旅行の定番のボストンバッグの落とし穴
筆者は今までずっと、キャンプの衣類収納はボストンバッグ派でした。基本は、各自1つずつボストンバッグを用意し、個別に着替えや防寒着、お風呂セットなどを入れていました。
これはこれで、誰の衣類がどのバッグに入っているかわかりやすかったのですが、いくつかデメリットもありました。
デメリット【1】 統一感がなく、テント内がごちゃごちゃして見える
いろいろな種類のバッグが並んでいると、なんとなくテント内が散らかっているように見えてしまいます。各自のボストンバッグのデザインを統一できたらよいのでしょうが、それもなかなか難しいですよね。
色味はだいたい揃えているつもりなのに、デザインが違うせいか? 少しごちゃごちゃして見えます。
デメリット【2】 共有アイテム用に別のバッグが必要
キャンプでは、家族で共有して使いたいアイテムもいくつかありますよね。洗面用品や日焼け止め、虫よけや救急セットなど、まとめてみると思ったよりも持って行きたいものが出てきます。その場合、また別のバッグなどを用意する必要があるので、結果的に荷物が増えてしまいます。
デメリット【3】 各自のボストンバッグに詰め込み過ぎてしまう
ボストンバッグのサイズ感にもよりますが、余裕があるとつい「あった方がよいかも?」というものを入れてしまいがちです。
筆者の場合、もしかしたらどこかで自身のお気に入りのドライヤーを使えるタイミングがあるかもしれないからと入れてしまったり、すでに余分に入れてある着替えをさらにもう1枚プラスしてみたり。
結局は、使うことなく持って帰ってくることがほとんどなのですが、バッグのスペースに余裕があるとつい入れてしまいます。
夫と私、それぞれのボストンバッグに虫よけスプレーや予備のタオルなど、同じものを入れていたこともありました。
通常の旅行の時は便利なボストンバッグですが、テントやチェアなど、車に積みたいものがたくさんあるキャンプでは少し使いにくいと感じることも。そこで、思い切って3人の家族分の着替えを1つのソフトコンテナにまとめて入れてみることにしました。
ソフトコンテナを衣類収納に使えばキャンプ収納がはかどる
ソフトコンテナを実際に使ってみるとよいことばかりでした。筆者の場合は大き目のソフトコンテナ1つに3人家族分の衣類を収納していますが、家族の人数によっては適度なサイズ感で2つに分けてもよいと思います。ここではソフトコンテナのメリットを3つお知らせします。
メリット【1】 キャンプサイトがスッキリ見える
テントサイトに合ったカラーを選べば、どこに置いても馴染んでスッキリ見えます。ソフトコンテナは、ブラックやベージュ・カーキなど、アウトドアシーンに合う色の製品が多いです。きっとお持ちのテントや小物に合うカラーが見つかると思います。
筆者のテントサイトはブラックメインなので、迷わずブラックを選びました。定番カラーのブラックは様々なメーカーで製造されていて、デザインを選べるというメリットも。
メリット【2】 出し入れが楽で準備がはかどる
フルオープンになるので、中身が見やすく整理しやすいところもポイント。事前の準備もどこまで進んでいるか一目瞭然。また、それぞれの持ち物も把握しやすく、忘れ物にも気づきやすいです。
家族の衣類はココというのが明確で、準備の際もキャンプ場で実際に使う際も効率がよくなりました。見やすくなったからか、子どもも積極的に準備してくれるようになり助かっています。
特に子どもの着替えについては、何を入れたかを家族で共有できるのがよいです。忘れ物が減り、無駄に衣類を詰め込むことも減りました。
個人的には、写真左側のように縦型収納が出し入れしやすくておすすめです。
メリット【3】 共有アイテムの場所が明確
ポケットが付属しているタイプなら、虫よけや虫刺されの薬、絆創膏やハサミなど、家族みんなで使いたいアイテムをわかりやすく収納することができます。これならば、「あれ取って!」とお願いされることもなくなりますね。
特に虫刺されの薬やハサミなど、使用頻度が高い物の収納場所が決まっているのが良いです。うっかり持って行き忘れることも少なく、捜索願を出すこともなく、使いたい時にすぐ取り出せます。
筆者愛用の『bammore ソフトコンテナ』のおすすめポイント
ソフトコンテナは多くのメーカーから発売されていて、種類もたくさんあります。ここからは筆者が愛用中の『bammore ソフトコンテナ』について詳しくご紹介していきます。
耐久性:表地の素材は引き裂き強度が強いナイロン製のオックスフォード生地を使用しているため耐久性も抜群に良く、汚れも比較的簡単に落とせてお手入れしやすい。生地は2重構造のため浸水に強く、荷物を水から守ります。※完全防水ではありません。
豊富な収納:サイドのファスナー付き収納は合計6つあり、とにかくその収納力に驚かされるはず!開口部にも細かなギアが収納できるポケットが複数あり、散らばりがち...
本体サイズ:約59cm×高さ30cm×マチ幅28cm
重さ:約1.9kg
容量:約50L
ポケット:内側5カ所・外側6カ所
公式の記載によると容量は約50Lとなっていますが、実際に使うともっと入るように感じます。ポケットがたくさんあるのも使いやすくて◎。
『bammore ソフトコンテナ』には仕切りがあり、中を3つに区切ることができます。筆者は3人家族なので、それぞれの衣類をこのメインゾーンに入れています。衣類をそのまま直接入れてもよいのですが、ポーチやミニバッグを活用するとさらに使いやすさがアップします。
開口部の裏側には5つのポケットがあります。飲み薬・塗り薬・ウェットティッシュなどを分けて入れるのに便利。こういった必需品の位置を家族全員が把握できていると安心です。
さらに、前後に6つのポケットがあります。右・中央・左と自分のゾーンを決めているので、前は各自の歯ブラシやマスクなど、後ろには各自のモバイルバッテリーと充電用のケーブルを収納しています。
このスタイルにしてから、子供に「歯ブラシどこ?」「充電器どこ?」と聞かれることがなくなりました。ポケットが多いので、衣類以外も入れられるところがお気に入りです。
通常の持ち手のほかに、ショルダーハーネスがあり、リュックスタイルにも対応しています。オートキャンプ場ではない場合にはこのリュックスタイルが大活躍。さすがに結構な重さにはなりますが、家族分の衣類を一気に運ぶことができるのはやはり便利。
キャンプの衣類収納はソフトコンテナに決まり!
これまで「衣類の収納=ボストンバッグ」と思っていましたが、キャンプギアと同じようにソフトコンテナを採用してみると、準備がはかどるうえに、使いやすさと見た目も向上。驚くほど快適になりました! ソフトコンテナ1つに入るように、荷物を厳選して持って行くようになったのもよかったです。
テントの中をスッキリ見せたいと思っている方や、キャンプの準備に時間がかかってしまう方にはぜひおすすめしたいアイデアです。
ソフトコンテナは種類やサイズが豊富なので、ぜひご自身のスタイルにピッタリのものを探してみてください!