「たまの休みくらいは自然を感じてリフレッシュしたい! 」「よし! 道具は揃った! これから登山を始めるぞ! 」という方が抱える最初の悩みが「一体、どの山に登ったらいいの? 」ですよね。実は初心者向けの山選びとして押さえておくべきポイントがいくつかあります。今回は登山歴12年の筆者がそのポイントを説明した上で、北関東で初心者にオススメな山を3つご紹介します。

登山初心者が山を選ぶときのポイント3つ

初心者は以下の3点に気をつけて山選びをしましょう。

コースタイム(登り・下り合計時間)が5時間以内

コースタイムは初心者の山選びで最も大切なポイント。登山では「登り」と「下り」のタイムの合計を「コースタイム」と呼び、初心者ならコースタイムが5時間以内の山を選ぶことが重要です。

目安としては登り3時間、下り2時間程度の山が限度です。実際には、このコースタイムに加え、途中に休憩や食事等もはさみますから、コースタイム5時間でも6時間くらい山にいることが想定されます。ただし、個人の体力や登る速さによっても変わってくるので、自分の体力を考慮する必要もあります。

山は暗くなると一気に遭難リスクが高まり、危険な場所になります。よって、なるべく14時頃には下山開始できるように、出発時間を逆算して設定しなければなりません。

登山口までのアクセスが良好である

山を登り始める地点のことを「登山口(とざんぐち)」と言います。山によっては複数の登山口が存在し、それぞれコースタイム・難易度が異なるので、自分が計画しているコースへ続く登山口を事前に必ず確認しておきましょう。

その際に注意すべきなのが、登山口までのアクセス。例えば、マイカー規制で登山口近くまで車で近づけない場合は、駐車場からバスに乗り換えたり、登山口まで歩いたりするなんてこともあり得ます。そうなると、登山開始前に余分な体力や時間を消費してしまうことになり、初心者にとってはマイナスに。マイカーで行くならなるべく登山口近くに駐車場がある山を、公共交通機関なら電車やバスをおりてすぐに登山口がある山がオススメです。

雪がないこと

「そんなの当たり前だよ」と、思われるかもしれませんが、初心者は山に雪がない時期(=無雪期)に登ることが鉄則です。雪のある登山ではアイゼン(雪の上を歩く際に靴底に装着する登山用具)等の装備が必要になり、難易度もグッと上がるため、初心者には難しくなります。同じ山でも登る時期が違えば、全く違う山に豹変することを覚えておきましょう。

さて、ここで忘れてはいけないのが、雪の有無にかかわらず、そもそも地上と山の上では気温が全く違うということ。標高が100m上がると気温が約0.6度下がると言われていますが、例えば2,000mの高さの山は地上より約12度も気温が低いことになります。それだけ気温差が大きいことを考慮して、雪がない時期に登山をすることはもちろん、服装なども気をつける必要があります

では、それらを踏まえ、北関東にあり、登山口までマイカーで行ける、初心者の日帰り登山にオススメの山を3つ紹介していきます。

初心者の日帰り登山にオススメ! 北関東の山3選

40分程度で登れる「榛名山・榛名富士」(群馬県)

榛名山(はるなさん)の峰のひとつである榛名富士(はるなふじ)の特徴は、何と言っても山の形が円錐形で美しいことですね。コースタイムの目安は約1時間20分と短く、初めての登山にはうってつけの山だと言えます。

登山口には榛名湖があり、下山後に余力があればアヒルボートや釣りなども楽しめる観光スポットになっています。榛名山ロープウェイが山頂付近と榛名湖を結んでいるため、帰りはロープウェイという使い方もありですね!

画像1: 筆者撮影
筆者撮影

【榛名山データ】

  • コース
    登山口 → 榛名富士山頂 → 登山口
  • コースタイム目安
    1時間20分(登り45分/下り35分)
  • 標高
    1,449m
  • 無雪期
    5月~10月
  • マイカーで登山口までのアクセス可 (榛名公園ビジターセンター)
  • スポット情報:榛名山
  • 住所: 群馬県高崎市榛名湖町
  • 電話:027-374-9238(榛名山ロープウェイ)
  • URLhttp://www.tanigawadake-rw.com/haruna/(榛名山ロープウェイ)

湖畔を眺めながらの登山を楽しめる「赤城山・黒檜山&駒ケ岳」(群馬県)

日本百名山の一つである赤城山(あかぎさん)も、先ほどご紹介した榛名山と同じく複数の山の総称です。榛名山同様にカルデラ湖の大沼があり、その湖を見下ろす眺めは絶景。今回ご紹介しているコースは、赤城山の最高峰である黒檜山(くろびさん)と、駒ケ岳をめぐる約4時間10分のコースです。

スタート地点となる赤城公園ビジターセンターからの登山道は整備されており、初心者におすすめのコース。やや急登な箇所もあるので、焦らずゆっくりと進んでいくのがポイントです。

大沼のほとりにある赤城神社は、赤城姫というお姫様を祀っており、女性の願いをかなえると云われています。神社へと向かう赤い橋が、大沼に架かっている景色も見どころのひとつです。

画像2: 筆者撮影
筆者撮影

【赤城山データ】

  • コース
    赤城公園ビジターセンター→国定忠治碑→赤城神社→黒檜山登山口→黒檜山山頂→駒ヶ岳→駒ヶ岳登山口→赤城公園ビジターセンター
  • コースタイム目安
    4時間10分(登り2時間/下り2時間10分)
  • 標高
    1,828m
  • 無雪期
    6月~10月
  • マイカーで登山口までのアクセス可 (赤城公園ビジターセンター)
  • スポット情報:赤城山
  • 住所:群馬県前橋市富士見町赤城山
  • URLhttp://akagi-yama.jp/

足湯で登山の疲れを癒せる「日光白根山」(群馬県〜栃木県)

群馬県と栃木県にまたがるこの日光白根山(しらねさん)は日本百名山の一つです。標高2,578mと関東以北最高峰で、数字だけ見ると圧倒されてしまいそうですが、ご安心ください。実はロープウェイで標高2,000m付近まで上がることができちゃいます。

ロープウェイの山頂駅を降りると展望台を兼ねた「ロックガーデン・天空の足湯」が。山々を見ながら利用できる人気スポットです。足湯は無料なので、タオルなどを持参してぜひ入ってみてください。

肝心の登山道もよく整備されており、途中急な登りはあるものの、初心者にもオススメできます。また、シラネアオイ、イワカガミ、コマクサなどの高山植物の宝庫でもあります。日光の山々を眺めながら、標高2,578mの頂上を目指してみてはいかがでしょうか。

画像3: 筆者撮影
筆者撮影

【日光白根山データ】

  • コース
    山頂駅→避難小屋→白根山山頂→避難小屋→山頂駅
  • コースタイム目安
    5時間(登り3時間/下り2時間)
  • 標高
    2,578m
  • 無雪期
    6月~10月
  • マイカーで登山口までのアクセス可 (ロープウェイ乗り場)

山選びのポイントを守って、日帰り登山を安全に楽しもう

画像: 筆者撮影(日光白根山にて)
筆者撮影(日光白根山にて)

今回は初心者にもオススメの山をご紹介しましたが、服装や装備などはしっかりと準備していきましょう! また、登山するときは登山計画書を作成し、登山口ポストや管轄の警察署、そしてあなたの無事を願うご家族に渡してからの出発がルールです。遭難などの万が一の事態で重要な手掛かりになります。山を登るときは無理のないプランニングのもと、万全な体調で楽しく安全に登りましょう。

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