最先端のオーバーランドスタイルをアメリカからお届け!『Overland Expo 2025』イベントレポート

2025.04.13 投稿

最先端のオーバーランドスタイルをアメリカからお届け!『Overland Expo 2025』イベントレポート

舟津カナ

舟津カナ

キャンプ大国アメリカではさまざまなアウトドアイベントが年中開催されていますが、その中でも車でワイルドに大自然を旅するオーバーランダーに人気を博すイベント『Overland Expo 2025』に潜入。アメリカの最先端のアウトドアギアや流行をレポートいたします。

※本記事には、プロモーションが含まれています。

17年目を迎える『Overland Expo』

Andy Jones

2009年創設の『Overland Expo』は、現在では全米の複数都市で行われるほどインベントが拡大。17年目を迎える今年は、筆者が住むSocalエリアでも開催。

2025年は3月14日と15日の2日間行われ、19,000人の参加者、303の出展者が募りました。

自慢の車で参加する人も多く、駐車場にはカスタムされた4WDやRVがずらりと勢ぞろい。駐車場に並ぶ車を拝見するだけでも一見の価値があり、入場する前から気持ちが高まります。

筆者撮影

イベントの出展ブースは、野外だけでなく室内にも所狭しとさまざまな車が展示され、ホンダやスバルなどのメジャー自動車メーカーから、アウトドアギアを販売するガレージブランドまでさまざま。

ビールを片手に持った参加者と出展者がアウトドアについて熱く語らいながら楽しめるのが『Overland Expo』の魅力のひとつでもあります。

▼公式HP

気になる注目商品は?

アメリカは日本より国土が広いこともあり、オーバーランドを楽しむ車も大型。よって積載量があるため、日本のキャンプギアのように「軽量でコンパクト」を求める人が少なく、そのような商品は今まで少なかったのですが、今年は「軽量」「コンパクト」をウリにしている商品が目立っていました。

その中でも「日本でも流行る予感!?」のモノをいくつかピックアップしました。

キャンパー憧れのルーフトップテントが軽量に!

筆者撮影

オーバーランドスタイルといえば「ルーフトップテント」を思い浮かべる人も多いでしょう。キャンプをする人も「ルーフトップテントがあれば設営・撤収がなく楽そうだな~」と思っている人もいるかもしれません。

しかし、ルーフトップテントはルーフテント自体が重くルーフに乗せるのが大変なことや、使わないとき置き場に困るなどのデメリットがあり、憧れて購入したもののあまり使わず結局手放したという人も多い商品。

そんな難点を解消すべき、軽量なルーフトップテントが登場!

筆者撮影

INSPIRED OVERLAND」は、ルーフトップテント業界が驚く軽量化を実現。1年にわたる研究開発と製造工程の改良を経て、細部までこだわり機能を満載した、今までにないオールインワンの軽量ルーフトップテントを開発しました。

今まで50kg以上あるルーフトップテントがほとんどでしたが、「Standard Lightweight Rooftop Tent」は、2人分のスリーピングバックが置ける広さでわずか76lbs(約34.5kg)。

ルーフトップテントを車に設営する苦労を軽減するだけでなく、軽くなることでガソリン消費の削減にもなります。

タープもエアー型が登場!軽量でコンパクト性がアップ

筆者撮影

ルーフトップテントだけでなく、カーサイドタープも軽量化。DAYLODGEのタープはインフレ―タブ式。使用しないときは畳んでコンパクトに収納可能です。

空気も素早く入れられ、簡単にカーサイドタープが設営できるように!

筆者撮影

従来のカーサイドタープは結構重量がありましたが、これは空気なので軽量。重量はわずか 5.8 lbs(約2.6kg)で、収納時は専用バック付きです。

ワイルドスタイルが今年の流行り⁉ Ignikの「Skullet Deluxe Heater Stove Cook Set」

筆者撮影

マーケットでまだ‘販売されていない新商品。オーバーランドではプロパン燃料のバーナーを使用することも多いですが、Ignikの「Skullet Deluxe Heater Stove Cook Set」は暖を取るストーブとバーナーが一体になった1つで2役こなす優れもの。

大型のバーナーが多いアメリカですが、Ignikの製品はコンパクト性もあり、持ち運びしやすい点も魅力。

脚の長さが調節でき、火力が強く、360度暖が取れる設計で、野外の暖房器具としても優秀です。

筆者撮影

このヒーターには鋳鉄製スキレットが付属しており、安定感の高い五徳があるので、大きいフライパンも使用可能。我が家もIgnikのファイヤーピットを愛用していますが、この商品は気になります。

日本夏の必需品になるかも!ルナテックの「Hydration Spray Bottle」

筆者撮影

日本の夏の暑さは年々増すばかり…。そんな暑さ対策にピッタリのスプレーボトルが登場!

ルナテックの「mister, shower & hydration spray bottle」は、見た目は普通のウォーターボトルに見えますが、蓋の上部にポンピングがあり、ボトルに圧力がかけられ、ジェット水を出せるボトル。

筆者撮影

力強いジェット水のほかにも、ノズルを回せばシャワーやミスト状に変更も可能。

筆者撮影

ジェット水はキャンプで食器を洗うことや、ビーチで砂まみれになったビーチサンダルや浮き輪、足を洗うのに便利(子供には水鉄砲としても楽しめます)。

シャワーやミストは暑い日に体に吹きかけたり、キャンプのときはこれで顔を洗ったり、焚き火を消すのにも便利です。

筆者撮影

私はアウトドアだけでなく、家での観葉植物の霧吹きとしても活用しており、1つで水分補給から冷却、洗浄など数役こなすボトルです。

また、このブランドのすごいところは、アクセサリーも充実しているところ。

別売りのホースをつければ、簡単に水を出すことができますし、高圧水を活用して野外でもウォーターフロストができるアクセサリーもあります。

筆者撮影

夏場はミストで熱さを軽減できるので、子供用のウォーターボトルとしてもおすすめです。

オーバーランダーに人気を集めているイネオスの「グレナディア」

筆者撮影

近年メキメキと知名度を上げている話題の4WD。2017年設立の新規自動車メーカー「イオネスオートモ―ディブ」の車ですが、初代ディフェンダーの生産中止を嘆いて作られただけあり、面影がディフェンダーに似ています。

今年に入りグレナディアを路上でよく見かけるようになりましたが、オフロード向きのカスタムギアも増えてきています。

筆者撮影

ジープのラングラーや、フォードのブロンコなどのカスタムギアが充実しているのは周知の事実ですが、今後グレナディアをオフロードでも見る機会が増えるかもしれません。

オーバーランドをしない人でも楽しめるイベント

筆者撮影

2日間行われた『Overland Expo 2025』。会場内でキャンプを楽しめるほか、オーバーランド講習やキャンプ飯講習などさまざまなイベントが行われ、普段オーバーランドをしない人でも楽しめるイベントでした。

毎年全米のさまざまな都市で行われており、そのすべての都市を周る熱狂的ファンがいるほど人気ですが、今年の傾向は「便利かつ軽量化」

今までアメリカのギアは、コンパクト性を気にしていないものが多かったように思えますが、ガソリン代も上がり、オーバーランドやキャンプでも重量を減らすことを考える人が増えてきているのかもしれません。

アメリカでもギアに軽量化が進んでいるように思えました。

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