手打ち麺(うどん)の材料は「小麦粉」 薄力粉・中力粉・強力粉のどれを使えばいいの?
みなさん、「うどん」って何から作るのか知っていますか? 簡単な質問だったかもしれませんね。そう、「小麦粉」なんです!
その小麦粉でも種類があって、「薄力粉」「中力粉」「強力粉」と3つに分かれます。
そして、手打ちうどんを作る際に、良く使われるのが中力粉です。スーパーなどでは、うどんを作る専用の粉(うどん粉)として販売されていることもあります
そもそもこの3つは同じ小麦粉なのにどんな違いがあるのでしょうか?
これらは、小麦をひいて粉にしたものなのでどれも同じように見えますが、実は、小麦に含まれるグルテンというたんぱく質の一種の量と質によって、「薄力粉」「中力粉」「強力粉」の3つに分類されます。
グルテンとは弾力のもとで、グルテンの量が多いのが「強力粉」、少ないのが「薄力粉」、2つの中間が「中力粉」です。
中力粉がない場合、薄力粉と強力粉を同じ分量ずつ混ぜて作ることも可能です。うどんを作る際、一般的に中力粉を使いますが、自宅に薄力粉しかない!または強力粉しかない!ということもありますよね。そういった場合は作ればいいのです。
そこで、それぞれの粉単体で作った場合、どのように違いがあるのでしょうか? 次の章では薄力粉、中力粉、強力粉でうどんを作り、食べ比べて食感や味の違いを調べてみましたので紹介します。
【うどんレシピ】手打ち麺を実際に作ってみよう! 粉の分量に対して水は45%・塩は5%の割合が◎
まず最初に手打麺(うどん)の作り方(レシピ)を紹介します。小麦粉から作っていきますが、筆者は後ほど、食べ比べするために薄力粉・中力粉・強力粉の3種類を使ってそれぞれ作っています。
初心者の方は、一般的によく使われる「中力粉」で作るのがおすすめです。
【材料】
☆粉の分量に対して、水は粉の45%、塩は粉の5%で作ります
〈薄力粉麺(1人前)〉
・薄力粉:100g
・水:45cc(粉の45%)
・塩:5g(粉の5%)
〈中力粉麺(1人前)〉
・強力粉:50g
・薄力粉:50g
・水:45cc
・塩:5g
〈強力粉麺(1人前)〉
・強力粉:100g
・水:45cc
・塩:5g
北海道産で以下のような薄力粉や強力粉も販売されていますので次回使ってみたいです。
江別製粉 クーヘン(薄力粉)
強力粉 春よ恋100
それでは作っていきましょう。薄力粉・中力粉・強力粉共に全ての粉は同様の手順で作っています。
手打麺(うどん)の作り方
【手順1】
・食塩水を作ります。ボールに水と食塩を加え、良くかき混ぜ溶かします。
【手順2】
・粉をボールに入れます。
・粉に水を3回に分けて入れ、手で勢いよく混ぜていきます。
・全体がしっとり、そぼろ状になるまで混ぜます。
【手順3】
・丸くなるように生地をまとめて、ジップロックなどの袋に入れて、足で踏んでこねます。
☆袋の端にうどんを寄せすぎると、袋が破けることがあるので注意しましょう!
☆できるだけ袋の真ん中にうどんを置いて踏むと良いですよ。
【手順4】
・こねていくと、だんだんと生地に弾力が出てきます。
・弾力が出てきたら、30分~1時間程度生地を寝かせます。
【手順5】
・生地を袋から取り出し、軽くこね直します。
☆この作業は、綿棒で生地を伸ばしやすくための作業なので、力を加える必要はありません。軽く回しながら、生地の端のほうを内側に折り込み丸い形に整えていきます。
・もう一度、袋に生地を入れて、10~20分程度寝かせます。
【手順6】
・生地を取り出します。
・綿棒や生地同士がくっつかないように、打ち粉をふり、綿棒で伸ばしていきます。
・厚さの目安は、3mm。
☆なるべく均一になるように心がけながら伸ばしましょう。
【手順7】
・生地を切りやすい形にたたみ、3mm幅に切っていきます。
☆伸ばした生地の上にたっぷりの打ち粉をふりましょう。切るときはくっつきやすいので、打ち粉が多めかなと思うくらいでも大丈夫です。
【手順8】
・大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸騰させます。
・麺をほぐしながら、ゆっくりと投入し茹でていきます。
☆茹で時間は10分くらいが目安です。麺に透明感が出てきたら茹で上がりです。
【手順9】
・茹で上がった麺を流水で洗って完成です。
生地を寝かせなければならないため時間は多少かかりますが、コツを覚えてしまえば、うどん作りは難しくないですよ。
筆者は自宅にあるものを代用して麺作りをしていますが、「麺打ち」の道具がセットになった商品も販売されていますのでちょっと形から!なんていう場合は検討しても良いですね。
豊稔 家庭用麺打セットA そば・うどん麺打入門DVD付
そば打ち・うどん打ちができるセットです。さらに麺打ちの入門用DVDも付いていますので見ながらチャレンジすることもできます。包丁、こね鉢、めん棒、めん台、こま板がセットになっています。
「手打ちうどん」を食べ比べ! 薄力粉・中力粉・強力粉で作った時の食感や味の違いとは?
3種類を食べ比べてみると、味はそこまで大きな違いは感じられませんでしたが…
「食感」は以下のように3種類それぞれ大きく異なりました!
・強力粉の麺は、かなりコシが強く、もっちりとしていて噛み応え抜群。
・薄力粉の麺は柔らかく、コシはありませんが、噛む力の弱い人でも食べられるので、小さなお子さんがいる方やお年寄りにおすすめです。
・中力粉の麺は、中間でバランスが良く、食べやすい。手打ちうどんを中力粉で作る人が多い理由が分かります。
食感は異なるものの、3種類の粉で作ったうどんは、どれも美味しく食べることができました。
作る際は、食べる人の食感の好みに合わせて使う粉を選んでみても良いかもしれませんね。
次に暑い季節はさっぱり食べたい!おすすめの冷やしうどんレシピを3つ紹介します。
今回は、キャンプに行ったときや自宅で子供と一緒に作りやすいように、火を使う鍋は1つのみにしました。麺を茹でる時と具材を茹でる時(レシピ3)のみの使用です。
手軽な材料で簡単に作れるため手打麺(うどん)作りの後に召し上がっていただけたらと思います。