大切なダナーを長持ちさせるためのメンテナンス法を伝授!
基本のメンテナンスはとってもシンプル。
履いて陰干ししてシューズラックに収納。これだけです。
ただし、汚れていなければそれで良いのですが、何回かに一度はしっかりメンテナンスしてやると、靴が喜びます。
そこで、ダナー愛用者である僕の日頃のメンテナンス方法をご紹介したいと思います。
① クリーナーで汚れを取る
まず、汚れが本当に酷いときは、ストロングクリーナーをスポンジにふくませ泡立てて、靴の汚れている部分を優しく擦ります。
この時、靴によっては変色する可能性がありますので、見えにくい場所に小さく付けて乾かし、変色を確認してから行ってください。
② ブラッシングしてゴミを掻き出す
次に、シューズブラシで縫い目からゴミを掻き出すようにブラッシングします。
この時のブラシは、コシがあって革を傷つけない馬毛のブラシがおすすめです。
③ 靴墨やクリームを塗り込む
最後に、靴の色に合わせた靴墨やクリームを塗りこんでやります。
ブーツは擦れたり傷ついたりすると色がはげてしまったようになり、また古くなってくると色が褪せてきますので、靴の色に合わせた靴墨を塗りこんでやることで色が戻ってきますよ。
④ 必要があればミンクオイルで適度に油分を補給
革は生き物ですので、肌と一緒で、油分を補給しないとパサパサになってしまいます。また、雨の日に履いたブーツは乾くとカチカチに硬くなってしまうことも。
パサパサ、カチカチになってしまった時におすすめなのが、ミンクオイルです。
ミンクオイルは動物のミンクの皮下脂肪のことで、このミンクオイルの特徴は、他の油に比べ張力が非常に弱いことです。
ということはつまり、皮の奥まで簡単に浸透し油分を補給できると言うことなのですが、使いすぎると浸透しすぎて革がクタクタになってしまうので注意が必要です。
特にトゥ(つま先)の部分はしっかりと硬く作られていて足を守る役割があるので、あまり付け過ぎてフニャフニャにしないよう注意しましょう。
飽きずに楽しむ方法! レザーブーツの密かな楽しみはシューレースの交換
「実際にダナーの靴を履く人が、不便を感じずに、使いやすく耐久性に富んだ靴を作る」
ダナーの哲学が、ブーツの作りや、細部まで行き届いたメンテナンスプログラムに現れていると思いませんか?
僕自身、そんなお気に入りの一足を何十年も履き続けたいと思っているのですが、長く使うからこそ、時にはちょっと気分を変えたくなることがありまして……。
そんな時、シューレースを変えてみると、見た目と気分が変わるのでおすすめです。
ハイカットやローカットなど、長さをあわせるのは鉄則なのですが、色や編みこみ方、太さなど、様々なシューレースが出ているので、僕は靴のお手入れをする時に気分によって変えています。
真っ黒なマウンテンライトには真っ黒なシューレースがデフォルトですが、このように、縄の様な柔らかな織り方のブラウンの靴紐や、黄色と茶のタイトな靴紐にチェンジ。
これだけで雰囲気が変わります。
こちらは、黒とブラウンのしっかりしたシューレースと、カーキ色のロープ編みのようなシューレースを合わせます。
最近ではシューズショップに行くとたくさんのシューレースが販売されていますので、お気に入りのブーツに合わせてカラーコーディネートすると、気分が変わってよいものです。
ダナーは正しいメンテナンスとリペアで長くお付き合いできる一足
今回は、僕のお気に入りのダナーと、メンテナンス方法についてお話しました。
ダナーは、トレッキングや山登り、長期の旅のお供など、ここぞと言う時に過酷に使われているのにも関らず、10年以上僕の足元を支え続けてくれています。
これからもメンテナンスしながら使い続ければ、生涯一緒に歩んでくれるでしょう。
本当に良いものを長く使い続けたい。そう思わせてくれるのが、ダナーの魅力なのです。