大人気チェア「カーミットチェア」と「チェアワン」ってどんな椅子?
まず初めに両ブランドのチェアがどんなアイテムなのか簡単にご説明したいと思います。
アメリカ生まれの大人気チェア『カーミットチェア』
1984年にオートバイライダーの「カーミット」という方によって設計された、アメリカ生まれの『KERMIT CHAIR(カーミットチェア)』は、一点ずづハンドメイドで製造されていてる人気の折り畳み式チェアです。
もともとはバイカーがツーリング先で使用するために作られたのが始まりなので、コンパクトに収納できるように工夫されています。
高級木材であるオークやウォールナットなど天然の木材を使用しているため、アウトドアだけでなくインテリアとしても人気が高いチェアなんです。
なお、今回比較させていただくのはカーミットチェアワイドですので、通常サイズより幅6cm広く、重量が約0.2kg重くなります。
本体サイズ | 幅57×奥行54×高さ61cm(座面高30cm) |
収納サイズ | 幅11×奥行16×高さ56cm |
耐荷重 | 約150kg |
重量 | 約2.6kg |
価格 | ¥59,620 (楽天ショッピング調べ) |
軽量×コンパクトチェアのパイオニア ・Helinox( ヘリノックス )の『チェアワン』
Helinox( ヘリノックス )は、耐久性が高く、軽量、コンパクトに収納できる製品をデザインしていて、どこへでも手軽に持ち運びできるため、キャンパーに大人気のブランドです。
ヘリノックスチェアは種類豊富に展開されていますが、今回ご紹介する『チェアワン』は同ブランドの中でも代表されるタイプになります。
本体サイズ | 幅52×奥行50×高さ66cm(座面高35cm) |
収納サイズ | 幅12×奥行10×高さ35cm |
耐荷重 | 145kg |
重量 | 890g |
価格 | ¥14,960 |
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カーミットチェアとチェアワンのディテールとスペック比較
ここからは両チェアのディテールを見ながらスペックを比較してみたいと思います。
両チェアを並べると、組立後のサイズはほとんど変わりません。しかし、フレーム構造が全く異なるため、見た目の印象や形は全く別物になります。
フレーム素材も、チェアワンは超軽量な合金製ポールに対し、カーミットチェアはオシャレな天然木を採用。
耐荷重はカーミットチェアが150kg、チェアワンが145kgです。
共に十分な重さに耐えることができますが、カーミットチェアの方が四本脚の面積が広いので安定感がありそうです。
シートはカーミットチェアが1000デニールナイロン、チェアワンがポリエステル製でいずれも耐久性は抜群ですが、火には弱いので焚火の際は注意が必要になります。
カーミットチェアのシートは厚手でしっかりとした印象なのに対し、チェアワンのシートはメッシュ部分が多く、通気性が良くなっています。
また、カーミットチェアはフレームとシートが一体型なのに対し、チェアワンはシートとフレームを完全に切り離すことができるため、汚れを落とす作業などは楽ですね。
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座面高は、チェアワンの方が5cm高いはずですが、正面から見ると同じ高さに見えます。
しかし横から見比べると、チェアワンの座面は平行なのに対し、カーミットチェアの座面は後面にかけて下がっているのが分かります。
この辺りは座り心地にも影響がありそうですね。
背もたれの角度はほぼ同じ。
背もたれの長さはチェアワンの方が長く見えますが、カーミットチェアは座面の傾斜分低くなっているだけで、実際の長さはほとんど変わりません。
気になる価格ですが、チェアワンが約15,000円、カーミットチェアが約60,000円と、カーミットチェアの方が約4倍高い価格設定になっています。
※2023年4月現在の参考価格
量産できるチェアワンに対し、カーミットチェアは一点づつハンドメイドで作られている点や、高級天然木を採用している点などが、価格が上がってしまう理由でしょうか。
結論:サイズは変わらないが構造や価格帯が全く異なるチェア
組立後のサイズや耐荷重はほとんど違いはありませんので、一人がけの人気チェアが欲しければどちらをチョイスしても良さそう。
一方、フレーム構造は全く異なり、カーミットチェアの方がより通常の椅子に近い形で安定感があります。また、見た目のオシャレ度もフレームに天然木を多く使用しているカーミットチェアに軍配が上がりそうです。
しかし、重量や価格はチェアワンの方が大きく下回る結果となり、コスパの良さや運びやすさはチェアワンに軍配が上がります。