シャンプーやコンディショナーを使わずに髪の毛を洗う「湯シャン」。近年話題のこのヘアケアは一体どんなメリットがあるのでしょうか。その効果とやり方について、湯シャン歴6年の筆者が愛用アイテム紹介を交えながら、経験を元にご紹介します。
【湯シャンのやり方】単にシャンプー&コンディショナーをやめるだけでは✕ 丁寧なブラッシングが重要
まずはブラッシングから
ブラシが地肌に触れないようにしながら、毛髪だけをとかして髪の毛についた汚れを落としていきます。とかし方は「ゆっくりとやさしく」です。ブラシは目が細かく、できれば頭皮へのあたりが優しい豚毛や猪毛の獣毛タイプがおすすめです。
獣毛ブラシならツヤも出るというオマケもついてきます。ブラシに汚れがつきやすいので、お湯で洗ったり、クシや別のブラシ、ブラシクリーナーなどを使ってキレイな状態にしておくことがポイントです。
・ブラッシングブラシ
目が細かく、できれば頭皮へのあたりが優しい豚毛や猪毛の獣毛タイプがおすすめです。獣毛ブラシならツヤも出ます。
「ぬるま水」で洗う
ブラシで汚れを落としたら湯シャンを始めます。この時、お湯の温度は水よりも少し温かい35度以下の「ぬるま水」がベストです。皮膚の表面温度は34~35度。頭皮から出てくる皮脂や、皮脂が酸化した過酸化脂質は水溶性のため、この温度で洗い流すことができます。
熱いと細胞間脂質が溶けてしまい、髪や頭皮が乾燥しやすくなるので注意してください。頭皮は指の腹で軽く撫でるように洗い、髪の毛は手ぐしで根元から毛先に向かってとかすように洗います。
純石鹸+クエン酸の洗髪もOK
最初のうちはベタつきが気になる方が多いようです。「お湯だけじゃ無理!」という場合は純石鹸で洗い、クエン酸をお湯で溶いたものをかけてリンス代わりにします。
クエン酸リンスは洗面器1杯に小さじ1/2のクエン酸を入れてよくかき混ぜればできあがりです。クエン酸は肌に付着するとしみるので、髪の毛全体になじませたらすぐに洗い流しましょう。
ちなみに、筆者は石鹸で洗ってもゴワツキをあまり感じないので、クエン酸を使っていません。
【注意点】
- 最初は日々のシャンプーで頭皮が薄くなって皮脂分泌が増えている状態です。スタートから3週間後くらいで皮脂の分泌量が減り始めます。
- ベタつきは大体4~5ヶ月後くらいで軽減すると言われています。筆者は最初からそこまでベタつきは感じませんでしたが、スタートするなら湿度のない季節から始めるのがおすすめです。
- 過酸化脂質でかゆみが出る場合もあります。湯シャンで皮脂腺が小さくなると1ヶ月も経たずに改善するようですが、中にはマラセチアによる脂漏性皮膚炎の場合もあるので、長引く時は皮膚科を受診しましょう。