羽立ちを抑え、ツヤをだします。
床面磨きはカバーをつける時に滑りをよくしたり、こすれる時に革が傷まないようにするのに必要な作業です。
まず革一面にトコノールを塗りますが、A4一枚だったら数gもあればOKです。
ヘラなどで床面全体に塗ります。
全体に塗れたら少しだけ乾かし、半乾き状態になったらコーンスリッカーで磨きます。
コーンスリッカーを押し付けながらこすると床面にツヤが出てきます。
全体にツヤが出たら床面磨きは完了です。
もっと革の面積が広い場合は、専用のガラス板を使うと便利です。硬いビンの底などでも代用できます。
↓トコノールはこちら
↓コーンスリッカーはこちら
↓ガラス板はこちら