ogawa「ツインクレスタS T/C」とは
サイズ:305(横幅)×200(高さ)×570cm(奥行)
重量:幕体約9.6kg、ポール約1.5kg、付属品約2.92kg
付属品:張り綱、アイアンハンマー、スチールピン、収納袋
カラー:サンドベージュ
「ツインクレスタS T/C」は、キャンパルジャパン・ogawaブランドの人気商品「ツインクレスタ」を1~2人用に小型化して、主素材にT/Cを採用して2023年に発売されました。
一見したフォルム的にはパップテントのようですが、Y型ポールを使うことで上部空間にゆとりのあるツーポールシェルターになります!
シェルターですので、床となるグランドシートはありません。
重量 | 7.56kg(付属品除く) フライ:約6.36kg ポール:約1.2kg 付属品:訳3.07kg |
素材 | フライ:T/C(耐水圧350mm) ポール:6061アルミ合金(φ22mm、φ14.5mm) |
収納サイズ | 64x28x26cm |
設営サイズ | 420×256×160(h)cm (張り綱含まず) |
カラー | サンドベージュ |
付属品 | 張り綱2mx10本、スチールピン25cmx20本、 アイアンハンマー1丁、収納袋 |
標準価格 | ¥ 82,500 (税込) |
この形はロングセラーのツインピルツシリーズなどがありまして、ogawaの得意のするところです。さっそく細部をチェックしていきましょう!
「ツインクレスタS T/C」細かい部分チェック
【1】豊富な設営バリエーション
兄貴分のツインクレスタと同様、ツインクレスタS T/Cも様々な設営バリエーションを楽しめます。
まずはオーソドックスな正面パネル跳ね上げ。跳ね上げポールには170cmのポールを使用。跳ね上げたパネルの左右には、雨や風を防ぐサイドウォールフラップがあります。
サイドウォールを巻き上げて、開放的にすることも。プライベートな空間を確保しつつも景色を楽しめる、好天時にはいちおしのスタイルです。
前後のパネルを跳ね上げて、さらに開放的に。風が通り抜けて、オープンタープの快適さを味わうことができます。
前後面のパネルは、地面から3分の1ぐらいの位置でトグルで巻いて固定できます。視線を遮りプライベートを確保しつつ換気ができますので、寝苦しい夏の夜などに最適。
寒い時にはフルクローズ。全周にスカートがあり、雨風の侵入もなく暖かく過ごせます。春や秋の夜など意外と冷え込んだ時にも、閉め切れば暖房がなくともけっこう暖かいです。
前後左右全て開放し、積極的に風を通して素早く乾燥させられます。これは撤収前にありがたい機能ですね。
地面と接触していて湿りがちなスカートはポリエステルですので、乾きも早いです。
4方向を全開で過ごす幕内もまた、乙なものです。T/C素材は遮光性が高く、直射日光を遮って濃い日陰を作ってくれますよ。
【2】Y型ポールで余裕のある頭上空間
ogawaのアテリーザ、ツインクレスタと同様にY型ポールを採用。組み立ては挿し込むだけで簡単です。
シェルターを真横から見た断面が、三角ではなく富士山型になります。壁面までの距離が広めに確保されて、広々と過ごすことができますよ。
通常付属するのはY型ポールですが、オプションで二又フレームもあります。
より広く空間を使えるようになるので、2人で使う方には特におすすめしたいオプションです。設営難度はY型ポールとほとんど変わらず、プラス1分ぐらい。
【3】細かい部分にも工夫が光るogawa品質
左右の出入口を開けた写真ですが、開けた部分がたくし上げられているのがお分かりでしょうか。
開閉ファスナーと開放面の裾がコードでつながっておりまして、地面に垂れて汚れにくくなっています。ogawaのテントに見られる親切機能です。
設営する時にシェルターの形を作るためのセッティングテープが2本付いているのですが、ペグを打ち込んで固定した後は外して収納しておけます。
地面がぬかるんでいる時など、セッティングテープがドロドロに汚れるのを防げますよ。
前後パネルはトリプルファスナーで開閉。これの何が良いかと言いますと。
最上部から少し下だけを数cm開けるといった細かい調整が可能になります。賢明な読者の皆様は、もうお分かりですね。
細長いものを最小限の開放でニョキッと外に出せるということになります。
包み隠さずストレートに言えば薪ストーブの煙突ですが、メーカーのスタンスとしてはシェルター内は火気厳禁になります。やりたい方は自己責任で、安全対策を十分した上でご検討ください。
実際に使ってみた感想として、「ツインクレスタS T/C」なら薪までは必ずしも不要で、灯油でも十分暖まるサイズ、とだけお伝えしておきます。
シェルター内側にいくつかリングが付いておりました。ここにそのままLEDランタンを吊るすことができます。
ロープを結んであげると、さらに便利です。LEDランタン以外に、タオルを干したりカップを吊るしておいたりもできますね。
下記リンクのような商品を使っていただくと、もっと便利です。
ロープを渡す部分ですが、真横に弛みなく張った場合の長さが約220cmなので、その範囲内に調整できるものが良いでしょう。
前面パネルサイドウォールのファスナーについた引き手が、赤と黒で色分けされていました。細かいですが、使い勝手の向上につながる大事な部分ですね。
前後パネルの下部に付いたゴムは、閉めた時にはペグダウンして風でのばたつきを軽減。パネルを跳ね上げた時には、ロープで引っ張って角度を付けて雨水を流しやすくすることができます。
ogawaのテント・シェルター製品は、こういった細かい工夫が随所にあります。ベテランキャンパーに愛される由縁ですね!