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タープの種類は形によってさまざま!
キャンプにはテントとタープが欠かせません。テントが寝室ならタープはリビングダイニングの役割を果たします。
タープは1枚の布ですが、形によって種類が分かれ、大きく分けるとウイング・ヘキサ・レクタ・オクタ・スクリーンと5種類があります。
※スクリーンタープは自立型で、今回の趣旨とは外れてしまうため除外
それぞれどのような形で、メリット・デメリットがあるでしょう?
1.ウイングタープ:ひし形
<特徴>
- 軽量
- コンパクト
- 設営が簡単
- 覆える面積が狭い
ウイングタープは形がひし形で小型のものが多く、軽量コンパクトなのでツーリングや登山などで使用されることが多いように感じます。
普段、私がカヤックやバイクツーリングで使用しているのはコールマンのウイングタープ。
ポールは現地で木や枝、パドル等で代用しますので、荷物は4本のペグと防水バックに入れたタープのみ。
たったこれだけで使える手軽さが魅力です。
2.レクタタープ:長方形
<特徴>
- 広い面積を覆うことができる
- 開放感がある
- 設営が面倒
レクタタープは長方形の布です。
見た目はシンプルな屋根で、2本のポールと4隅に穴が開いていてガイロープを通したりサブポールを立てたりして使います。
上の写真はサイドオーニングにレクタタープを繋いで使用しています。
居住空間を大きく取れる開放感のあるタープですが、設営は少し面倒でコツが必要です。
3.ヘキサタープ:6角形
<特徴>
- なんと言っても「小川張り」ができる
- 見た目がカッコいい
- 設営の自由度が高い
ヘキサゴン(6角形)のタープは2本のポールを差し込む部分の他に4箇所に穴が開いていて、ガイロープを通したりサブポールを立てたりして使います。
レクタタープの前後が長くなったような形をしていて、張った時の形が美しいのが特徴。
上図のように、「小川張り」と言われるテントの前面を覆いながら使用することができるのもヘキサタープの良い所です。
4.オクタタープ:8角形
<特徴>
- ヘキサタープよりも、大きな面積をカバーできる
「オクトパス」や「オクタゴン」など、「オクタ」は8を意味します。そのため、「オクタタープ」は8角形の形状をしているタープです。
ヘキサタープのウイングの部分に1箇所つまんで引っ張られたような部分があります。
あまりヘキサタープと変わらない気がしますが、上図の白く塗られた部分がヘキサとオクタとの違いです。
同じスペースに張った時、より大きな面積をカバーできます。
荷物置き場としても、日よけとしても、雨よけとしても、このわずかな差が快適に過ごすためには非常に大きな違いになってきます。
タープの種類による面積の違い
これは5m×4mのタープを広げた図で、真ん中に0.9×0.6mの一般的なテーブルと椅子を4脚配置しています。
レクタタープは長方形なのでしっかり面積があり、テーブルと椅子をしっかり覆うだけのスペースがありますが、ひし形のウイングタープは非常に面積が狭くギリギリです。
しかも、これは広げた状態なので、実際にタープを張るとヘキサとウィングタープの空間はさらに狭くなってしまいます。
ここにはオクタタープは書かれていませんが、ヘキサタープよりさらに面積が広くなります。
Toumont『キツネタープ』を張ってみよう!
それでは、実際にタープを張っていこうと思いますが、タープを張るのは初心者には難しいものです。特に1人で張ろうとするとちょっとしたコツが必要になります。
ここでは最近手に入れた8角形のオクタタープ、Toumont『キツネタープ』を使って、タープを1人で簡単に張る方法をご紹介します。
このタープは5.1m×5.1mと大型で4~6人がテーブルを囲んで過ごすことができます。
重量は4.5kgと多少重いのですが、コットン35%、ポリエステル65%の混紡(TC素材)を使用しているため、遮光性・遮熱性に優れ、難燃性も高いのが特徴です。さらに、カビ防止加工も施されているため、耐久性にも優れています。
ただし、表面に撥水加工はされていますが、耐水圧が400mmと低めなので雨の日は若干心配です。
生地は幌布のように厚く張りがあり、ペグもガイロープも自在金具もしっかりした物が付属してきました。Toumontに限らずですが、付属のペグは少し頼りないので別の物に変更することをおすすめします。
また、袋の縫製もちょっと頼りないですね。補強で縫っておいたほうが良いでしょう。
ハトメや角の部分はしっかりと補強して縫いつけられています。非常に頑丈で良い感じでした。
オクタタープの張り方
【STEP.1】
まず、タープを設営したい場所にタープを広げ、前後にポールをセットして倒しておきます。
ガイロープは上図のように2箇所から引っ張り、長さは同じになるようにペグを打ち込んでしまいます。
【STEP.2】
ポールを立ち上げます。
この時、ポールを中心に2本のガイロープとタープの角度が3等分になるようにすると安定して自立してくれます。特にこのタープは重量があるので簡単です。
ここまでできたらもう設営できたも同然です。
【STEP.3】
もう片方のポールも立ち上げます。すでにガイロープはペグで固定されているので、自在金具で長さを調整してピンと張っていきます。
この時点でタープはポール2本、ガイロープ4方向から引っ張られているので開かなくてもしっかりと自立します。
あとは左右6箇所のハトメにガイロープをセットして広げて完成です。
上図は左右6箇所をガイロープで直接地面にペグダウンするスタイルですが、もっと左右に高さが欲しい場合はポールを追加することで頭上のクリアランスを取ることができます。
美しくて機能的!「小川張り」の張り方
続いて、「小川張り」の張り方をご紹介します。
小川張りはテントとタープが一体となったスタイル。雨風をしのぎ、さらには見た目が美しいのが特徴です。上手く張ることができると、カッコいいサイトができ上がります。
【STEP.1】
まずテントの後ろにポールを置き、そこからガイロープを90度の角度で開き2本置いておきます。
その位置でペグダウンしておきます。
【STEP.2】
ポールを立ち上げると上図のようにポールは自立します。このポールの先端に小川張り用タープ延長ベルトを設置します。
このベルトは耐荷重200kgで頑丈な上、ステンレス製で錆びず、長さが調整できるので小川張りには本当に重宝します。
【STEP.3】
延長ベルトをタープと接続します。
この時、ある程度タープがテントの上に乗っかるイメージで、延長ベルトの長さを調整します。
【STEP.4】
前面のポールの位置を決め、ガイロープを90度に開き2本地面に這わせペグダウンします。
【STEP.5】
前面のポールを立ち上げます。
この時、上図のような「ポールエンドロック」があると、立ち上げている途中で外れて慌てることも無くなります。
【STEP.6】
タープの位置を赤矢印の部分で調整します。
この部分を伸ばせばタープは前面へ、縮めればタープはテント側へ移動します。
左右3箇所ずつ、6箇所をガイロープでしっかりと広げペグダウンすれば小川張りの完成です。
この時、シワが寄らないように、ガイロープを放射状にきれいに張るのがポイントです。
小川張りをする上で重要なのは、テントの前面をタープが綺麗に隙間なく覆うようにすること。
赤矢印の部分が浮いてしまわず、しっかりとテントと密着していることの2点。
この部分が浮いていると見た目の一体感が損なわれるだけでなく、風に弱く、雨も進入しやすくなってしまいます。
小川張りをする際、タープのトップを弓なりにするのが重要です。
これにより、暑い夏は風をテントの中に呼び寄せ、風の強い時にはテント後ろからの風を前面に受け流すことができるのです。
そのために使用しているポールは、後ろが2.0m、前面が2.4mに調整しています。
最適なタープの種類や張り方がわかれば、もっとキャンプが楽しくなる!
今回使用したToumont『キツネタープ』は、正直なところ、テントに合う生地の色と風合い、サイズだけで選びました。
実際に組み合わせて設営してみると、オクタタープという形状のおかげで居住空間が広く、ミリタリーテイストが手持ちのテントにかなりマッチしています。
耐水圧が400mmなので、本格的な雨の日は少し心配ですが、雨の心配がない時やスタイル重視の場面では活躍しそうで満足しています!
タープは快適なキャンプをするために非常に重要なアイテムです。使う人数によってサイズも変わるだけでなく、季節や天候によっても選ぶタープが変わってきます。
私がTPOに合わせて6種類のタープを使い分けているように、異なるタイプのタープを用意すれば、キャンプの楽しみ方がさらに広がるでしょう。みなさんもぜひ、さまざまタイプのタープを使ってキャンプを楽しんでください!
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