コンパクトで高火力! 『アルパカストーブ』は調理にも使えてキャンプに最適
筆者が秋冬キャンプに向けて石油ストーブの購入を検討したのは、2017年の秋。
様々な石油ストーブを比較検討した結果、車に積載しやすいコンパクトさで、かつ高火力な『アルパカストーブ』を購入しました。
ほかの石油ストーブに比べて発熱量が高く、燃焼時間が長いことも魅力です。
アルパカストーブは、暖房機能に加え上蓋上部で調理もできるので、鍋の調理をしたりお湯を沸かしたりと、冬キャンプにはとても重宝します。
当時は、韓国の規格の製品を個人輸入代行サイトを介して購入しましたが、現在は2019年にモデルチェンジされ、日本の安全基準に合格した製品が正規販売サイトから購入できるようになりました。
詳しくはこちらの記事で紹介されていますので、チェックしてくださいね。
アルパカストーブに限らず、人気の石油ストーブはシーズンが始まる前に売り切れてしまうので、石油ストーブの購入を考えている方は、早めに検討すると良いでしょう。
『アルパカストーブ』使用歴5年。そろそろ芯を交換を交換しよう!
アルパカストーブは2017年から使用しているので、使用歴は5年と少し。
正規販売サイトにも「芯は3~5年ほど持つ」と書かれているので、そろそろ交換時期です。
使用歴にかかわらず、火が弱くなってきたり、燃焼中のにおいがきつくなってきたら交換時期になります。
芯交換とお手入れに必要な道具
芯の交換とお手入れのために準備したのはこちらです。
【アルパカストーブのメンテナンスに必要な道具】
- アルパカストーブ用替え芯
- 7mmのスパナかレンチ
- 小さな箱(細かいネジやリングナットを紛失しないように入れておくためのもの)
- マイナスドライバー
- マイクロファイバークロス
写真には写っていませんが、これとは別に、ペンチとビニール袋があると便利でした。
特別な道具が必要なわけではありませんが、使用されているリングナットが7mmと小さいために、サイズの小さいスパナがあると作業しやすいと思います(取扱説明書には、ペンチで取れると書いてありましたが、スパナのほうが取りやすかったです)。
ちなみに写真のスパナセットはダイソーで購入したものです。
替え芯は正規販売サイトで販売されているので、気軽に購入することができます。
筆者は、ストーブ購入時に替え芯も一緒に購入しておきました。
『アルパカストーブ』芯交換&お手入れの手順
『アルパカストーブ』は韓国の製品ですが、日本語の取扱説明書がついてくるので安心です。
筆者所有の『アルパカストーブ』は2019年より前のモデルなので、現在販売されているモデルと少し形状やパーツが異なります。
YouTubeなどで現モデルのお手入れの手順も確認しましたが、基本的な手順はほぼ同じだったので、お手持ちの取扱説明書と照らし合わせながら、メンテナンスを進めてくださいね。
では、芯を交換しながらお手入れしていきます。けが防止のため、必ず軍手か作業手袋をはめて作業してください。
事前準備:タンクを空にしておく
タンクに灯油が入った状態ではメンテナンスも芯交換も作業しにくいので、灯油をタンクから抜くか、燃焼させて使い切り、タンクを空にしてから作業開始してください。
① 安全網を取り外す
取扱説明書には、「安全網を固定している7mmのリングナット3個を取り外し、安全網全体を取り外す」とありますが、今回はメンテナンスを同時に行うため、各パーツも細かく取り外すことにしました。
まずは上板を外します。これは上に載っているだけなので、簡単に取り外せました。
次に、運搬取っ手を外します。
簡単に外れないようにストッパーのツメがついているので、向きを合わせて外します。
次に、上板受けを外します。このナットも7mmサイズです。スパナで外します。
少し力が要りますが、ペンチよりスパナのほうが取り外しやすいです。
取り外せました。
上板も上板受けもススなどで結構汚れていました。
やっと安全網を外す工程です。リングナットを外します。
下のシルバーのリングと安全網は外れるので、お手入れしやすいようにパーツを分けてしまいます。
② 燃焼筒セットを外す
燃焼筒セットは上に乗っかっているだけなので簡単に外せます。
ガラスパーツがあるので破損しないように注意してください。
③ 自動消火装置部分を取り外すため蝶型ナットを外す
自動消火装置部分が取り付けられている蝶型ナットが4か所あるので、すべて外します。
ナットが回しにくい位置にあるので、ペンチなどをうまく使って外してください。
④ 自動消火装置部分を本体から取り出す
写真をよく見ると、蝶型ナットが付いていた箇所にワッシャーが付いたままになっています。
紛失しないよう、蝶型ナットを外すときにワッシャーも一緒に避けておきましょう。
各ナットは細かいパーツなので、紛失しないように缶や小皿に避けておくと便利です。
芯が出てきました。燃焼しきってタンク内の灯油は使い切っていますが、芯はまだまだ灯油を含んでいます。
大き目のビニール袋に新聞紙を敷いたものを用意しました。
ここに、芯がついたままの自動消火装置部分を仮置きしておきます。
自動消火装置部分を引き出す際、写真で持っているリング状のパーツも一緒についてきてしまうので、このパーツはタンク本体にセットしておきます。
⑤ タンク内の清掃をする
タンクの中をのぞくと、黒い異物が確認できました。炭化物や異物が残っていると、火力が弱くなったり、場合によっては火がつかなかったりすることもあるので、スポイトやドライバーなどを駆使して取り除きます。
タンク内は水気は厳禁なので、清掃の際は水分が残らないように留意してください。
⑥ 使用済みの芯を取り外す
芯ホルダー内部に突起が付いていて、この突起で芯を固定しています。突起から芯を外し、取り出していきましょう。
筆者は突起から外すのにドライバーを使い、取り出すのにペンチで引き出しました。そのままビニール袋に入れ、廃棄します。
写真のように、芯ホルダー内部は多数の突起が付いていました。
引き出す際に突起でけがをしないように注意してください。