感受性が高く柔軟で、責任感や自立性のある強い心を我が子にも持って欲しい。そう願う方もいると思います。キャンプというのは、子どもの心の成長を後押ししてくれるとても貴重なレジャーのひとつ。今回は、そんな状況をよりよく生かすため、親が知っておきたいことを、文教大学教育学部 発達教育課程 幼児心理教育専修 准教授『宮野 周』先生に詳しくお話ししていただきました。 ※本記事は2019年6月に発売された「fam Summer Issue 2019」の特集企画に加筆・修正を加え再構成したものです。

【10〜12歳児対象】「心の成長・発達を促すキャンプ」親が知っておくべきこと

10〜12歳頃の子どもは、自己表現への欲求が活発になる時期。直感的に捉えていたもののイメージを広げて、それを言葉で表現したり、成り立ちを科学的な視点で理解したりもできるようになりますよ。

挑戦心や冒険心が今まで以上に高まり、ルールや禁止事項をあえて破ることも。グループでの遊びを通じて、決まり事を守り、役割を全うさせることの大切さを教えてあげましょう。

その1. イメージを形にする作業をやらせてみよう

画像22: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

思い描いたことや好きなことを具現化する技術が身につきはじめるので、モノづくりやスケッチを通して、自分なりの表現方法を模索する機会を与えましょう。

その2. 科学的な理解を実証させよう

「こうやればうまくいく」という事例には科学的な根拠がある、ということを理解できるようになる年頃です。事例を実際に試して納得させることで、その知識は定着しますよ。

その3. グループ行動で協調性を育ませよう

画像23: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

大人の関係よりも、子ども同士の繋がりをより強く感じる時期です。子どもたちだけでの散策や共同作業などの機会を設けるなど、仲間同士で楽しく活動できる場を設定してあげましょう。

その4. ルールのある遊びをさせるのも◎

画像24: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

サッカーやバドミントン、虫捕り競争などゲーム性・競争心を刺激するような遊びをすることで、「ルールがあるから面白い」という考え方を教えましょう。

その5. ひと通りの作業を子どもに任せてみよう

画像25: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

子どもたち同士で、自分が使うテントやハンモック、タープなどの設営作業を進めさせ、完成まで見守ることで、役割を果たすことの重要性・責任感の尊さを実感させることができますよ。

その6. 独自の視点を伸ばす工夫をしよう

画像26: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

デジタルカメラなどを渡して、自由に撮影させるのも方法のひとつ。

子どもならではの視点が育まれて、対象を客観視する思考も養われます。記録を残す楽しさも覚えるでしょう。

その7. 新しく広がった欲求をサポートしよう

画像27: fam Spring Issue 2019より
fam Spring Issue 2019より

ただ虫を捕まえるだけではなく、珍しいものや大きい虫などを求めたり、拾ったものでより高度なものを作りたくなる年ごろです。

親としては、全面的にサポートするのではなく、後押し程度にヒントを与えるといいでしょう。

年齢別にできることを任せて心の成長と発達を促そう!

今回は、キャンプを通してかわいい我が子に心の成長と発達を促す方法を、年齢別にご紹介しました。

ファミリーキャンプは普段の生活と異なる環境なので、貴重なタイミングでもあります。

親として子どもに言葉をかけるのはもちろんですが、見守ることも大切。どんなことに気をつけなければいけないのかなど『親が知っておくこと』を学んで、子どもと一緒に楽しみながら、子どもの心の成長と発達を促しましょう!

(ライター:タカマツミキ

▼こちらの記事もチェック▼

This article is a sponsored article by
''.