ぬか漬けに興味を持ったきっかけは一冊の本
今年4月に発売された、フリーライター玉置標本さんの著書「育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみた。」は、気になる食材を調理して、体当たりでルポしていくシリーズ。
昆虫や海の生き物を食べてみたり、野菜を育ててみたり、加工食品に挑戦したりと日々奮闘しています。
もちろん失敗もたくさんしていて、それもまた面白いので、食に対する探究心にビビッときた方は、ぜひご一読ください。
数年前ぬかブームが来た時にはそんなに興味をそそられることがなかった私。でも、この方の記事を読んで興味が湧いたのは…何と言っても味を表現する言葉のシュールさでした。
ウインナーが「糠(ぬか)臭いというよりは、味の奥行きが見通せないくらい深くなる感じ」になるとは、どんな味なのか? 食べてみたくなりませんか?(笑)
【私的標本:捕まえて食べる より抜粋】
食育にもオススメ 肉や魚を漬け始めると親子でぬか漬け実験が楽しくなる!
始めは無難に野菜などからスタートしてみるのですが、お肉や魚を漬け込み出すと「味の実験」という様相が濃くなりだし、楽しくなってきます。
お子さんと一緒に、美味しくなりそうなものを相談してみるのもオススメです。糠(ぬか)の乳酸菌パワーで食材がどう変化するのか。時には失敗しつつ、食べ比べていくのが楽しみになりますよ。
食材に対する興味を育てたい!と思っても、野菜の種をまいて収穫するのには1ヶ月以上かかります。その点、ぬか漬けなら、仕込んで数日で楽しく試食することができますよね。
そういった点でも、お子さんの興味が途切れることなく楽しめるので、食育にオススメな題材です。お米、糠、糠の乳酸菌、発酵食品etc…少しずつ興味を広げていけたらいいですね。
【ぬか漬け準備編】まずは基本のぬか床を用意!
【材料】
米ぬか:1kg
水:1リットル
あら塩:130g(13%)
出汁昆布:10㎝✖️1〜2枚
赤唐辛子2本
(捨て漬け用野菜:適宜)
【作り方】
1)米ぬか・水・塩をよく混ぜ合わせる。
2)だし昆布と唐辛子、捨て漬け用の野菜(野菜の皮など)を漬け込みます。
3)常温なら1日1〜2回、冷蔵庫なら2日に1回はかき混ぜて、2〜3週間すれば完成です。
塩は、ぬかに対して10%〜15%に設定します。捨て漬け野菜を時々入れ替えたりしながら、最初の2週間ぐらいは、とにかく下からしっかり混ぜてあげると、より美味しいぬか床ができるそうですよ。
ぬか床は買ってしまう方が、断然簡単に!
自分で作るのが不安な場合には、もう出来上がっているぬか床を購入してしまう方法もあります。
スーパーなどで売られている、水を加えて混ぜるだけで使えるタイプも便利なのですが、今は通販でもすでに出来上がっているタイプを購入できます。
届いたその日から漬け込むことができるので、少量だけ試してみたい人にはコチラがおすすめです。
【漬物屋ノウハウの集大成】長年ぬか漬けをつくってきた漬物屋「樽の味」が研究に研究を重ねて完成させたぬか 床です。漬物屋ならではの調味料の調合率、熟成の期間、温度管理等、ありとあらゆる 知識と技術を駆使して仕上げました。
【無添加!自然材料をそのままに】原料の糠は和歌山県...
【ぬか漬け実践編】野菜と肉魚…私は、こんなものを漬けてみました
子ども達と相談しつつ、我が家ではこんなものを漬けてみました。冷蔵庫で保管しているので、常温の2〜3倍(野菜なら3日程度)時間がかかります。でも、カビも生えづらいので、ズボラな私でも続けられています。
【肉魚系】
ブリカマ/ウインナー/生エビ/ちくわ
【野菜系】
アボカド/オクラ/トマト
キャンプでぬか漬けを楽しむ方法
キャンプ場に、自宅のぬか床を丸ごと持っていくわけにはいきませんよね。
そんな時には、ジッパー式袋を利用すれば安心♪ 野菜類は常温でも持ち運べすが、心配な場合はクーラーボックスに入れてくださいね。
少量の糠と一緒にパッキングしておけば、味が落ちることもなく、キャンプ場についてすぐに使えます。
※糠を炊事場で洗い流すと、周囲に糠の香りが広がり、場合によっては排水が滞ってしまうこともあること思います。できる限り、糠は手で落としてから洗い流すようにしてください。