「ツインクレスタS T/C」の設営・撤収
設営手順はペグを打ってポールを立てればほぼ終了
「ツインクレスタS T/C」はツインクレスタと設営・撤収方法が全く同じで、サイズが小さく軽くなっているのでより簡単です。
ogawa公式YouTubeの、ツインクレスタ設営動画が参考になります。
収納袋は大きめに作られており、オプションの二又フレームと跳ね上げポールも一緒に入ります。収納サイズは64x28x26cmで、一般的なドームテントと同じぐらい。
袋から出して、地面に広げます。どちらを前面にするか、決めてから広げましょう。
前面の見つけ方ですが、「Twin Cresta S T/C」のロゴがある部分が正面から向かった際に左前に来ます。
前面パネルにのみサイドウォールがありますので、ファスナーを少し開けても判別できます。サイドウォールがある方を前にしましょう。
セッティングテープを軽く前後方向に伸ばしながら、赤い丸の4箇所をペグダウンします。角が直角の長方形になることが理想ですが、細かい部分は後で調整した方がトータルで見た時に速いです。
あまり強く張ると、後でポールを立てにくくなります。軽く伸ばすぐらいが良いでしょう。
ペグを打ち込むループは、長さを調整できるラダーロックコードになっています。このラダーロックコードは、半分ゆるんだ状態にしてペグを打ってください。
こうすることで、ペグダウンした後でも伸ばす・縮める両方向の調整が可能になります。
続いて青い丸の部分、4箇所をペグダウン。外側に軽く引っ張りながらで、この時はピンピンに張らなくても良いです。最終段階で調整しましょう。
ファスナーを開けて中に潜り込み、ポールを立てます。上の写真は二又フレームを立てているところです。
セッティングテープにハトメが付いていますので、二又フレーム下部のピンを差し込んでください。きつくて入りにくい場合は、ラダーロックコードを一時的にゆるめてみましょう。
シェルターに付いた面ファスナー付きベルトで、二又フレームを巻いて固定します。さして難しいこともなく、見た目でいけます。
Y型ポールの場合は固定ベルトは無いので、補強布の部分にポール先端を当てながら持ち上げるだけで終わります。
一度全ての出入り口ファスナーを閉めてから、ラダーロックコードを締めてピンと張っていきます。
ラダーロックコードで調整してもシワが大きくあったり、ゆるゆるな場合もあります。ペグの位置を少し外側に打ち直すと、張力をかけてピンと張れます。
ロープ8本をペグダウンしつつ、全体のシワが少なくなるよう張っていきます。ゴールはすぐ近くですよ。
ベンチレーターのつっかえ棒を起こして、ベルクロで貼り付けたら完成。写真を撮りながらの初設営でも、ここまで約30分です。普通にやれば15~20分で設営できるでしょう。
設営に不慣れな方は、全国各地にあるキャンパルジャパン直営店のogawa GRAND lodgeでご相談いただくとレクチャーが受けられます!接客や展示の都合もあるので、お電話を入れて確認してもらってからが確実です。
撤収は設営の逆手順
撤収は基本的に、設営の逆の手順を行うだけになります。正確に逆の手順でなくとも、多少手順が前後してもどうにかなります。
ベンチレーターをたたみ、ロープとラダーロックコードをゆるめたら、いきなりポールを抜いてしまって大丈夫。その後ペグを抜く順番も設営の逆ではなく適当で良いので、シェルターの周りを歩きながら目についたペグを抜いていってください。
基本的なたたみ方ですが、まず内側同士が合わさるように重ねます。角がなるべくきれいになるよう、シワを伸ばしてあげましょう。
ロープは付けたままでも構いませんが、濡れているとカビや色移りの原因になりますのでご注意。しっかり芯まで乾いているか心配な方は、ロープだけ外してご自宅で乾かしてください。
左右の角を真ん中に折って、四角い形にします。一度で真四角にならなくとも良いです。
もう1回ずつ左右を中に折り込んで、細長くなってきました。
収納袋より少しだけ幅が狭くなる程度まで折りましたら、クルクル巻いて収納袋に収めます。設営よりも速く、10~20分ほどで撤収作業は完了しますよ。
「ツインクレスタS T/C」のインナーテントと幕内レイアウト
本記事作成時点(2023年5月現在)では、「ツインクレスタS T/C」の純正インナーテントは発売されておりません。インナーテントで眠りたい方は、小さいテントを中に入れる「カンガルースタイル」での運用がおすすめです。
2人用相当サイズのインナーテントをカンガルーテントとして使う場合、シェルター真ん中が定位置となります。「ogawa インナー1522」の場合も、設置場所はここになります。
仕様:撥水加工(撥水性、撥油性、防汚性、耐摩擦性に効果を発揮します。)、T/C(ポリエステルとコットンの混紡素材。通気性、吸湿性に優れています。)
サイズ:収納サイズ/48.5×17×17cm
重量:約2.69kg(インナー/約2.19kg、ポール/約0.5kg、付属品/約0.17kg)
付属品:アルミピン、収納袋
シェルター内での専有面積が大きいので、二又フレームを併用して少しでも空間を広くして頂くと良いですね。
上の写真に写っているテンマクデザイン製1人用インナーテントのサイズは210×70×97(高)cm。二又フレームではなくY型ポールを使っていても、端に寄せて設置できました。
Y型ポールは出入りの際に多少邪魔ではありますが、影響はインナーテントへの出入りの時だけなので、それほど気になるほどでもありません。
同じ1人用インナーテントを、二又フレームと併用し右端に設置してみました。見た目から想像できる通り、インナーテントへの出入りが楽です。
横幅が70cm以上あるソロテントをインナーテントに使いたい場合、二又フレームを使うことでサイドに寄せて設置できるようになります。コットの場合は最大高が低いので、もう少し横幅があっても大丈夫です。
左にインナーテント、右にエアーマットを敷いて、デュオキャンプのイメージでレイアウトしてみました。シェルター内の空間にはまだ余裕がありまして、もう少し荷物が多い方でも大丈夫。
前後方向(シェルターの短辺側)の長さが256cmですので、コットも余裕で置けます。コットをベンチがわりにすれば、チェアが不要になりさらに広々使えますね。
このサイズ設定が絶妙で、2人でデュオキャンプするには広すぎず最高にちょうどいいです。
「ツインクレスタS T/C」はソロキャンプには余裕あり
ソロキャンプの場合、就寝スペースを端に寄せれば、かなり空間に余裕があります。
ソロならもっと狭くてもいけるという方が多数派ではないかと思いますが、大きすぎて過剰というほどではありません。
写真のように設置すれば、焚き火の背中側からの風よけにもなり、寒い時期でも暖かく楽しめます。跳ね上げた部分に焚き火の炎がかからないよう、十分安全な距離を取って使ってください。
タープ要らずで四季を問わず、広々と万能に使えるシェルターですので、心にも余裕があるソロキャンプになるでしょう。