テント泊登山を思い立ったら事前に下調べ・計画をたてよう
ついに、テント泊登山に挑戦!はやる気持ちをおさえながらしっかり計画をたてましょう。
インターネットでの検索がメインになるかと思いますが、初心者におすすめのテント場や体験談などがたくさん見つかるのでしっかり情報収集していきましょう。
近くに経験者がいれば、ぜひ話を聞いてみてください。アウトドアショップの山好きスタッフさんの経験談も参考になりますよ。
目的地の決め方
慣れないテント場でのキャンプは不安がつきもの。
チェックしておきたい目的地の条件は以下の通りです。リスクを極力回避することが大事です。
- 登山の難易度が低い(難所が少ない)
- 登山口からテント場までの距離が近い(2時間以内)
- トイレがある
- 水場がある
- 近くに山荘がある(有人、少なくとも避難小屋)
日程の決め方
テント泊登山のベストシーズンは梅雨明け後から秋まで。
初心者であれば夜もさほど冷え込まない7~8月がおすすめです。
標高にもよりますが、10月に入ると夜はぐっと冷え込むため、冬用のシュラフやダウンなどしっかりした防寒対策が必要となってきます。
事前の情報収集とシュミレーション
背負う荷物の重さは20kg近くなることもざらにあります。
ある程度持ち物が決まってきたら、平地でも良いので実際に背負って歩く練習をしてみましょう。
また、山岳地図や山岳情報サイトで自分が歩くコースがどんな様子なのか十分な下調べを。
▼おすすめの山岳地図「山と高原地図 (木曽駒・空木岳)」
地図のほか、小冊子がついていてコースタイムや解説、写真など、参考になります。
テント泊登山の1泊2日スケジュール例:山の上では何をして過ごす?
普段のキャンプなら、薪を割ったり、焚き火を見て過ごしたり、食事の準備をしたりといろいろやることを想像できますが、山の上ではいったい何をすればいいのでしょうか?
中央アルプスの木曽駒ヶ岳でのテント泊を例にスケジュールを紹介します。
【中央アルプス・木曽駒ヶ岳1泊2日テント泊スケジュール例】
テント宿泊地:「頂上山荘」
<1日目>
- 10:00頃:「菅の台バスセンター」着、乗車券購入など
- 11:00頃:バス&駒ヶ岳ロープウェイで「千畳敷」駅着。併設のカフェで昼食とトイレなど
- 12:00頃:登山開始
- 14:00頃:「頂上山荘」到着・チェックイン・テント設営
- 14:30頃:大きな荷物を置いて木曽駒ヶ岳山頂(片道20分)、周辺散策など
- 17:00頃:夕食
- 19:00頃:就寝 ※夜中に目が覚めたら星空チェック
<2日目>
- 4:00頃:起床 ※周りのテントがゴソゴソ始める
- 5:00頃:日の出見物 ※天気が悪ければもう一度寝てもOK(笑)
- 6:00頃:朝食、寝袋などを干す
- 8:00頃:チェックアウト、体力に応じて周辺をトレッキング・登山など
- 11:00頃:下山開始。「頂上山荘」から歩いて30分の「宝剣山荘」に立ち寄り、昼食
- 14:00頃:「千畳敷」駅のカフェで休憩・お土産品チェック
- 15:00頃:ロープウェイ「千畳敷」駅出発
- 16:00頃:菅の台バスセンター近くの温泉でまったりしてから帰路に
登山には、「早出早着」という鉄則があります。
テント場に着いて日没までに設営と食事の準備と片付けが終われるよう、テント場には午後2時に着くことを目標に余裕を持って行動しましょう。
また、下山も時間に余裕をもたせた計画を。
テント泊登山に必要な持ち物をチェック
以下で紹介するリストは、あくまでも基本的なものです。
テント泊登山では、ふだんのキャンプと違うギアも必要になります。
目的地の状況や自分がよく使うものなど、自分用の持ち物リストをつくりましょう。
夏場でも夜は思いのほか冷え込むので防寒対策は忘れずに!
就寝に必要なもの
※着用するウェア類、貴重品類は省略しています。
- テント
自立式でダブルウォールタイプがおすすめ
▼ニーモ「アトム2P」
- 寝袋
登る山の気温に合ったものを
▼イスカ「エアドライト480」
- マット
寝心地がよくなり、地面からの冷えを防ぐアイテム
▼サーマレスト「ネオエアーXライト」
食事に必要なもの
- ガス&バーナー
調理する場合に必要。固形燃料・アルコールストーブも使える。 - クッカー&カトラリー
メスティンやシェラカップなど、箸やフォークも忘れずに。 - 食材
ドライフードのほか、軽量で保存が効くもの、ゴミがでないもの。 - 行動食
登山は思いのほか体力を使うので、チョコレートやようかん、菓子パン、ミックスナッツなど途中でエネルギー補給する。 - 水筒
行動中の水分補給とテント内で過ごす際に使用。
防寒・雨対策は絶対必要!
- 防寒着
朝晩は冷え込むことを念頭に。夏でも薄手のダウンやフリースがあるとよい。ダウンソックスなど就寝時の防寒も考えておく。
- レインウェア
雨の中を長時間歩くことも予想されます。防寒用にも使える。
安全対策
- ヘッドライト
山は暗くなるのが早い。予備電池を忘れずに。 - エマージェンシーキット
常備薬や絆創膏、エマージェンシーシートなど。 - 地図&コンパス
登山の必須アイテム。登山用のアプリと併用すればさらに安心。 - 充電用バッテリー
スマホで写真をたくさん撮ったり、気温が低いとバッテリー消耗が早いので要注意。
衛生対策
- 衛生用品
歯ブラシ、ティッシュ、速乾タオル、ウェットシート、携帯トイレなど。 - 着替え
雨にぬれたときや就寝前にどうしても着替えたいときに必要。
これらはすべて買いそろえると高額になってしまいます。
予算が少ない、これから続けるかどうかわからない、そんなときは「レンタル」もオススメです。
▼おすすめのレンタルサイト「やまどうぐレンタル屋」