ニトリのスキレット、「ニトスキ」がSNSで話題に キャンプ・アウトドアにおすすめな調理器具
スキレットはフライパンの形状をした、アウトドアのための調理器具です。鋳鉄製で非常に熱が伝わりやすく、食材の旨味を閉じ込めたまま短時間で火を通すことができるので、素材そのものの濃厚な旨味を味わえます。そうした点から、アウトドアを楽しむ人をはじめとして人気が出ました。
そして、100円ショップでも販売されているほどメジャーに。インテリアショップのニトリが販売する「ニトスキ」がSNSで話題になり、火付け役ともいわれています。
特に肉料理に向いていますが、煮物、スープ、パン、パエリア、デザートなど、幅広い料理で活躍します。キャンプだけで使うのもはもったいないと、オフシーズンには家庭で使う人も増えてきました。今やレシピ本も数多く発売され、大人気の調理器具です。
様々なアウトドアメーカーからもスキレットは発売されていますが、一体どれが良いのか、どんな特徴があるのか、おすすめのスキレットをご紹介しましょう。

スキレット・鍋の二刀流! IHにも対応しているロジックコンボクッカー
1.ロジックコンボクッカー/ロッジ(LODGE)
「コンボ」の名称の通り、同じ鋳物でできたフライパン(スキレット)と、片手鍋とが一体となった万能調理器具、それがロジックコンボクッカーです。ふたの部分はスキレットとして、もう片方は鍋として使うことができるので一台二役でとても便利。例えばスキレットのふたをした鍋でスープを作り、完成したらふたを開け、スキレットを火にかけてお肉や野菜を炒めるなど、もう一品お料理ができるのです。
また、家庭で使用するときIHでも対応できるように、鍋底がフラットになっているのも嬉しいですね。

蓋裏のリベットが食材の旨味を逃さない! コールマンの蓋つきスキレット
2.クラシックアイアンスキレット 10インチ /コールマン(Coleman)
キャンプ用品ならコールマンというファンも多いのではないでしょうか。こちらのスキレットはふた付きで、しかも丈夫な収納袋もセットになっている商品。ふた裏の「リベット」と呼ばれる凹凸が水分をキャッチし、食材へ均等に落ちることで、旨味を逃さない特徴があります。蒸し料理をはじめ、餃子、ハンバーグなどを焼いているキャンパーも見かけます。
Amazonで5,000円台と価格がリーズナブルなのも嬉しいですね。それでは次にスキレットを使った楽早でおいしいレシピをご紹介していきましょう。

スキレットを使った簡単レシピ! スウェーデンの伝統料理「ハッセルバッグポテト」
スキレットを使った料理の中でも材料が手軽に入手でき、冷蔵庫にあるもので簡単に作れるレシピをご紹介します。こんなに楽なのに、こんなにおいしい!と驚くこと間違いなしです。
スキレットレシピの定番「ハッセルバッグポテト」
普通のじゃがいもがご馳走になるハッセルバッグポテトは、見た目も豪華で盛り上がります。準備も簡単であっという間に完成するから、お食事にはもちろん、夜のお酒のおつまみにもぴったりです。
材料
〇4人分
- じゃがいも(あれば新じゃが):4つ
- オリーブオイル:適量
- ニンニク:スライスしたもの
- 塩(お好みのハーブソルトでもOK)
- こしょう
- その他、チーズやベーコンなどはさみたい食材
作り方
- 割りばしを平行に置いた上に皮がついたままのじゃがいもを置き、薄くスライスします(割りばしがあることで、下まで切りおとすことなくつながった状態になります)。
- 水で切りこんだ間のでんぷんをよく洗います。
- スキレットに上にじゃがいもを置き、オリーブオイルをたらします。じゃがいもの間にニンニクスライスやハーブソルト、チーズやベーコンをはさんでもおいしいですよ。
- 串が通る程度まで火にかけます。火がなかなか通らない時は、フタをしましょう。
これで完成です。
ポイントは切り方
スウェーデンの伝統料理もこんなに簡単にキャンプでできるのが嬉しいですね。見た目も豪華で、食べれば文句なしにおいしいから誰にも好評です。よりおいしく、早く完成させたいなら「薄くスライスする」ことがポイント。分厚いと火の通りが遅くなり、じゃがいもが綺麗に開きません。なるべく薄くスライスしてみましょう。

スキレットなら火加減の調整も簡単! メインメニューにぴったりの「チキンと野菜の重ね焼き」
年齢性別問わず、やっぱり外で食べるお肉は格別ですよね。しかし、焼き加減が難しかったり、表面ばかり焦げて中は生だったりするとガッカリしますよね…。そんな時もスキレットなら安心!簡単&時短で肉料理を楽しむことが可能です。
チキンと野菜の重ね焼き
材料
〇2人分
- 鶏モモ:1枚
- トマト:1玉
- ズッキーニ:1/2本
- 溶けるチーズ:適量
- 塩コショウ
- お好みで、カレーパウダーまたはクレイジーソルト
作り方
- トマトとズッキーニは輪切りにします。大きい物であればさらに半分に切りましょう。
- 鶏もも肉はそぎ切りにします。皮はお好みですがついていた方がおいしいですよ。
- トマト、ズッキーニ、鶏もも肉の順に重ねながら丸くスキレットに並べます。
- 塩コショウをして溶けるチーズをかけたら火にかけます。
- 鶏肉に火が通ったら完成!
ポイントは味のバリエーション
ズッキーニとトマトは水分が出るので、火が通るのに時間がかかる鶏もも肉もジューシーなまま短時間で仕上がります。トマトはプチトマトでもおいしいですね! コショウをあらびきにすると、お酒のおつまみに大変身します。また、カレーパウダーをかければご飯のお供にもなるので、お子さんも喜んで食べてくれますよ。

スキレットで作る簡単スモア 焚き火なしでも美味しく作れる!
疲れたり冷えてくると温かく甘いものが恋しくなりますよね。キャンプでは焚き火の時、串に刺したマシュマロを火であぶって食べるのを見たことがあるのではないでしょうか。今回は、スキレットだからこそできる温かくて甘いスイーツをご紹介します。
とろーり甘いホットスイーツ スキレットスモア
「スモア」とは、焚き火でマシュマロやチョコレートを温めて溶かしたものに、ビスケットやクラッカーを付けて頂く、キャンプファイヤーでは人気のデザート。アメリカやカナダが発祥と言われています。焚き火を使わなくても、スキレットでおいしく、簡単にできますよ!
材料
〇3人分
- 板チョコレート
- マシュマロ
- ビスケットやクッキー
作り方
- スキレットに板チョコを手で砕いて敷きます。
- その上にマシュマロを載せます。チョコが見えなくなるまで山盛りで。
- トロ火にかけます。
- チョコとマシュマロがとけたら、ビスケットやクッキー、果物などをディップして頂きます。
ポイントは火加減
他のお料理が終わった頃のトロ火になった火加減に、マシュマロの載ったスキレットを置くのがちょうどいいですよ。チョコレートが焦げ付かないように火に少しかけたら外して、熱したフタをする方法でもOKです。
チョコレートと一緒にコーンフレークやグラノーラを入れてもおいしいですよ♪ バリエーションを考えるだけで楽しくなりますね。マシュマロはキャンプの必須アイテム。必ず持って行きたい食材です。

スキレットで料理時間を短縮! 家庭でもキャンプでも、いろんなレシピに挑戦しよう

スキレットを使って簡単にできるお料理やスイーツをご紹介しました。スキレットは熱伝導が良く調理時間が短いため、ゆっくりとくつろぎの時間を楽しめる調理器具です。家庭でもスキレットを使ってアウトドア気分を感じられるお料理が堪能できます。色々なレシピに挑戦し、キャンプの楽しさをさらに味わってみてはいかがでしょうか。