銭湯は「身体が温まる・リラックス効果に期待できる・コミュニティの場」として再認識されてきている
調べてみると…昭和の時代、戦後のピーク時には東京都内には2600軒以上もあった銭湯ですが、2020年には約500軒にまで減少したとも言われています。
なぜここまで銭湯の数が激減しているかというと、風呂付き住宅が一般化したことや、銭湯経営者の高齢化により後継者不足などが挙げられると言われてます。
しかし近年、特に東京において、若者たちの間で「銭湯ブーム」が起き、少しずつその魅力が再認識されてきているんです。
若者たちを惹きつける銭湯の魅力とはなんでしょう?
魅力1.身体がしっかり温まる
家庭サイズの小さめの浴槽で入浴するのに比べて、銭湯の大きな浴槽で入浴したほうが、身体がしっかり温まると言われてます。その理由は、浴槽のサイズが大きいほど、湯から上がった後、皮膚の保温効果が長く続くそうなんです。
お風呂に入ると人の身体には「静水圧」という圧力がかかるそうなんですが…この静水圧は重力の関係で下の方にいってしまった血液や体液による「むくみ」を解消してくれる効果があると言われているんです。
銭湯は一般家庭のお風呂よりも広い湯船なので、湯量も多くその静水圧効果もより強く作用するということです。そのため、家の風呂と銭湯とでは、同じ入浴時間でも銭湯のほうがしっかり身体が温まり、その結果肩こりや関節の負担の軽減などに繋がるそうなんです。
魅力2.リラックス効果に期待
銭湯の大きな浴槽は、心のリラックス効果にも期待がもてると言われています。
広い浴槽の湯に浸かることで、心身に対してプラスに働くα波という脳波が、多く出るようになると言われているからです。
魅力3.コミュニティとしての銭湯
銭湯は、コミュニティとしての役割があります。銭湯に通うとおじさん同士が、楽しそうに会話していたりする光景をよく見ます。
銭湯はお風呂に入るだけでなく、人と人をつなげる役割としても存在しているのです。
昔から、銭湯は裸の社交場として存在しています。特に人と接する機会の少ない人にとっては孤独感を紛らせる場となり、精神面でも良い刺激を得ることができるのです。
精神面が良い状態だと、相対的に肉体面も良い健康状態になることが期待できます。
※参考:東京銭湯
昭和レトロブーム到来!? 若者の間で大人気!伝統と最先端を融合させた最強のお風呂「銭湯」
銭湯に対して「建物が古い」「わざわざお金を払ってまで…」「自宅にお風呂があるのにあえて行く必要は…」などの理由で銭湯に行かない、または行ったことがない人も多いかもしれません。
ただ最近は、若者で賑わう魅力的な銭湯が数多く存在しています!
昭和レトロブームも一役買っていますが、リニューアルされた銭湯も増え、間接照明が取り入れられてあったり、女性に人気の炭酸泉や雰囲気作りにジャズが流れているなど、高級ホテルのような内観をしている施設まであります。
また、各銭湯も自身の「オリジナル銭湯グッズ」を、店頭で販売するなど若者に合わせた戦略を取るようになってきているところもあります。
そこで、ここ10年以内にリニューアル工事をした渋谷区の銭湯を筆者が実際に出向いてきましたのでご紹介します!
もしかしたら、銭湯はあまり綺麗でないという印象をお持ちの人がいるかもしれません…
しかし、最近のリニューアルした銭湯は、昔ながらの番台を残しつつ、内観はスタイリッシュという伝統と最先端を融合させた、いわば最強のお風呂なんです!!
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